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名前をつけないまま続いている関係

うまく説明できない関係がある。

恋愛と言われれば、
そうなのかもしれない。

でも、
その言葉だけでは少し足りない気もする。

友達、
という言葉に置こうとしても、
どこか違和感が残る。

だから結局、
今も名前をつけないまま続いている。

その人とは、
無理に距離を縮めようとしなくても、
自然に話せる。

沈黙もそこまで気にならない。

長く話している日もあるけど、
何か特別なことを話しているわけじゃない。

むしろ、
どうでもいい話の方が多い。

でも、
そういう時間ほど記憶に残っている。

その人といる時の自分は、
少し静かで、
少し自然だ。

安心しているのかもしれないし、
甘えているのかもしれない。

でも、
近づきすぎると壊れてしまいそうで、
どこかで線を越えないまま止まっている。

はっきりさせた方が楽なのかもしれない。

それでも、
言葉にしてしまった瞬間、
今の関係が少し変わってしまいそうで怖い。

だから今も、
曖昧なまま続いている。

こういう関係って、
ちゃんと名前をつけた方がいいんだろうか。



※この文章は『孤独と安心のあいだで』の一篇です。他の記事はマガジンにまとめています。

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