「静かに」を言わない教室づくり
2学期、夏休みモードの抜けない子どもたちに「静かにしなさい」と何度も言っていませんか。実はこの言葉、使うほど効果が薄れます。子どもが「慣れて」しまうからです。
今日は、指示を出さずに教室をすっと静かにする方法をご紹介します。
結論:静かな子から「数える」
教室がざわついて次の活動に移れないとき、「静かにしなさい」の代わりに、準備ができた子から順に人数を数えていきます。
「1人」「2人」「3人」……
子どもたちは「何を数えてるんだろう?」と気になり、やがて「ちゃんとできた人を数えているんだ」と気づきます。「自分も数えてもらいたい」という気持ちが働き、周りも次々と準備を整え始めます。指示なしで、静けさが自然と広がっていきます。
声量は「大きく始めて、小さく終わる」
数え始めはまだ教室がうるさく、声がかき消されがちです。最初は少し大きめの声でテンポよく数え、静かになるにつれて声を落としていきましょう。終盤は一人ずつ数えなくても大丈夫。「あらかた揃ったら」で切り上げてOKです。
注意点:完全に静かになるまで説明を始めない
ここが一番大事なポイントです。
数え終わった直後、教室がまだ静かになりきっていないのに説明を始めてしまうと、それまでの工夫が台無しになります。「静けさをつくる」ことが目的だと忘れず、ピタッと静かになるまで待ちましょう(特性のある子などへの配慮は忘れずに)。静かになったら、しっかり褒めてあげてください。
応用編:個人ではなく班単位で数える
さらに効果を高めたいなら、個人ではなく班・グループ単位で数える方法もおすすめです。
「1班OK」「2班OK」……
同じ班に話している子が一人でもいると、周りが「早くしてよ」と声をかけ合うようになり、個人単位より早く静かになる傾向があります。
この方法は通常授業だけでなく、遠足や修学旅行、宿泊学習など屋外で集団をまとめたい場面でも有効です。周囲の音で指示が届きにくい屋外でも、手で数える方法なら場所を選ばず使えます。
まとめ
「静かにしなさい」は連発すると効果が薄れる
準備できた子から「1人、2人……」と数える
声量は大きく始めて、静かになるにつれ小さく
完全に静かになるまで説明を始めない
班単位で数えると、さらに早く静まる
2学期の学級づくりの引き出しの一つとして、ぜひ試してみてください。
