【税金編①】税金はなぜ生まれた?
〜社会を守るためか、人を支配するためか〜
はじめに
こんにちは☀️
「人生をこの手に」大和魂を再び灯すために活動している、
人生経営塾 塾長 わたるんです🔥
今回は、私たちの生活から切り離せない
「税金」について考えていきたいと思います。
日本の三大義務のうちの1つ「納税する義務」
義務なのに、義務教育で勉強をしたことがない。
記憶がない。
でも、税金はあまりにも当たり前に存在していて、
必ず納税している。
買い物をすれば消費税、
働けば所得税や住民税、
車や家を持てば、それぞれに関係する税金があります。
切りたくても切り離せないものなのです。
でも、税金のことを知らない。
では、ここで質問です。
給与明細を、細かく確認したことはありますか?
おそらく、ほとんど人は見ることはないのではないかと思います。
私は、見ていませんでした。
「今月はいくら振り込まれるのか」「手取りはいくらなのか」
という部分くらいでした。
所得税や住民税の欄を見ても、
「今月も高いな」
と思うだけです。
今年6月の話です。知り合いから、
「6月の税金、どうして引かれる金額が増えたの?」
と聞かれたことがあります。
しかし、その人も自分では調べず、話はそこで終わりました。
私も、それまでは大きく変わりませんでした。
なぜ、この金額なのか。
なぜ、給料を受け取る前に差し引かれるのか。
集められた税金は、どこへ流れるのか。
誰のために使われているのか。
会社員の場合、所得税などは会社を通じて給料から差し引かれ、
残った金額が口座へ振り込まれます。
私たちは、その手取りを基準に生活を組み立てます。
自分で税金を払っている感覚を強く持たなくても、納税が進む。
便利な一方で、何を負担しているのか考えなくても生活できてしまいます。
税金は日常のあらゆる場所にあります。
働く
買う
持つ
移動する
財産を受け取る
投資や事業で利益を得る
行動が変われば、関係する税金も変わります。
これほど身近なのに、
「税金とは何か?」
と聞かれると、自分の言葉では答えにくいものです。
それはなぜか、学んでいないからです。
学んでいるのはごく一部。
そこで私は、目の前の税率や計算方法よりも、
さらに手前にある問いを調べることにしました。
そもそも、税金はなぜ生まれたのか。
税金がなかった時代、人々はどのように社会を維持していたのか。
税金は、最初からみんなの生活を守るために作られたのか。
それとも、王や支配者が人々の富や労働を集めるために作ったのか。
この記事で持ち帰って欲しいこと
この記事は、すべての税制度や計算方法を説明するものではありません。
読んだからといって、明日から税金が安くなるわけでもありません。
この記事で持ち帰ってほしいのは、税金を見るための入口です。
これまで、
「高い」
「また引かれた」
「何に使われているか分からない」
で終わっていた不満を、
「なぜ、この税金があるのか」
「誰が負担しているのか」
「誰が使い道を決めているのか」
「自分に確認できることはないのか」
という問いへ変えるのです。
歴史を知る目的は、昔の出来事を暗記することではありません。
今後、給与明細やレシート、納税通知書を見たときに、
「これは、なぜ存在しているのだろう」
と立ち止まれるようになることです。
何気ない日常に疑念を抱き、変化を与える機会となります。
この習慣は、別な分野でも活かせます。
その変化は、あなたの生活の改善の礎になるのです。
ここから、お金そのものの話から少し離れ、
税金が生まれた構造を見ていきます。
この先を読むか、ここで終わるか
ここまで読んで、あなたは何を感じたでしょうか。
以前の私は、給与明細を見ても、
「また税金が引かれている」
「高いな」
と思うだけでした。
なぜ、その金額なのか。
なぜ、その制度が存在するのか。
自分に確認できることはないのか。
何も知らないまま、仕方がないものとして受け入れていました。
税金は、ただ給料から引かれる数字ではありません。
そして、仕組みを知ることで、
「自分にも確認できることがある」
「知らないまま終わらず、自分で調べて考えられる」
と思えるようになります。
そして、行動に変化を起こせます。
税金を知ったからといって、
すぐに負担がなくなるわけではありません。
それでも、給与明細や納税通知書を見たときの
視点は変えられます。
これからも、
「高いけれど仕方がない」
で終わるのか。
それとも、
「節税できないか?」「なぜ、高いか」
と生活を変える武器として扱えるか。
この先では、税金がなぜ生まれ、助け合いから義務と強制を伴う制度へ変わったのかを、歴史と構造からまとめています。
知らないまま、お金に支配されたいか。
お金が必要な時ですよね?
共に進みましょう。
第1章 税金は「必要」と「権力」が重なって生まれた
先に、この記事の結論をお伝えします。
税金は、社会を維持する必要と、人や資源を集めて管理する権力が重なった場所で生まれた。
税金は、誰か一人が突然思いついて作ったものではありません。
人が定住し、農業を始め、共同体が大きくなる過程で、
少しずつ原型が形になったと考えられます。
小さな集団では、困っている人を助け、家を作るときは協力し、
外敵が来れば一緒に対抗できます。
しかし人口が増え、村が都市へ発展すると、
水路、道路、備蓄、治安、防衛など、
一人や一つの家族では解決できない問題が増えます。
それらを管理する指導者、神官、兵士、役人も必要になります。
こうした設備や組織を動かすためには、食料、道具、労働力を
継続して集めなければなりません。
税金の原型が生まれる条件は、三つに整理できます。
1.集められる価値
穀物、家畜、布、労働力などの、保存し、数え、集められる価値です。
2.共同で解決する問題
水路、道路、備蓄、防衛など、多くの人で負担しなければ解決できない課題です。
3.集めて管理する組織
誰から何を集め、記録し、保管し、必要な場所へ配るかを決める組織です。

ただし、社会のために集めることと、支配者が権力を守るために集めることは、最初から完全に分かれていたわけではありません。
道路は暮らしを便利にしますが、軍隊や徴収物を運ぶ道にもなります。
軍隊は住民を守りますが、反対する人を抑える力にもなります。
税金は誕生した時点から、
社会を支える共同負担
人や資源を管理する支配手段
という二つの顔を持っていたのです。
第2章 税金がなかった社会は、どうやって暮らしていたのか
税金がなかったからといって、
人々が何も負担していなかったわけではありません。
小さな共同体では、獲物や食料を分け、家づくりや共同作業へ参加し、外敵が来れば一緒に戦うことで暮らしを支えていました。
正式な帳簿がなくても、誰が協力したか、誰が多くの食料を持っているかを把握できます。
今日誰かを助ければ、将来は自分が助けてもらえるかもしれません。
法律ではなく、人間関係や慣習が負担を支えていたのです。
ただし、税金のない社会を、平等で自由な社会だったと美化することはできません。
長や宗教的指導者への贈り物、共同作業、戦いや祭りへの参加など、
断りにくい負担もあったと考えられます。
税制度ができる前にも、人々は物や時間を共同体へ差し出していました。
違うのは、それが法律に基づいて定期的・統一的に徴収される仕組みではなかったことです。
社会の費用を集める方法も、税金だけではありませんでした。
自発的な寄付、富裕層による公共事業の負担、戦利品、支配者自身の財産なども使われました。
しかし社会が大きくなると、善意だけでは必要な物資を安定して集めにくくなります。
協力しなかった人も、水路や道路を利用できます。
「自分が出さなくても、誰かがやる」
と考える人も現れます。
税金は、人々が助け合わなくなったから生まれたのではありません。
助け合いだけでは管理できないほど、社会が大きく複雑になったために生まれた。
第3章 農業が「集められる価値」を生み出した
税金誕生の大きな転換点が、定住と農業です。
狩りや採集を中心とする生活では、人々は食料を求めて移動し、
毎年同じ場所から同じ量を集められるとは限りません。
農業が広がると、人々は田畑の近くに住み続けます。
誰がどこに住み、どの土地を耕し、何を作り、いつ収穫するのか。
人の生活と生産場所が結びつき、以前より把握しやすくなりました。
重要なのは、単に食料が増えたことではありません。
人が生み出した価値を、場所・時期・量と結びつけて確認できるようになったこと。
農業によって、生活に必要な量を超える食料を保存できれば、余剰が生まれます。
余剰があれば、全員が食料生産だけに従事する必要はありません。
農具を作る職人
水路を作る人
食料を保管する人
物資を記録する人
神官、兵士、役人
このように役割が分かれていきます。
しかし、農業をしていない人も食べなければなりません。
そこで、生産者から穀物などを集め、別の役割を担う人へ
配る仕組みが必要になります。
中でも穀物は、徴収に適していました。
収穫時期がまとまり、量を測れ、保存でき、倉庫へ集め、
別の場所へ運び、兵士や労働者へ配れるからです。
農業は同時に、水路、堤防、倉庫、道路、防衛などの
共同課題も増やしました。
つまり農業は、
集められる価値
価値を集めなければ解決できない問題
を同時に生み出したのです。
第4章 最初に納めていたのは、お金ではなかった
貨幣が広く使われていなかった時代、人々は
穀物、家畜、布、油、金属、労働力、軍事や
公共事業への参加などを差し出していました。
ただし、これらをすべて現代と同じ税金と呼ぶことはできません。
支配者への貢納、神殿への供物、共同労働、兵役など、異なる性質の負担が重なっていたからです。
それでも共通するのは、
自分たちが生み出した物や、働ける時間を共同体や支配組織へ渡していたこと
です。
集められた物資は、備蓄、労働者への配給、兵士や役人の維持、
神殿や宮殿の運営などに使われました。
人々は、水路、堤防、道路、城壁、倉庫などを作るために
一定期間働くこともありました。
お金や物の代わりに労働力を差し出す負担を、賦役や労役と呼びます。
さらに、防衛や遠征への軍事参加もありました。
人が差し出していたものを突き詰めると、物、時間、身体、場合によっては命です。
穀物を作るにも、布を織るにも、人の時間と労働が必要です。
貨幣が普及すると、異なる価値を同じ数字で表し、
お金として集められるようになります。
昔は穀物や労働を直接差し出した。
現代は、それらによって得た価値の一部を、
お金で差し出している。
形は変わっても、
人が生み出した価値の一部を集める構造は残っています。
第5章 なぜ助け合いは「義務」と「強制」に変わったのか
水路や道路が必要なら、進んで協力する人だけで
作ればよかったのでしょうか。
問題は、一度作れば終わりではないことです。
水路には修理や清掃が必要です。
道路、堤防、倉庫、城壁も維持しなければなりません。
軍隊や役人にも、毎年食料や物資が必要です。
社会を動かすには、一定量の価値を、決まった時期に継続して集める必要があります。
寄付や善意だけでは、毎回必要な量が集まる保証がありません。
また、負担しなかった人も、水路、道路、防衛などの利益を受けられます。
すると、
「なぜ自分だけが負担するのか」
「自分が出さなくても誰かがやる」
という問題が起こります。
そこで、負担を善意だけに任せず、共同体に属する人へ一定の負担を求める仕組みが作られます。
誰が負担するのか。
何を、どれだけ、いつまでに納めるのか。
納めなければどうなるのか。
そして、土地や収穫量を測り、納めた人を記録し、
未納者を確認し、罰則を設けます。

ただし、恐怖だけで徴収すれば、逃亡や反乱につながります。
そのため、
「道路や水路を維持するため」
「外敵から守るため」
「国や神への義務だから」
という、負担を正当化する説明も生まれました。
税金は、
共同負担に記録・義務・強制力を加えた仕組み
であると同時に、
権力を持つ側が人や資源を管理する仕組み
でもあったのです。
第6章 税金を集めるため、人々の生活は数字になった
税金を集めるには、誰がどこに住み、どの土地を使い、
何をどれだけ生産し、すでに納めたのかを把握しなければなりません。
人口が増え、複数の村や都市を管理するようになると、
人の記憶や口約束だけでは足りません。
そこで、土地の測量、数字、文字、暦、帳簿、会計などが重要になります。
土地の広さや状態を測れば、負担を決める基準になります。
集めた物資を記録すれば、誰からどれだけ受け取り、
誰へ配ったかを管理できます。
古い歴史に出てくるメソポタミア文明の初期の粘土板にも、
穀物、家畜、土地、労働、物資の受け渡しなどに関する
記録が残されています。
ただし、
「文字は税金のためだけに発明された」
と断定はできません。
交易、宗教、配給、財産管理など、
複数の目的があったと考えられます。
それでも、多くの人と物を管理する必要が、
文字や会計の発達を後押ししたことは重要です。
税金を集めるため、人々の生活は数字へ置き換えられました。
土地の広さ
穀物の量
家畜の数
家族の人数
働いた日数
納めた量
数字にすれば、多くの人を同じ基準で管理できます。
言葉よりも、数字という共通言語の方が管理に適していたのです。
公平な負担を決める助けになる一方で、
その人の事情を無視して取り立てる危険も生まれます。
記録技術は、
公平にする道具
にも、
逃れにくくする管理の道具
にもなったのです。
現代では、給与、所得、売上、購入金額、土地や建物の評価額、
投資利益、相続財産などが記録されます。
会社員なら、給与明細や源泉徴収票に、
給与や差し引かれた税金が載ります。
方法は変わっても、
何が記録され、その数字がどのように負担へ変わったのかを見る必要がある
点は変わりません。
第7章 税金の二つの顔――社会を守る力と、人を支配する力
集められた物や労働は、何に使われたのでしょうか。
一つは、社会を維持するためです。
水路、堤防、道路、倉庫、城壁、治安、防衛、災害への備蓄。
これらは一人では作れません。
この面から見ると、税金は、
一人では用意できない仕組みを、社会全体で維持するための共同負担
です。
一方で、集められた資源は、王の宮殿、巨大な神殿、支配者の生活、
戦争、領土拡大、反対者の抑圧にも使われました。
税を集めれば、兵士や役人を増やせる。
組織が強くなれば、広い地域を支配できる。
支配地域が広がれば、さらに多くの税を集められる。
こうして、税金は国家や支配者を強くする力にもなりました。
難しいのは、社会を守る仕組みと、権力を守る仕組みを
簡単には分けられないことです。
道路は商売にも役立ちますが、軍隊の移動にも使えます。
軍隊は外敵から守りますが、住民を抑える力にもなります。
戸籍は公平な課税にも役立ちますが、人を監視する手段にもなります。
税金を「社会の会費」と説明することがあります。
分かりやすい表現ですが、一般的な会費とは違い、税金は自分の意思だけで拒否できません。
支払った金額と、受け取るサービスも一対一では対応しません。
したがって、税金が良いか悪いかだけで判断するのではなく、
誰が集めたのか
誰が負担したのか
何に使ったのか
誰が利益を受けたのか
使い道を誰が決めたのか
という構造を見る必要があります。
第8章 負担した人と、利益を受けた人は同じだったのか
税金を負担した人と、利益を受けた人は、
必ずしも同じではありません。
古代社会で大きな負担を背負いやすかったのは農民です。
農民が納めた穀物は、兵士、役人、神官、支配者、都市住民、
公共事業の労働者などへ配られました。
農村で生まれた価値が、都市や軍隊、行政組織へ移動していたのです。
ただし、農民が何の利益も受けなかったとは言い切れません。
水路が整えば収穫が安定する。
道路があれば商売がしやすくなる。
軍隊があれば外敵から守られる。
治安が保たれれば、人や物が動きやすくなる。
税金の利益には、食料配給などの直接的な利益と、
道路・治安・防衛などの間接的な利益があります。
一方で、
「間接的な利益があるのだから、どれだけ負担させてもよい」
とは言えません。
支配者や一部の階級へ利益が集中した例もあります。
税金の公平性を見るには、少なくとも四つの問いが必要です。
誰が負担したのか
誰が直接利益を受けたのか
誰が間接的な利益を受けたのか
誰が使い道を決めたのか
税金は、商品を買う代金のように、支払った分が同じ額だけ自分へ返る仕組みではありません。
だからこそ、
「自分はいくら払ったか」
だけでなく、
その価値が誰から誰へ移動し、誰が配分を決めたのか
を見る必要があります。
ここを知れば、値上げの裏の仕組みに気付けると思います。
第9章 古代の税金は、現代の生活のどこに残っているのか
古代と現代では、法律も経済も大きく異なります。
古代の貢納や労役を、現在の所得税や消費税と同じものとして扱うことはできません。
それでも、
人が生み出した価値の一部を集め、社会や国家を運営する
という基本構造には、つながりがあります。
古代では穀物、家畜、布、労働、兵役などを差し出しました。
現代では、所得、消費、所有、財産の移動、事業や投資の利益などが金額として記録され、それを基準に税金が計算されます。
会社員にとって身近なのは、給料から差し引かれる所得税や住民税です。
古代では収穫した穀物の一部を納め、現代では働いて得た収入の一部が金額で差し引かれます。
形は違っても、働いて生み出した価値の一部を社会へ移す点は共通しています。
買い物では、消費税が価格やレシートに組み込まれます。
お酒、たばこ、燃料などには、別の税金も含まれる場合があります。
車なら、購入、保有、車検、燃料という複数の場面で税が関係します。
現代の税金は、
働く
買う
持つ
移動する
受け取る
利益を得る
という生活行動に合わせて姿を変えます。
ただし、給与明細から引かれるものが、すべて税金ではありません。
健康保険料、年金保険料、雇用保険料などは社会保険料であり、
税金とは別の制度です。
手数料や公共料金とも区別する必要があります。
最初の一歩は、
これは本当に税金なのか。何に対する負担なのか。
と分けて見ることです。
税金の歴史を学ぶ目的は、昔の制度を覚えることではありません。
目の前の給与明細、レシート、納税通知書を見たときに、
「これは何に対して払っているのだろう」
と自分が仕事を通じて経済にどのように貢献、反映されたか
数字的評価にて気づけるようになることです。
第10章 これから税金を見るための「7つの問い」
税金の名前を、すべて覚える必要はありません。
大切なのは、目の前に税金が現れたときに、何を確認すれば
構造、仕組みが見えてくるのかを知ることです。
問1 何に対してかかっているのか
所得、買い物、所有、財産の移動など、何をきっかけに負担が発生したのかを確認します。
まず、税金なのか、社会保険料や手数料なのかを分けます。
問2 なぜ作られたのか
道路や治安、社会保障の財源なのか、特定の行動を調整するためなのか。
制度が生まれた背景を調べます。
問3 法律上、誰が納めるのか
誰の名前で計算され、誰が国や自治体へ納めるのかを確認します。
問4 実際には誰が負担するのか
法律上の納税者と、実際に財布から価値を出す人が一致しないことがあります。
価格に含まれる税などが代表例です。
問5 何に使われるのか
特定目的に使われるのか、幅広い支出へ配分される一般財源なのか。
名前だけでなく、現在の使い道を見ます。
問6 最初と現在で目的は変わっていないか
制度が作られた理由と、現在残っている理由を分けて確認します。
一時的な負担が恒常化した例もあります。
問7 自分に確認・申告・見直しができる部分はないか
給与明細や源泉徴収票を確認する。
控除や申告制度を調べる。
疑問があれば、国税庁、自治体、税務署、専門家などへ確認する。
これは、税金を払わない方法を探すことではありません。
払うべき税金は正しく払う。
そのうえで、利用できる制度を知らないまま放置しないということです。
「高い」という感情は、悪いものではありません。
しかし、不満だけでは仕組みは見えてきません。
「何が引かれているのか」
「何を基準に計算されたのか」
「なぜ、この税金があるのか」
「自分に確認できることはあるのか」
と分けることで、感情が調べるための問いへ変わります。
この記事で提供したかったのは、税金の答えをすべて覚えることではありません。
税金という当たり前に触れて、無知が危険を招く
まとめ 納税は義務でも、知らないままでいることは義務ではない
税金は、誰か一人が突然作ったものではありません。
定住と農業によって集められる価値が生まれ、人口増加によって共同課題が増え、それらを管理する組織が生まれました。
つまり、集団を束ね、運営するために必要になったから生まれた。
税金を無くしたら、人は生きれなくなるのではないでしょうか。

そして、負担を継続して集めるために、記録、測量、義務、法律、罰則、強制力が発達しました。
この記事の問いは、
「税金は、社会を守るために生まれたのか。それとも、人を支配するために生まれたのか」
というものでした。
私の答えは、
税金は、社会を維持する必要と、人や資源を管理する権力が重なった場所で生まれた。
です。
税金を「みんなのための良い仕組み」とだけ考えることも、
「国が国民から奪う悪い仕組み」とだけ考えることも十分ではありません。
誰が負担し、誰が集め、誰が使い道を決め、誰が利益を受け、誰が監視できるのか。
その構造を見ることが重要です。
構造を見て、気になり、理解することで生活の仕方に変化が生じます。
私は、この記事を作成するにあたり様々な情報と繋がり
世の中の仕組みが1歩ずつ分かってきました。
古代の人々は、穀物、家畜、布、労働、兵役などを負担しました。
現代では、所得、消費、所有、利益などをお金で測り、
税金を負担しています。
納める形は変わりましたが、人が生み出した価値の一部を集め、
社会と組織を動かす基本構造は残っています。
この記事を読んでも、すぐに税金が安くなるわけではありません。
それでも、給与明細を見て、
「また引かれた」
で終わらず、
「これは何に対する負担なのか」
と考えられるようになります。
ガソリン代を見て、
「高い」
で終わらず、
「本体価格と税金はどう分かれているのか」
と疑問を持てます。
制度を利用するときに、
「受け取るお金に、どの税金が関係するのか」
と事前に確認できるようになります。
そして、節税対策、浪費、消費などの対策への
知識の一部として還元されます。
この小さな変化が、税金を自分の生活と結びつける入口です。
納税は法律上の義務です。
しかし、
何も確認せず、何も知らず、言われたまま負担し続けることまで義務ではありません。
給与明細を見る。
源泉徴収票を読む。
税金と社会保険料を分ける。
制度が作られた理由と、現在の使い道を調べる。
自分に関係する申告や控除がないか確認する。
払うべきものを理解して払い、確認できるものを確認し、利用できる制度を知らないまま放置しない。
それが、自分のお金を自分の問題として扱うということです。
無知なまま税金を払うのと、
理解して、意図的に自分の払わないといけない税金だけを払う。
どっちがいいですか?
私は、納税が義務でありながらも、働いたお金は、なるべく自分の
経済発展に使いたい。
だから、税金の仕組みを理解する。
そして、制度を理解して合理的に活用して自分が得するように利用させてもらう。
私たちが知らないだけで、世の中には、もしかしたら、払わなくてもいい額を必要以上に払っているのかも知れません。
この真相は、税金の仕組みに触れたものだけが受けれる恩恵です。
皆さんは、どうしますか?
この記事で届けたかったのは、税金に関するすべての答えではありません。
税金に出会ったときに、
「なぜ、この税金払わないといけないの?」
と立ち止まるための視点です。
納税は義務です。
しかし、知らないままでいることまで義務ではありません。
次回からは、「その税金制度なあに?」シリーズとして、日常生活にある税金を一つずつ取り上げていきます。
まずは、会社員にとって身近な、
給料から差し引かれる税金と源泉徴収の仕組み
について考えていきます。
