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転職活動15年目の視点|転職の年収交渉はどこまでしてよいのか?遠慮する必要が一切ない理由

転職活動の最終盤、待ちに待った内定が目の前に見えてきたとき。

いよいよ避けては通れない「年収交渉」のタイミングで、急に足がすくんでしまう人は少なくないですよね。

「もし高めの希望を出して、強欲な奴だと思われたらどうしよう」

「せっかくここまで進んだのに、条件が折り合わずに内定が白紙になったら怖い」

「会社から提示された金額に、黙って『ありがとうございます』と従うのが一番波風が立たないんじゃないか……」

そうやって、相手にどう思われるかを気にして、ついつい遠慮して会社側の言い値に甘んじてしまう。その不安な気持ちは、僕も痛いほどよく分かります。

ですが、結論から言うと、年収交渉で遠慮する必要は一切ありません。というか、「遠慮している場合ではない」というのが、8回の転職を重ねてきた僕の実感です。

年収を希望通りに伝えたからといって、「こいつは生意気な奴だ」と悪く思われることはまずありません。少なくとも僕は一度もありませんし、それが原因で内定を取り消されたという話も僕は聞いたことがありません。

入社してから年収を上げるのは、あなたが想像している以上に簡単ではないからです。最初から強気で希望を伝えるべきなのは、本当にそれだけの理由なんです。

入ってから上げるのは至難の業。「遠慮してる場合じゃない」のが現実です

多くの人は「入ってからパフォーマンスを出して、後から評価されて年収を上げてもらえばいい」と考えがちです。ですが、現実はそう甘くありません。

入社後の昇給には、個人の成果だけではどうにもならない高い壁がいくつもあります。

  • そもそも昇給の査定チャンスが数年に一度しかない

  • 会社のガチガチの評価ルールの枠にはめられ、微々たる額しか上がらない

さらに言えば、これからの時代は「物価上昇(インフレ)」という大きなリスクも乗っかってきます。

今後も物価はどんどん上がっていくでしょう。しかし、一般的な会社の賃上げスピードがその物価上昇に追いつくかといえば、かなり怪しいと言わざるを得ません。それどころか、インフレのあおりを受けて逆に業績が悪化し、「賃上げどころではない」という状況に追い込まれる会社も多く出てくるはずです。特に外資系企業などは業績による判断のスピードが顕著です。

つまり、「入社するときの金額」が、その後のあなたのベースラインを決定づけます。 最初に低い位置からスタートしてしまうと、物価高にすら追いつけず、生活の余裕を取り返すのは至難の業なんですよね。だからこそ、入る瞬間にできるだけ高い年収を確保しておく必要があるのです。

年収交渉は、お互いの価値をやり取りする「フェアな取引」です

年収とは、自分というビジネスパーソンの価値そのものです。自分の価値を売る場において、こちらが遠慮してへりくだる必要はどこにもありません。

もちろん、会社によっては「このポジションの予算はここまで」「この役職のレンジは一律これ」とルールで絶対に変えられないケースもあります。それが分かったなら、その金額を受け入れるか、あるいは辞退するかを選べばいいだけの話です。

しかし、一方で会社側には「本音を言えば予算に余裕はあるけれど、できるだけコストを抑えて低く採用したい」という思惑が働いているケースも多々あります。

本当は出せるのに、向こうからはあえて提示してこない。

そうであるならば、こちらは自分の価値をもとに、フェアな交渉として堂々と希望を伝えていくのが筋というものです。

最強の切り札は「内定」をもらった瞬間です

具体的な年収の交渉や最終的な決定は、基本的には「内定をもらってから」行うことが多いです。

ここに最大のチャンスがあります。「内定が出た」ということは、会社側が「どうしてもあなたを動員したい、欲しい」と手を挙げた状態です。完全にこちらが優位に立てる、強気に出られるフェーズなんですよね。

実際の流れとしては、選考の初期段階でエージェントから「希望年収は?」と聞かれます。その時点では普通に自分の希望を伝えておけば問題ありません。もし、会社の用意している予算レンジとあなたの現在の年収(または希望年収)があまりにも乖離している場合は、エージェントが事前に「ここはこれ以上出なさそうです」と教えてくれます。その時点で「じゃあ応募するのをやめよう」と判断すればいいだけです。

求人票やエージェントの情報から「これくらいはいけそうだ」というアタリをつけておき、内定が出たタイミングで具体的にいくら, と交渉する。会社側があなたを熱望している以上、ここには確実に対話の余地があります。

引かれない境界線は「15%アップ」の相場感です

では、どれくらい強気でいっていいのでしょうか。

さすがに、自分の能力に見合わない不当に高い年収をふっかけたり、「今の給料の倍をくれ」などと突飛な要求をすれば、「さすがにそれはないだろう」と引かれてしまいます。

目安として、「前職の15%アップ」くらいであれば、会社側から「えっ」と思われることはありません。特に外資系などでは、前職の給与をベースにそこからどれだけ上乗せできるか、という見方をよくします。この15%という数字は、交渉の場において非常に公平で現実的なラインだと思います。

「金額」と同じくらい重要な「入社時のランク」

正式な年収の金額と同じくらい、絶対に妥協してはいけない超重要ポイントがあります。それが会社ごとの「ポジションのレベル(ランク)」です。

会社によって「レベル5、6、7」であったり、「プロフェッショナルランク1、2、3」など呼び方は様々ですが、このランクによって給料の上限がカチッと決まっているケースがほとんどです。

僕自身の経験からも断言できますが、このランクを入社した後に上げるのは、本当に骨が折れます。

会社によっては、上のランクに上がるために社内テストをクリアしなければならず、そのテスト対策や実務評価に膨大な時間と労力がかかりますからね。

だからこそ、入社時に年収の金額だけをこねくり回すのではなく、「可能な限り上のランク(レベル)で入社できるよう交渉する」ことが極めて重要なポイントになります。

エージェントとは徹底的に協業すればいい

直接会社に「もっとお金をくれ」「ランクを上げてくれ」と言うのが気まずいなら、転職エージェントと徹底的に協業してください。

エージェント経由であれば、あなたが直接会社と泥臭いやり取りをする必要はありません。信頼関係を築き、彼らにこちらの希望をうまく代弁してもらうだけです。少なくとも、エージェントに対して遠慮する理由は1ミリもありません。

年収交渉はわがままでも強欲でもなく、ただのビジネスの取引です。

会社の言い値に大人しく従う必要なんてありません。しっかり希望を伝え、自分の価値にふさわしい条件を強気でもぎ取りにいきましょう。


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