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自慰行為のメリット・その他について考える

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本記事は性的な内容を含むコンテンツになります。
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〔この記事について〕
7月21日といえば、そうです。
オナニーの日です。
本記事でいう「自慰行為」は、オナニー(マスターベーション)を意味します。
自慰行為には、どんなメリットがあるのだろうと気になる人もいるでしょう。
ただし、誰にでも同じ形で役立つわけではなく、回数の多さで良し悪しも決まりません。
喜びやリラックス、睡眠との関係、自己理解、パートナーとの関係という四つの視点から、無理のない付き合い方を考えます。



自慰行為を「効果の有無」だけで測らない

楽しさと自分で選べることも大切にする

自慰行為を考える時は、体のことだけでなく、気持ちや人との関わりも含めて見ます。

自慰行為は、「した方がよいか」「しない方が正しいか」を決めることではありません。
自分の意思で選べて、無理なく過ごせているかを考える一つの場面です。

性の話を、成績のように扱わず、気持ちや安心感も含めて考えます。

メリットは、自分にどう働くかで変わる

人によっては、喜びを感じたり、気分を切り替えたり、自分の好みを知ったりする時間になります。
一方で、特に必要だと感じない人もいます。
することも、しないことも、その人の選択として尊重されます。

精神面では、喜びやリラックスを感じる人がいます。
身体面では、眠りやすさを感じる人もいます。
ただし、こうした感じ方や、その後の状態には個人差があります。

だからこそ、回数や周囲の話と比べるより、「自分は望んでいるか」「終えた後に落ち着いていられるか」を確かめる方がいいです。


精神面と身体面で、感じることがある変化

精神面:喜びやリラックスを感じる人がいる

米国の成人を対象にした調査では、自慰行為をする理由として

  • 喜び

  • 性的な気分

  • ストレスを軽くしたい感覚

  • リラックス

が多く挙げられていました。
これは「そう感じる人がいる」という本人の回答です。

喜びやリラックスを感じることは、精神面でのメリットとして挙げられます。
ただし、この調査は人が理由として挙げた内容で、すべての人が同じように感じるわけではありません。

対象は米国の成人で、調査時期や暮らしの背景も限られています。
そのため、すべての人の感じ方を表すものではありません。

身体面:眠りやすさを感じる人もいる

成人778人を対象にしたオンライン調査では、自慰行為でオーガズムを得た後に、眠りにつきやすくなったり、睡眠の質がよくなったりしたと感じる人がいました。
一方、主に学生159人が14日間記録した日記研究では、自慰行為と、その後の睡眠の質や眠りにつくまでの時間とのはっきりした関係は確認されませんでした。

睡眠と関係している可能性はありますが、人や状況によって効果が異なります。

自分の心地よさと境界を知る時間になる

「どんな時に気分が向くか」「何は望まないか」「一人で静かに過ごしたい時があるか」を見つめることは、
自分の性と付き合い方を考える手がかりになります。
ここでいう「境界」は、自分が望むことと望まないことの線引きです。
ここで大切なのは、好みを見つけること自体ではなく、自分の心地よさと、望まないことの両方を知ることです。

これは、誰かと比べて正解を探す必要はありません。
たとえば、気分が乗らない時に「今はしたくない」と思うことも、自分の意思を大切にする感覚です。

複数の研究をまとめて検討した系統的レビューでは、
自慰行為の頻度と、性についてどのくらい満たされていると感じるか(性的な満足)の結果は一つではありませんでした。
回数が多いほど満足度が高い結果、反対に低い結果、はっきりした違いがない結果が混在しています。
回数だけから、性的な満足を判断することはできません。

ノルウェーの成人4,000人以上を対象にした調査でも、頻度が高く満足度も高い人と、頻度が高く満足度が低い人の両方が見られました。
その人がどのくらい望んでいるか、性についてどんな気持ちを持っているか、
生活の中で何が起きているかを見ないと、数字の意味は分かりません。
この調査は一時点の回答を比べたものなので、自慰行為の回数が満足度を変えたとは分かりません。
回数を自分の評価表にしない方がよい、と考える材料になります。
本文で紹介した内容から、回数だけで満足度や自分に合うかどうかは判断できません。

〔Tips〕
「系統的レビュー」とは
 複数の研究を決められた方法で集め、全体の傾向を検討する研究です。
 一つの研究だけでは見えにくい傾向を確認できますが、すべての人に同じ結果が当てはまるとは限りません。


ここで一息

・自慰行為のメリットは、本人がどう感じるかから考えます。
・精神面では、喜びやリラックスを感じる人がいます。
・身体面では、眠りやすさを感じる人もいますが、研究結果は一致していません。
・自分の心地よさと望まないことを知ると、自分の意思で選びやすくなります。
・頻度だけでは、性的な満足や自分に合うかどうかを判断できません。
 
次は、気持ちとの付き合い方と、パートナーがいる場合の考え方を整理します。


気持ちとの付き合い方を、自分で選べるようにする

気分を整える選択肢の一つとして考える

忙しい日や緊張が続く時には、気分を切り替える・リラックスする方法がいくつかあると思います。
散歩をする、湯船につかる、音楽を聴く、一人で静かに過ごすといった選択肢の中に、自慰行為が入る人もいます。

自分にとって少し落ち着く時間になるなら、それは大切な体験です。
ただし、それを唯一の方法にする必要はありません。
その日の自分に合う選択肢の一つとして考えます。

気分を整える方法は、季節や仕事の忙しさ、人との関係でも変わります。
昨日は心地よく感じても、今日は同じように感じるとは限りません。
「いつも同じ方法でうまくいかなければならない」と考えないことが、自分の感覚を守ることにつながります。

しない選択も含めて、自分らしさを守る

前向きな話題にすると、「した方がよい」と思うかもしれません。
でも、好まない、今はしたくない、価値観に合わないと感じる場合まで無理をする必要はありません。
自分に合うかどうかは、他人の回数や体験談ではなく、自分の気持ちで決めてよいことです。


パートナーがいても、自分の性を大切にする

一人ですることを、関係の不満と決めつけない

パートナーがいる人が自慰行為をすることを、相手への不満や愛情の不足と決めつけることはできません。
米国の成人を対象にした調査では、自慰行為の頻度とパートナーとの性の関係が扱われました。
ノルウェーの成人を対象にした調査では、自慰行為の頻度と性的な満足の関係が調べられました。

自慰行為をすることと、パートナーへの不満や二人の関係の良し悪しは判断できません。
どちらかがあると、もう一方が必ず減るという関係でもありません。

104組の異性カップルを対象にした調査では、女性が自分の自慰行為を肯定的に捉えることと、本人・パートナーの性的満足に関連が見られました。
ただし、これは一時点の回答を比べた研究です。
自慰行為が満足度を高めたとまでは言えず、対象も限られています。

関係の中では、欲求の強さや、一人で過ごしたい時間、性の話をする気分が毎日同じとは限りません。
その変化を「関係が悪くなった証拠」と決めず、二人にとって何が無理なく、何を大切にしたいかを話し合ってみてください。
注意してほしいのは、自慰行為をしていること自体は、二人の関係に問題がある証拠ではありません。
ただし、二人で決めたことや解釈にズレがある場合は、その問題について話し合う必要があります。

自分の好みを知ることは、対話の材料にもなる

自分が安心できること、望まないこと、話したい範囲を知っていると、パートナーと性について話す時に言葉を選びやすくなります。
共有は義務ではありません。
ただし、話したいと思った時に、自分の希望や境界を伝える材料になることはあります

話すなら、「普通はどうか」や回数の比較から始めるより、
「私はこうだと安心する」「今はここまでなら話せる」と、自分の感じ方を主語にすると、相手を責めずに伝えやすくなります。
相手にも話したくないことがあるかもしれません。
二人がそれぞれのプライバシーと意思を尊重できることが、関係の土台になります。

二人の関係に、唯一の正解はない

一人の時間を持ちたい人も、パートナーと話したい人も、性の話題を急がずにいたい人もいます。
どれか一つを正解にするより、双方が安心して選べる余地があるかを大切にする方が役立ちます。


メリットを、自分の生活に合う形で受け取る

心地よさ、自分の意思、生活とのバランスを確かめる

自慰行為が自分に合っているかを考える時は、回数よりも三つの視点が役立ちます。

自分に合うかを確かめる三つの視点

  • 自分の意思: 周囲の期待や不安ではなく、自分で望んで選べているか。

  • 心地よさ: 終えた後も、体や気持ちに無理が残っていないか。

  • 生活とのバランス: 睡眠、仕事、学業、人との関係に必要な時間を圧迫していないか。

これは、自分をニーズを把握しているかを確認するための目安です。
自分の感覚が日によって変わることも、暮らしに合う選び方を考えるための大切な情報です。

メリットを大きく言い切る情報ほど、根拠を確かめる

「必ず役に立つ」「この回数なら安心」と言い切ることはありません。
誰を対象にした研究か、本人の感想を集めた調査なのか、感じ方の傾向を確かめる研究なのかを確認すると、情報を受け取りやすくなります。

前向きな情報であっても、期待を大きくしすぎると、自分の実感と合わない時に不安を増やしてしまいます。
メリットを認識することと、根拠を確かめることは両立します。

特に、「多くの人が理由に挙げた」という結果と、「全員に同じメリットがある」という話ではありません。
前者は人の感じ方を知る手がかりで、後者を示すには別の確認方法が必要です。
この違いを押さえると、前向きな情報を必要以上に疑うことも、信じ込みすぎることも減らせます。


まとめ・今日からできるアクション

まとめ

自慰行為のメリットは、全員に同じ形で現れるものではありません。
人によっては、喜びやリラックスを感じたり、眠りやすさを感じたり、リラックスする時間になります。
感じ方や必要と感じる場面は、人によって異なります。
回数ではなく、自分の意思、心地よさ、生活とのバランスで考えることが大切です。

今日からできるアクション

  • 自分は何を心地よいと感じ、何は望まないかを、良し悪しを決めずに言葉にしてみます。

  • メリットを強くうたう情報は、研究の対象者と方法を確かめます。

  • パートナーと話したい時は、回数の比較ではなく、自分が安心できることや望むことから伝えます。


もっと深く知りたい方へ

実践を助けるアプリ・道具

周りに聞いたりし辛い人もいると思いますので、ご参考までに。
痛みや強い違和感があれば、使用を中止してください。

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