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【第6回】日本の合成獣(3)|大江戸合成獣騒動記



■各地に残る人魚のミイラ■

日本は「人魚のミイラ」大国でした。

人魚ってどんなイメージですか?
こんな感じ?

それともこんな感じ?

それとも、もう少しだけアダルトにこんな感じですか?


日本の人魚のミイラはだいたいこんな感じです。

写真ではありません。AIで生成したイメージです。

日本でも各地に人魚伝説はあったようなのですが、どうも西洋の人魚とは質が異なるようです。

そして、幕末になって各地で人魚のミイラが「生産」されました。
AIで生成した画像を見ればわかる通り、
「猿の上半身+魚のエラから下」の合成。
(実際は猿の上半身はハリボテも多かったようです。)

そう、伝説だった人魚をミイラという形で現実化したのです。
このようなミイラが各地で作られ、そのうちの一つがアメリカに渡り、
「フィジーで見つかった人魚のミイラ」
として話題になります。

そして日本でも、江戸時代末期、「人魚のミイラ」は興行となります。

人魚のミイラを見せる興行。

なんか、子供の頃に平塚の七夕で見た「ヘビ女のショー」を思い出す、いかがわしさだな。

(記事の最後に「ヘビ女のショー」の内容を記しておきます。
気になる方だけ読んでください。
グロテスクなショーです。後味が悪くなっても責任とれません。)

さて、このミイラから「日本の人魚のミイラ」合成獣の想像図を生成してみます。

日本の人魚。

まあ、ミイラそのままですね。
「猿+鮭」。

みんな、このミイラが作り物だとわかっていたんだと思います。
でも、
「インチキとか言っていないで、いかがわしさも楽しんじゃえ!」
というのがいきだったんじゃないでしょうか。
ああ、なんか江戸時代のこういう、いい加減さっていいなあ。

この「合成獣をたどる」シリーズでは、合成獣のパーツを入れ替える実験を行ったりしていますが、人魚に関しては、画家のルネ・マグリットがとっくに
「魚の上半身+人間の下半身」
を描いています。

二番煎じですが、生成AIで作った画像を載せておきます。
マグリットの真似にならないように、魚をよりリアルにしてオリジナリティを出しています。

というか、これってただ上半身に魚の着ぐるみを被った人では…。

魚の上半身+人間の下半身。

■カッパのミイラも■

人魚以上に日本に欠かせないのが河童です。
なぜ、欠かせないのか聞かれても答えられませんが。

河童って、微妙に異なるバージョンが存在するみたいですが、まあだいたい次のような感じじゃないでしょうか?

河童。鳥系の顔バージョン。

岩手県の遠野のカッパ淵みたいに、昔は目撃者がいたという場所もあります。

地域によって、河童はけっこう恐ろしい存在だったりしますよね?
川で泳いでいると、河童に肛門から手を突っ込まれて「尻子玉」というものを抜かれると死んでしまうとか。

カッパのミイラも日本各地に存在します。
中には、佐賀県伊万里市山代町にある松浦一酒造(まつうらいちしゅぞう)さんのように、希望者には河童のミイラを見せてくれるという場所もあります。

伝説にも、たびたび登場しますしね。
神奈川県茅ヶ崎市にも「河童徳利(かっぱどっくり)」という昔話があります。

働き者の五郎兵衛(ごろべえ)が川で愛馬を洗っていると、河童が馬を川にひきずりこもうとします。
五郎兵衛は河童をつかまえて、木に縛り付けて折檻。
でも河童が泣いて謝るので許してやります。

その晩、河童がお礼にと、徳利を持って五郎兵衛の家に現れます。
徳利からは無限に酒が湧き出てきます。
ただし、底を3回叩くともう酒は出なくなるとのこと。
五郎兵衛は毎日──。

ここから先はだいたい想像が着くのではないでしょうか?
ここでやめるという底意地の悪さを発揮することにします。

やはり日本は河童大国でもあります。

■アマビエもこの頃登場|予言する謎の生物たち■

コロナ禍で突然脚光を浴びたアマビエも、幕末に生まれました。
もともとは「三本足の猿・アマビコ」だったのが、どんどん書き間違えられて「長い髪、鱗に覆われた体、くちばし、三本足」になったのではないかという説もあります。
いったいどこでどう間違ったら、そのような変化が生まれるのでしょうか?

アマビエ。アニメタッチになった。
アマビエ。鵺とタッチを揃えようとしたけれど、あまり揃わなかった。

海中から現れて豊作と疫病を予言したと伝えられています。

鳥の嘴、魚の鱗という、実在の動物のパーツが使われている点では合成獣の要素を持っていますが、菱形の目や、三本足などは架空の要素です。

したがって、アマビエは「完全な合成獣ではないが、合成獣の要素は持っている」という位置付けが適切なのかもしれません。

予言する、もっと謎な生物が件(くだん)
「牛の体+人間の顔」です。

件(くだん)。

なんとも、先ほどの「逆さ人魚」と同じくらい、着ぐるみ感が強いです。
バラエティ番組に出てきてもおかしくなさそう。

突然、牛から生まれて、数日経ったら予言をして死ぬというシュールすぎる合成獣。

兵庫県あたりに出現したようです。
なお、「くだんごとし」という言葉とは無関係です。

さらに、佐賀県のほうには神社姫(じんじゃひめ)が登場。
豊作年数とコレラ流行を予言しました。

おお!
神社姫とは。
神社の看板娘的な巫女さんの姿を想像してしまいます。

隠れファンから「神社姫」と呼ばれていそうな巫女さん。

でも、「頭に龍の角、女の顔、魚の胴、三つに分かれた尾。全長六間(約11メートル)」らしいですよ。

過去のさまざまな画像を参考に生成した神社姫がこれだあぁっ!




神社姫。

どうだ、まいったか!?
まいったら謝りなさい!


すみません。取り乱しました。
龍宮から来たらしいのですが、なぜこの姿なのでしょう?

いきなり海の中から現れて、
「コレラが流行するぞ。」
と言われても、コレラよりあなたのほうが怖いんですが。
だって、この姿で長さ11メートルですよ。
龍宮の乙姫様の人選(と言っていいのかわかりませんが)ミスなのでは?

幕末。
誰もが、まもなく江戸時代が終わることなど夢にも思わず、けっこういい加減なことがまかり通った時代。

登場する合成獣もかなりいい加減です。
でも目くじらを立てる人は誰もいません。

いい加減な私には、神経質で窮屈な令和より、アバウトな江戸時代のほうが合ってそうです。
あ〜あ。
よくあるアニメみたいに、江戸時代にタイムスリップできたらなあ。

※しばらくスクロールすると、「ヘビ女のショー」の説明があります。








《ヘビ女のショー》
安い入場料を払って掘建小屋に入ると、薄暗い舞台の上で、白い着物を着た女性が首に大蛇を巻いて座っている。

序盤は、観客に大蛇を触らせたり、首に巻かせたりする。
しばらくすると、女性がアオダイショウなどの蛇を袋から取り出す。
そして、唐突のその頭を噛みちぎって、血まみれの口で笑う…。

それだけのショーでした。
小学校の頃に見て、夢に出てきてうなされました。

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