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朝学習について考えてみた。~学校・家庭編~

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

突然ですが、
みなさんのお子さんが通う学校では、
朝学習というものがありますか?

今では多くの学校が朝学習に取り生んでいることと思います。

今日は、そんな朝学習の話を書いていきます。

結論:
朝学習をする習慣を 家でも 学校でも 作っていこう!

朝学習の歴史

■ 朝学習が始まった理由
朝学習は、
① 学力低下への危機感
から始まったとされています。

ゆとり教育や生活リズムの乱れなどが重なり、
「基礎学力が落ちている」と全国的に課題視され始めました。

そこで、
短時間でも毎日学ぶことで、
学習習慣を定着させたいという狙いがあったのです。

次に、
② 生活リズムを整えるため
です。

朝に静かに学ぶ時間を入れることで、
• 遅刻の減少
• 心と体を「学ぶモード」に切り替える
• 1日のスタートを落ち着いて迎える

といった効果を狙いました。

しかし、最近では、
遅刻する家庭も多いのが現状ですが。

「学校の朝学習は効果がない。」と言われる背景には、
取り組み方や環境の問題が影響しています。
朝学習そのものが悪いのではなく、
条件が整っていない状態で続けられることで効果が見えにくくなってしまっています。

朝学習が上手くいかない理由

朝学習が上手くいかない理由の1つ目は、

① 形式だけ続けられている(作業化)

・毎日同じプリント
・考えなくてもできる内容
・「やることが目的」になっている

というものです。

こうなると、子どもは
「学ぶ → 理解する →身につける」ではなく
「埋める →提出する →終わらせる」
というルーティンになってしまいます。

思考力・集中力・学習意欲につながりませんよね。

② 目的が子どもに伝わっていない

教師や学校側は「学習習慣の定着」「基礎学力の向上」
などの目的をもっていても、

子どもにとっては「なんとなくやらされている」時間となっていると、
ただやっているとなりがちです。

目的が理解できていない学習はモチベーションに結びつきません。

何のためにするのか、目的を伝えたいものです。

③ 時間帯と内容が合っていない

朝は脳が動き出すタイミング。
しかし、
• 長すぎる読書
• 答え合わせのないドリル
• 集中がいる課題(難易度が高い課題)
などが入ると逆効果になることがあります。

つまり、 内容が朝に適していなければ効果が下がるのです。

ただ、一方で、
毎日する内容が異なるのも、
子どもの生活が安定しません。

子どもと〇曜日には、〇をするなどと
共有するのも大切です。

④ 教師・学校によって質に差がある

同じ「朝学習」でも、
• 目的設定
• 教材選定
• 指導方針
• 振り返りや意味づけ

これらが学校や担任で大きく違います。

これは、ベクトル合わせが必要なところです。

⑤ 睡眠不足との相性が悪い

朝学習が原因ではなくても、
• 夜更かし
• 部活動・習い事の遅い帰宅
• スマホやメディア時間

などで睡眠が不足している子にとっては、

「朝学習=しんどい・眠い・嫌な時間」
になりやすいものです。

朝学習上手くいかせるために。

朝学習を上手くいかせるためには、
逆のことをすればいいわけです。

学年、学校でやり方を統一し、
子ども達・保護者に目的を伝え、
「学ぶ → 理解する →身につける」課題を出し、
丸付け、振り返り(価値づけ)を必ずする。
※努力・成長を可視化するのです。

私の提案は、
算数なら4問程度。
漢字なら5問程度の
復習がよいと考えています。

そのぐらいだと、
担任がクラス全体を丸付けして回ったり、
解説をしたりすることができます。

また、
暗唱などの声を出す取り組みもよいと考えています。

家でも朝学習を始めてみませんか?


家で朝学習の習慣が無理なく続けられるなら、それは最高です。

ただし、ここにはひとつ大事な前置きがあります。
“できるなら” です。

◆ 家で朝学習ができることの強み

家で朝の学習が習慣化した子は、
• 時間管理ができる
• 自分で自分をコントロールできる
• 学習を先延ばししない
• 自分から学べる子になる
こういう力が自然と身につきます。

これは、学力ではなく、
生きる力(非認知能力) の土台です。

さらに、
朝は脳が整理されていて吸収率が高いので、
• 記憶(暗記)
• 計算
• 読書
• 語彙学習
などが特に伸びやすいです。
だから、この習慣が身につくと「できる子」に近づいていくのです。

◆ ここが重要なポイント

朝学習は、
学力があるから続くのではなく、
続いたから学力がつくものです。

つまり、
習慣化できる環境=その子にとって負担が少ない環境
が整っていないと、逆効果になります。

たとえば、
• 朝から叱られる
• 準備が大変
• やらされている感が強い
• 睡眠時間が削られる
という状態なら、やらない方がいいです。
心が疲れてしまうから。


つまり、
努力ではなく、環境と仕組みで習慣化する
のがポイントです。

◆ そして理想形は…

家で少し朝学習 → 学校で朝学習 → 1日の学びのウォーミングアップ完成

この流れができると、
子どもの脳と心のエンジンが最高の状態になります。

朝、家で
学びのエンジンをかけてくる子は
間違いなく伸びていきます。

最後に…。

登校後、すぐに朝学習の時間があるならば、
その時間に
脳が学びに向いている状態にするのが理想です。

一度、子どもの学校の生活時程を確認して、
子どもが何時から勉強し始めるのか確認して見るのも大切なことですよ。


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