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認知行動療法の長所と短所、来談者中心療法の長所と短所。2つの心理療法の違い。

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

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私は、心理臨床家として、今年で27年目に入ります。
私が、今も昔も、主に使っている心理療法は、来談者中心療法です。昨今 流行っている認知行動療法(CBT)は、あまり使いません。何故なら、私的に、どうにも違和感が拭えないからです。認知行動療法は、教室で習っている分には、「凄い!」と思うのですが、実際に現場で使うとなると、とても「凄い!」と思えないのです。ええ、個人的感想です。

来談者中心療法(パーソン・センタード・セラピー)

カール・ロジャーズが提唱したカウンセリング手法で、クライアントの自己成長を重視し、カウンセラーが共感的に寄り添いながら、自己理解と自己受容を促します。

来談者中心療法の長所

1.クライアントのペースを尊重できます。
カウンセラーが指示を出さず、クライアントが話したいことを話したいように話したいだけ話せるため、スッキリ感・満足感・安心感があります。

2.自己理解・自己受容が深まります。
カウンセラーがクライアントに対し、無条件の肯定的関心(カウンセラーが批判せずに受け入れる態度)を示すため、クライアントの自己肯定感が高まります。

3.人間関係の改善にも役立ちます。
カウンセリングを通じて自己肯定感が高まりますので、クライアント自身、他者との人間関係も良好になりやすいです。

4.クライアントの長期的な成長につながります。
来談者中心療法は、即効性は高くありませんが、クライアント自身が自己探求を続けることで、持続的な変化が期待できます。

来談者中心療法の短所

1.即効性がありません。
問題を直接解決する手法ではないので、時間がかかります。じっくりと自己理解を深めるプロセスが必要不可欠です。

2.具体的なアドバイスはもらえないことが多いです。
カウンセラーが助言するとは限らず、クライアントが自分で答えを見つけることを重視するため、「どうすればいいか?」を求める人には、物足りなく感じると思います。

3.構造化されていないため、進捗がわかりにくいです。
クライアント自身が変化を感じるまでに、時間がかかることが多々あります。

4.問題が深刻な場合は、向いていません。
重篤なうつ病やPTSDなど、認知や行動の変容が急務なケースでは、他の療法と併用するほうが良いです。私(竹内成彦)は、薬物療法や運動療法と併用することが多いです。

5.喋る気がないクライアントには不向きです。
カウンセリングに前向きでないクライアント、喋る気がないクライアント、「理解されたい」と思わないクライアント、超受け身なクライアント、主体性がないクライアントには、向いていません。

6.カウンセラーの負担が大きいです。
クライアントの苦しい気持ちに寄り添わなければならないため、カウンセラー自身の負担が大きいです。よって、1日に、数多くのカウンセリングをすることが困難です。

認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)

認知行動療法は、思考(認知)・感情・行動の関係に注目し、否定的な思考パターンを修正することで、感情や行動を改善するアプローチです。

認知行動療法の長所

1.科学的根拠が豊富です。
認知行動療法=CBTは、多くの研究で効果が実証されており、特にうつ病や不安障害、PTSDなどに有効とされています。

2.比較的短期間で効果が出やすい。
カウンセリングの回数が10~20回程度でも変化が期待できるため、経済的・時間的負担が少ないです。

3.実践的なスキルを習得できます。
問題解決スキル(能力・技術・知識)やストレス対処法を学ぶことで、カウンセリング終了後も自分で実践できます。

4.構造化されており、進めやすいです。
セッションごとに課題や目標が設定されるため、効果が見えやすいです。

5.カウンセラーの負担が小さいです。
クライアントの苦しい気持ちに寄り添う必要が少ないので、カウンセラー自身の負担が小さいです。よって、1日に、数多くのカウンセリングをすることができます。

認知行動療法の短所

1.深い感情に寄り添うことが少ないです。
思考の修正に重点を置くため、過去のトラウマや深層心理に焦点を当てることは少ないです。よって、クライアントが抱える孤独感は、拭えないことが多いです。

2.論理的に考えるのが苦手なクライアントには難しいです。
思考パターンを客観的に分析する必要があるため、IQ(知能指数)が低い人や感覚的な人には、合わないことが多いです。

3.即効性はありません。
効果を感じるには、ある程度の時間と実践が必要です。魔法ではないので、一度のカウンセリングで劇的に変化するわけではありません。

4.宿題や自主練習が求められます。
カウンセリングとカウンセリングの間も、自分で取り組む必要があり、受け身の姿勢では効果が薄れます。

まとめ

来談者中心療法と認知行動療法、どちらを選ぶべきか?

「話を聴いて欲しい」と言う人や、「じっくりと自己理解を深め、心の成長を重視したい」と言う人は、来談者中心療法がいいでしょう。
「話を聴いて欲しいわけじゃぁない」と言う人や、「短期間で効果を実感しやすく、具体的な行動の変化を求める」と言う人は、認知行動療法(CBT)がいいでしょう。

どちらの療法もメリット・デメリットがあるため、クライアントの性格や悩みによって、適した方法を選ぶことが重要です。ケースによっては、両方を組み合わせて使うこともあります。実際 私は、来談者中心療法をイチオシしているカウンセラーではありますが、時と場合とクライアントの要望に応じて、認知行動療法を使っています。

あなたは、来談者中心療法と認知行動療法、どっちを経験してみたいですか?


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
            カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋

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