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もう人質司法は終わらせよう

16歳の少女が、国家権力による不当な逮捕と勾留により、心身を病んで亡くなったというニュースが入ってきた。

袴田事件から大川原化工機事件までいくつもの冤罪を作り出し、不当な拘束により人権を侵害し続けている検察。
散々問題になったにもかかわらず、まるで反省なしやんか。

今回の問題は、2025年2月の出来事が発端となった。
16歳の少女は、母親が経営する障害者施設で職員として働いていた。
その日、施設ではバレンタインのイベントを開催しており、その場で他の人に噛みつこうとする重度障害者の女性がおり、少女は他の男性スタッフと共に女性を制止した。

それが4月になって、目撃者から自治体に「虐待では」と相談があり、先の重度障害者の家族が被害を申告した。

そして6月17日に少女は明石署に逮捕される。

翌18日に神戸地検が神戸地裁に勾留と接見禁止を請求し、地裁はこれを認めた。
この段階でえ?おかしくない?と思う。
なんで?
家も職場もわかってて、16歳の女の子が逃亡する可能性あった?
証拠隠滅する恐れがあったのか?

(大川原化工機の事件では、冤罪で勾留されていた男性が胃がんを患っていたにもかかわらず、裁判所が保釈請求を認めなかったため、男性は満足な治療が受けられず亡くなってしまった。
先々月、遺族たちが国家賠償請求訴訟に踏み切り、当時の裁判官たちの法的責任が追求されている。
今回の事案も、検察だけでなく、勾留延長を認めた地裁の責任は相当重いと思う。)

家族との接見も禁止され、孤独な状況下、それでも少女は身の潔白を主張し続けた。
しかし連日続く過酷な取り調べの中で、衰弱していく。
少女が記していた取り調べノートには、検察官による次のような言葉があり、自白の強要がされていたように思われる。
「今言ったら楽になるぞ」「別に施設を潰したいわけじゃないねん。お母さん困らすな。」
…は?
お前こそ国民を困らすなよ。

事案が発生した2月のバレンタインイベントには35人ほどの参加者がいたそうだが、捜査機関は目撃者以外からの話を聞いていないという。
捜査もずさん。

6月27日に地検が1度目の勾留延長を請求。5日間の延長が認められる。
7月2日に2度目の5日間の勾留延長。
翌7月3日に少女は栄養失調で倒れ病院に運ばれたが、対症療法を受けただけでまた留置場へ戻されている。
そして7月4日、勾留期限前に少女は突然釈放された。
7月7日、不起訴。

その後も食事を摂ることができず、そのまま12月に低栄養状態で亡くなってしまったという。

あまりにも可哀想な話。
国家権力の横暴によって無実の人が死んだ。
もういい加減、人質司法はやめてほしい。
取り調べの可視化をしてほしい。
裁判官はまともな認定をしてほしい。

いつ自分や家族、友達が同じ目に合うかわからない。
ここはそういう国だということがあらためてよくわかった。

それからこの件について、重度障害者の人や被害を申告した人を責める言説がネットでちらほら見受けられるけど、われわれ第三者が責めるべきは権力の濫用を行った捜査機関でしょ。
目撃者は後になって、少女の母親に申告が「オーバーだった」と説明している。
捜査機関がちゃんとした捜査をするべきだった。
不当な勾留や自白の強要で、少女を追い詰めるべきじゃなかった。
そういうことです。


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