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なぜSKE48の握手会は幕張メッセばかりなのか――少しだけ、運営の事情を想像してみた

昨日本日(2025年11月8日・9日)とSKE48の特典会(握手会・トーク会)が行われています。私も参加してきました。
「握手会にヲタク約1名」で大バズりした相川暖花さんのレーンは若い女性で大行列となっており、SKE48の特典会では近年見たことのない光景に、とても嬉しい気持になり、希望が持てました。

さて、SKE48の握手会といえば、最近はいつも幕張メッセです。
横浜に住まう私としては、正直、パシフィコ横浜でやってくれたら助かるなと思うことがあります。
パシフィコ横浜なら30分ほどで行けますが、幕張となると2時間以上。
同じ関東でも、体感の距離はまるで違います。
なんなら、名古屋・栄の劇場の方が体感的には近いかもしれません。
だから、最初は不満もありました。

会場を出て電車に揺られながら、そんなことを考えていました。
ライブはともかく、握手会のためにこの距離を往復するのは、正直なところ少し大変です。
けれど、現場で見たスタッフの数、動き方、そしてレーンの整然とした配置を思い返すと、

単純に「もっと近い場所でやればいいのに」とは言えなくなる自分がいました。

パシフィコ横浜

少し落ち着いて考えてみると、運営にもいろいろ事情があるはずです。
単に会場の使用料が高いとか安いとか、そういう単純な話ではなさそうです。
会場というのは、表から見えるホールだけでなく、裏側にある控室や搬入口、スタッフやメンバーの動線まで含めて考えなければいけないのでしょう。

都心の会場は土地代が高く、建物が縦に積み上がる構造になりやすいそうです。そのぶんバックヤードが狭くなり、搬入口や控室の数も限られます。
握手会のように、何万人ものファンが訪れて、100人を超えるスタッフが一日中動き回るイベントでは、この「裏側の余裕」がとても大事になるのだと思います。

実際、パシフィコ横浜の展示ホールは、雰囲気も立地も抜群です。
海沿いで景色も良く、アクセスも快適。
でも、バックヤードのスペースは限られており、レーンを20~30本、部を8つに分けて運営するような規模のイベントでは、控室やスタッフ動線を確保するのがかなり難しいのだそうです。
つまり、使用料だけでなく、「どう使えるか」そのものがコストになるのですね。

都心部では、搬入のトラックを一時的に停める場所を確保するのも大変で、機材の搬出時間やルートにも細かい制限があります。
そうした条件を積み重ねていくと、会場費そのものが高いか安いかにかかわらず、最終的には“使いやすさ”がコストを左右するのだと思います。
「使いやすい=結果的に安い」というのは、単純だけれど本質的な話なのかもしれません。


一方の幕張メッセは、もともと展示会や見本市のために造られた施設です。
とにかく広い。
すべてが平面構造で、搬入口も多く、裏動線も取りやすい。
トラックを横付けして機材を搬入でき、仮設の控室も設けやすい。
つまり、大量の人と物を同時に動かす前提で作られているのですね。
これは、数千人単位のファンを安全に回す必要のある握手会にとって理想的な条件です。

さらに、幕張メッセの周囲は交通整理や警備面でも余裕があります。
周囲が開けているので、人の流れを分散しやすく、万が一のトラブルが起きても対応しやすい。
そうした「安全面での余白」も、実は大きな利点なのだと思います。

結果的に、会場だけの比較ではなく、「バックヤードまで含めた総合コスト」が大事なのかもしれません。
広さと裏の自由度のバランスが良く、運営が一番スムーズに動ける。
そう考えると、幕張が選ばれている理由にも納得がいきます。

また、ここ数年、関東での個別特典会は幕張メッセでしかやっていませんので、運用マニュアルは確立されているものと思われます。
これを久しぶりにパシフィコやら別の会場でやるとなると、メンバースタッフの控室の配分から導線の確保、その他もろもろをほぼイチから考え直すとなると、スタッフにはかなりの負担でしょうし、リスクも高まるでしょう。


首都圏は横に広く、パシフィコが便利なら千葉が遠く、メッセが便利なら神奈川が不便になる。
どこを選んでも誰かが損をする構造です。
こちらを立てればあちらが立たず。
運営もその中で、最も現実的に“回しやすい”場所を選んでいるのだと思います。


個人的には、パシフィコでやってくれたらうれしいです。
それは変わりません。
でも、裏では100人以上のスタッフが安全に動けるように準備をして、レーンを20も30も並べて、1日中たくさんの人を無事に流している。
それを思うと、幕張メッセという選択を否定できないなあという気もしてきます。
あの広い会場の隅々まで人が動き、スムーズに流れていく光景は、単なるイベント運営というより、もはや巨大なチームワークのようにも感じます。

握手会には、表からは見えないたくさんの人の努力が詰まっているのだと思います。
メンバーもファンも、その裏にある準備や工夫を少しでも想像できたら、あの時間のありがたさが、もう少し違って見える気がします。
そして、自分自身も、移動の長さや不便さばかりを気にしていたことに気づきました。
こうして考えてみると、あの遠い会場にもちゃんと意味がある。
スタッフの努力があってこそ、私たちは推しに会える。
そう思うと、単なる「不便」も少しだけ温かく感じます。


神奈川県民からすると幕張メッセは確かに遠いです。
けれど、そこに行けばメンバーが待っていて、その日のために多くの人が準備をしてくれている。
次に幕張へ向かう電車の中では、きっと今日より少しだけ静かな気持ちで、あの道のりを楽しめるような気がします。


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