20代、建築の仕事をこのまま続けてどうなるんだろう
建築業界で働いていると、「このまま今の会社で働き続けて、年収はどこまで上がるんだろう」と考えることがあります。
僕自身、建築設計からキャリアをスタートし、その後、建築確認審査、そして不動産・建築に関わる仕事へと職種を変えてきました。
その中で感じたのは、同じ「建築の経験」を持っていても、どの会社・どの職種・どの専門分野を選ぶかによって、収入や働き方はかなり変わるということです。
この記事では、実際に複数の立場から建築業界を見てきた経験をもとに、20代の建築職が年収を上げるために考えられる「5つのルート」を整理してみます。
① 転職して「会社」を変える
建築業界で年収を上げようと考えたとき、最も分かりやすい方法の一つが「会社を変える」ことです。
同じような建築の知識や経験を使う仕事でも、会社によって給与水準や昇給の仕組みはかなり違います。
僕自身も転職を経験して感じましたが、「今の会社でどう頑張れば給料が上がるか」だけではなく、「今持っている経験を、より高く評価してくれる場所はないか」という視点を持つことはかなり重要だと思っています。
もちろん、年収だけを理由に転職するのが正解とは限りません。仕事内容、残業時間、休日、在宅勤務なども含めて、年収と働きやすさの両方を見ることが大切です。
20代であれば、今の職場で身につく経験と、数年後に転職市場で評価される経験を意識しながら働くだけでも、キャリアの選択肢はかなり変わってきます。
② 一級建築士などの資格で市場価値を上げる
建築業界は、資格の有無がキャリアに影響しやすい業界です。
特に一級建築士は、転職時の応募条件になっていたり、資格手当や昇進に影響したりと、持っていることで選択肢が広がる資格の一つです。
ただし、「一級建築士を取れば自動的に高年収になる」というほど単純ではないとも感じています。
資格そのものに加えて、設計、審査、施工、不動産、環境性能などの実務経験とどう組み合わせるかが重要です。
20代のうちは、「とりあえず資格を取る」ではなく、その資格を使って将来どの仕事・ポジションを狙うのかまで考えておくと、勉強にかける時間をキャリアアップにつなげやすくなると思います。
③ より給与水準の高い職種へ移る
建築の経験を活かせる仕事は、設計や施工管理だけではありません。
確認審査、デベロッパー、不動産、建物評価、環境・省エネ関連など、建築の知識を必要とする仕事は意外と幅広くあります。
僕自身、設計以外の仕事を経験したことで、「建築を続ける=設計を続ける」ではないことに気づきました。
ここで重要なのは、今まで積み上げた経験を捨てて別業界へ行くのではなく、建築の知識を持ったまま、より条件の良い職種へ横移動するという考え方です。
転職サイトで自分と近い経験を求めている求人を眺めてみるだけでも、「こんな仕事にも建築経験が使えるのか」と選択肢が見えてくることがあります。
④ 専門性を作って「代替されにくい人材」になる
建築業界で長期的に市場価値を高めるなら、「自分は何に詳しい人なのか」を作ることも重要だと思います。
若いうちは幅広い仕事を経験することにも価値がありますが、経験年数が増えるにつれて、「建築のことなら一通り分かります」だけではなく、「この分野なら任せられる」という専門性が武器になります。
例えば、法規、構造、省エネ、環境性能、不動産、BIMなど、建築の中にも専門分野はたくさんあります。
僕自身も複数の仕事を経験する中で、過去の経験が次の仕事で思わぬ形で役立つことがありました。
最初から一つに絞り切る必要はありませんが、20代のうちから「自分は何の専門家になれば市場価値が上がるのか」を意識しておくと、転職や昇進の方向性も考えやすくなります。
⑤ 建築経験に別のスキルを掛け合わせる
これから特に面白いと思っているのが、建築の経験に別のスキルを掛け合わせる方法です。
例えば、建築 × AI、建築 × 不動産、建築 × IT、建築 × マネジメントなど、組み合わせ次第で活躍できる領域は広がります。
僕自身も最近は、ChatGPTなどの生成AIを仕事や情報整理にどう活用できるかを試しています。
AIだけに詳しい人は増えていますが、「建築実務を理解したうえでAIを使える人」となると、少し話が変わってきます。
新しいスキルをゼロから本業にする必要はありません。すでに持っている建築経験にもう一つ武器を足すという考え方なら、これまでのキャリアを活かしながら自分の希少性を高めていけると思います。
まとめ|20代のうちに「どこで自分の価値を上げるか」を考える
建築業界で年収を上げる方法は、「一級建築士を取る」「今の会社で昇進する」だけではありません。
今回紹介したのは、
・より評価してくれる会社へ転職する
・資格を実務経験と組み合わせる
・建築経験を活かして職種を変える
・自分の専門分野を作る
・建築にAIなどの別スキルを掛け合わせる
という5つのルートです。
僕自身もまだキャリアの途中ですが、複数の職種を経験したことで、「一つの会社の中だけで将来を考える必要はない」と感じるようになりました。
大切なのは、今の年収だけを見るのではなく、今の仕事を続けた3年後に、自分の市場価値がどうなっているかを考えることだと思います。
今後は、建築業界での転職や資格、職種ごとの働き方、生成AIの活用などについて、僕自身の経験も交えながらもう少し具体的に書いていきます。
