『誰のために働いていますか?』私はすぐ答えられなかった。
「誰のために働いていますか?」
その問いに、私はすぐ答えられなかった。
昔の私なら、迷わず「家族のため」と答えていたと思う。
当時は生活に余裕がなかった。
本業が終わったあともアルバイトをし、休日も働いた。
週に5日ほどアルバイトを入れ、月に10万円以上稼いでいた時期もある。
体が動くうちは働こう。
少しでも収入を増やして、家族を守らなければ。
それが父親としての責任だと思っていた。
だから当時の私は、「家庭より仕事が大事」だった。
その後、本業の収入が少しずつ増え、生活にも余裕が出てきた。
すると今度は、逆のことを思うようになった。
「違う。仕事より家庭の方が大切なんじゃないか。」
そう思うようになってから、ふと気づいたことがあった。
息子が生まれた頃は、お風呂に入れたり、おむつを替えたりするのが当たり前だった。
でも、娘が生まれた頃のことは、その記憶がほとんど残っていない。
あの頃の私は、時間があれば仕事をしていた。
家に帰れば、そのまま横になってしまう日も多かった。
家族のために働いているつもりだった。
でも、本当に大切な時間を、見過ごしていたのかもしれない。
だからこそ、家族との時間をもっと大切にしたい。
そう考えるようになった。
でも最近、また少し考え方が変わった。
今の私は、「家族のため」でも「会社のため」でもなく、
自分がこうありたいから働いている。
そんな感覚が、一番近い。
毎朝、朝礼で自分の言葉を届ける。
会社を少しでも良くしたくて提案書を書く。
部下と向き合い、一緒に成長を考える。
私が目指しているのは、みんなが笑顔で働ける職場。
活気があり、お互いに助け合える職場。
そんな環境をつくることが、今の私のやりがいになっている。
まだ大きな結果は出ていない。
それでも、一歩ずつ前に進んでいる実感がある。
だから今は、
家族は家族。
仕事は仕事。
家族は、私にとって一番大切な存在。
仕事は、自分のやりがいを見つける場所。
今は、そんなふうに思えている。
この答えも、きっとこれから変わっていく。
でも、それでいい。
歩いていく道の先に、何かの答えがあるのだから。
