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音がうるさく感じる日は疲れているのか|五感が過敏になるときの身体観察


テレビの音が、今日はやけに大きく感じる。

いつもなら気にならない食器の音に、身体がびくっとする。
家族の話し声やスマホの通知音まで、少し尖って耳へ入ってくる。

音量は昨日と変わっていないはずなのに、なぜか落ち着かない。

「今日は周りがうるさい」
「静かにしてほしい」

そう思う日もあるだろう。

けれど、変わっているのは周囲の音だけではないかもしれない。

五感解析ラボでは、音が強く感じられる日を、単なる気分や我慢不足とは考えない。

耳が受け取る音と、その音を迎える身体の状態。
その両方を、静かに見ていく。



同じ音でも、身体の余白によって響き方は変わる

元気な日は、いくつもの音が重なっていても、それほど気にならない。

テレビがついている。
外を車が走っている。
誰かが話している。
台所から生活音が聞こえる。

身体に余白があるとき、私たちはそれらを必要以上に追いかけずにいられる。

けれど、疲れが残っている日や、考えることが多かった日、眠りが浅かった朝には、一つひとつの音が前へ出てくることがある。

聞こうとしていない音まで、身体が拾い続けてしまう。

そんなときは、

「音に弱くなった」

のではなく、

「今は受け取れる量が少なくなっている」

と見てみてもいい。

音の問題に見えて、実は身体の余白の問題であることもある。


音が刺さる日は、どこに力が入っているだろう

音がうるさく感じたとき、耳だけでなく、身体の別の場所も観察してみる。

奥歯を噛みしめていないだろうか。
肩が上がっていないだろうか。
眉間が狭くなっていないだろうか。
呼吸が胸の上だけになっていないだろうか。

身体が身構えていると、音が入るたびに小さく反応し続けることがある。

ドアが閉まる音。
食器を置く音。
突然鳴る通知音。

一つの音が大きいというより、音が来るたびに身体が何度も構え直している。

その積み重ねが、「もう何も聞きたくない」という感覚につながることもある。

音を消そうとする前に、

「私は今、どこで音を受け止めているだろう」

と見てみる。

耳ではなく、肩で受けているかもしれない。
胸で驚いているかもしれない。
お腹の奥で耐えているかもしれない。

音に反応しているのは耳だけではなく、肩・胸・呼吸など身体全体かもしれません。



静かにするより、音を一つずつ減らしてみる

音がつらい日は、完全な無音を求めたくなる。

けれど日常の中で、すべての音を消すことは難しい。

だから、いきなり静寂を作ろうとせず、重なっている音を一つだけ減らしてみる。

テレビを消す。
スマホを伏せる。
イヤホンを外す。
会話のない部屋へ数分移動する。

大切なのは、音と戦うことではない。

今の身体が同時に受け取っているものを、少し整理することだ。

そして、どんな音なら苦しくないかも探してみる。

雨の音。
お湯を注ぐ音。
低く流れる音楽。
遠くの鳥の声。
自分の息を吐く音。

同じ「音」でも、身体を急かすものと、身体の速度を戻してくれるものがある。

まずは身体が嫌がっていない音を見つける。
それが、今の自分に合う周波数を知る手がかりになる。


「うるさい」は、休みたい身体の言葉かもしれない

音に敏感な日は、周囲へ苛立つ自分を責めたくなることがある。

けれど「うるさい」という感覚は、性格の悪さではない。

今日はこれ以上、受け取るものを増やしたくない。
少しだけ距離を置きたい。
身体の内側へ戻りたい。

そんな言葉になる前の希望が、音への反応として表れているのかもしれない。

だから、すぐに平気になろうとしなくてもいい。

今、一番つらい音は何か。
その音を聞いたとき、身体のどこが固くなるか。
少し楽になる音や静けさはあるか。

この三つだけを見てみる。

音がうるさく感じる日は、世界が急に騒がしくなったのではなく、自分の感覚がいつもより多くのものを拾っている日なのかもしれない。

耳を責めるのでも、周囲を責めるのでもなく、今日の身体に残された余白を確かめてみる。

身体は今日も、聞こえている音の向こう側から、

「少し休ませてほしい」

という小さな合図を送っている。


※日常の音が継続して極端に大きく感じられる、音によって痛みや強い不安が生じる、耳鳴りや聞こえ方の変化を伴う場合は、身体観察だけで済ませず、耳鼻咽喉科などの医療機関へご相談ください。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

五感解析ラボでは、日常の中にある小さな違和感や身体の反応を、五感・身体感覚・周波数という視点から読み解いています。

次回も、言葉になる前に身体が受け取っているサインを、日常の風景から少しずつ見つけていきます。



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