我慢するしかなかった頃の話。
当時は一人暮らしだった。
仕事を辞めるという選択肢は、正直なかった。
我慢するしかなかった、というより
選べなかったに近い。
でも、日に日に体調は悪化していった。
電車に乗るのが怖くなった。
静かな空間が怖かった。
エレベーターも、車内で人と一緒になることも怖かった。
逃げ場がない場所にいると、
体が先に反応してしまう。
食べ物にも、すごく敏感になった。
私はガス型と下痢型の症状があって、
おならが止まらない日が続いた。
音や匂いのことを考えるだけで、
外にいるのがしんどかった。
次の日に予定がある時は、
食べるものを必死に選んだ。
お腹に優しいものだけ。
逆に言えば、
予定のない休日しか、好きなものは食べられなかった。
「明日、人に会うかどうか」で
今日の食事を決める生活だった。
これが、
我慢して働いていた頃の日常。
仕事だけじゃなく、
生活そのものが、症状に支配されていた。
