スペイン巡礼6/17 バルセロナ〜パンプローナ〜サンジャン編①

スペイン滞在1日目。
今日は巡礼のスタート地点であるサンジャンピエドポーを目指す。そもそも、スタートがフランスなのにバルセロナを起点としたのは、フランスはストライキが多いというネット記事を読んだからである。(実際、同じ時期にパリからサンジャンに向かった巡礼者曰く、高速列車は遅延したし、なぜか途中で全員降ろされて、違う列車に乗らされたけど、乗り換えた列車が満員だったから、何時間も地べたに座って移動したらしい、、、。)
当初、パンプローナからサンジャンまでは高速バスに乗る予定だったが、そうするとバスが1日1便しかないので、パンプローナに1日滞在しなければならない。翌日、サンジャンに着くのも午後になるので、結局歩き始めるのは、さらにその翌日になる。いくら時間に余裕はあると言えど、巡礼途中で怪我や体調不良で予定通りに歩けなく可能性もあるので、出来れば早めにスタートしたかった。そういう訳で、パンプローナからはタクシーに乗ってサンジャンに行き、明日から歩き始めようと思う。このプランのミソは、パンプローナで同じようにサンジャンに向かうバックパッカーを見つけて、タクシー代を割り勘するというところにある。パンプローナのバス停には、サンジャンに向かうバックパッカーがたくさんいるらしいので、時間とお金の節約ができる。もちろんこの計画は、Gemini先生の自信満々のプランだ。
さて、本日は電車に乗る前に重要な2つのミッションがある。
1つ目は、フランスに向かう前にサグラダファミリアを見に行くことだ。正直、巡礼が終わった後にバルセロナに戻るので、あえて今日行く必要はないと思っている。でも、まさにこの6月にイエスの塔の完成セレモニーがあって、しかもバルセロナ経由でサンジャンに行くのに、サグラダファミリアを見ずに旅を始めるのは勿体ない!他の巡礼者にびっくりされるよ!って奥さんに何度も言われたので、一応行っとこうと思う。この旅は、自分の足で歩き進めるものだけど、そもそも長期に家を空けることを許してくれている家族の意見はできるだけ反映させた方がいいと思って、睡眠不足だけど5時過ぎに起きた。
地図によるとホテルからはほぼ一直線に進んで、片道歩いて50分ぐらい。迷うことはなさそうだ。しかし、外が真っ暗で驚いた。6時になってもまだ暗い。バルセロナは観光客がスリや強奪によく遭うらしい。いろんなタイプの襲われ方を一通り想像して、ようやく薄暗い外に出た。ポツリポツリと人がいる。私は、早歩きでサグラダファミリアを目指した。街は、ゴミ?尿?、、、なんとも言えない悪臭がした。こういう部分は、どこの国も同じなのかもしれない、、。建物の形、細かな彫刻、石造りの歩道、街の景観は1つのアートのようにまとまっている。時間がないので前に進みたいけど、つい足が止まって見てしまう。そうしていると、サグラダファミリアは突然他の建物に紛れて現れた。率直に言って、これまで見てきた他のどんな建物よりも型破りでかっこいい。独特な形や色、遠くから見てもわかる細かさ、もはや工事に使用されている巨大なクレーンさえもガウディの作品の一部に見えてくる、、、。歴史的価値があって、修繕されながら今日まで残されている建物とは違う。上手く表現できないけど、サグラダファミリアは、今まさに生きてるんだなっていう感覚がある。サグラダファミリアをひと目見ると、急にこの旅の終盤のようなやり切ったような気持ちが湧いてしまう。もう満足したから帰りたいかもしれない、、。

さて、2つ目のミッションは、ATMで現金のユーロを下すことだ。ATMは結構たくさん街中にあるので、苦労せず見つけることができた。しかし、ここでも英語表記で何と表示されているのか理解できない。
なんとか、Gemini先生に教えを乞いながらお金を下ろすことができたよ、、、
20ユーロだけ、、、!!!
200ユーロ欲しかったのに、20ユーロしか下ろせなかった(1ユーロ=185円×20=3700円)、、、。
200ユーロ出てくるまでトライしてもよかったが、ずーとATMの前で戦っていると、そのうち後ろから覗き見されたり、後をつけまわされたりするかもしれないと思って、一旦20ユーロだけ持ってホテルに引き返すことにした。
いろんなことにモタついたせいで、高速列車の時間も考慮すると歩いて帰るには、少し時間がおしていた。そこら中、バスは走っているが、賭けに出て違う方向に行かれることを考えると乗れなかった。タクシーもたくさん止まっていたが、新しいトラブルに遭うかもしれないと思い、ホテルまで走って帰ることにした。タクシーやバス、ATMの使い方はすぐに覚えないと、、!
サグラダファミリアを見れたことで気分が高揚していたので、走ってホテルに帰ることはそこまで苦しくなかった。
急いで、ホテルで朝食を済ませ、バルセロナサンツ駅に向かった。高速列車に乗る前に、簡単なセキュリティチェックがあり、あとはチケット番号通りにホームに向かえばよかった。念のため、座席に着く前に、近くにいた女性に自分のチケットを見せて、この座席で合ってるか確認した。かなり、ここまで順調にきている。車内放送があるが、相変わらず何を言っているのかわからない。しかし、電車がどのあたりを走っているか、次の停車駅がどこかは車内モニターで確認できるので安心だ。
車窓から見る景色は、山と風車と赤茶色の家が並んでる。
そろそろ目的地に着く時間なのに、電車は定刻になっても到着しな。なんなら長いこと停止している時もある、、。
降りるのは、次の駅だと思うけど違ったらどうしよう。
この電車を降り過ごし続けると巡礼の終着地であるサンティアゴ駅まで行くらしい。
誰かに聞いてみようか、、隣の人とか、、でもなぁ、、を脳内でひたすら繰り返している。
聞かずにどうにかなる方法を探しても結局、わからない、、、にたどり着く。
今これは一体、どういう状況なんだろう?
「聞くは一時の恥です!」と脳が私に主張してくる。今回も渾身の勇気を出して、隣の女性に尋ねてみた。
すると、女性は次の駅がパンプローナだけど、後続の列車にトラブルがあって遅れていると教えてくれた。そして、同じ駅で降りるらしい。
よかった、、聞いて。
自己完結出来なさそうなことは、早めに現地人をつかまえて聞いた方がいいということを学んだ。
特にリアルタイムで情報が欲しい時は人に聞くのが早いし、確実だな。
これは、この先の旅で避けることは絶対にできないから適応していかないといけないことの一つだ。
本来、性格的に外国人に気軽に話しかけるタイプではないけど、もうここではそんなこと言ってはいられなさそう、、。
それにしても、Renfaの一等車両は快適だな。足元広々、携帯充電できるし、Wi-Fiもある。トイレもまぁまぁきれい。
でも、日本の新幹線はもっといいな。日本って、小さい国なのにやっぱすごいんだな。ただ、日本も荷物チェックしたらいいのにな。車内で犯罪起きたら逃げようがないもの、、。
いいところはどんどん取り入れて物事が良くなればいいのにな。

予定より遅れたけど無事、パンプローナ駅に到着した。
駅を出ると目の前にバス停とタクシー乗り場があった。Gemini先生によると、ここでサンジャンに行きたいバックパッカーがたくさん見つかるらしい。
、、、!!!
、、、バックパッカーが全くいないじゃん!!
というか、駅を出たら歩いてる人がほとんどいない。
Gemini先生は、「バックパッカーがいないのは、時間帯の問題です」と平気でいう。
、、、チっ!!
どんな時も非を認めない子になったのは、育ての親である私の教育が悪かったのか、、、!?
しばらくGeminiと会話をして、衝撃的なことが判明した。
こやつが言っているパンプローナのバス停が実は駅のバス停ではなく、市街地にあるバスターミナルを指しているらしい。
ここから、歩いて行くには2Km以上あるが、、、果たしてこれも正しいかわからない。
でも、ここにいてもどうしようもない〜。
旅の相棒がこと如く私をハメにかかってくる現実。
仲間だよな、、あなた、、?
私が死ぬ=あなたも充電切れて死ぬ、、、よ?
炎天下の中、ど田舎の駅周辺に誰もいない現実。
しかし、ふと目をやると今まさに出発しようとしているバスが止まっている、、!
どこ行きなのかもわからないけど、とりあえずこの駅から離れたかった。
私は、翻訳アプリでパンプローナのバスターミナルに行けるか尋ねた。運転手はターミナル付近の停車名を教えてくれたが覚えれない。とりあえず、バスは合ってるらしいから乗るしかない!
支払いは、タッチ決済ができるらしい。よかった、、ATMに行くまでは20ユーロは死守しないと!
グーグルmapを使いながら、ここかな、どこかなとかしてたら結局バスターミナルをかなり過ぎたバス停まで来てしまった。移動中、外の景色を見てもバックパッカーを見なかったので、なんとなくだけど、サンジャンに行くバックパッカーにも会えない予感がした。
でも、万が一バックパッカーを見つけれなくても、それはもはや大きな問題とは思わない。一人で行くとしたら130ユーロぐらいあればサンジャンには着ける。確実にスタート地点に行けるなら、もはやなんでもよくなっていた。
バスターミナルまでの道中でATMを見つけ、復習通りATMを操作した。
相変わらず英語は何を書いているのかよくわからないけど、多分合ってたんだろう、、欲しい金額は下ろすことができた。
それにしても、パンプローナには浮浪者が結構いる。手足が不自由なおじさんは話しかけてくるし、ただ寝っ転がってお金を入れる容器だけ置いてる人もいる。このカオスな感じもまた万国共通なのかもしれない。

ヘミングウェイの愛した街、パンプローナ。
あれだけ楽しみにしていたパンプローナ。
今は、もはや景色は目に入らない
牛追い祭りの道とか、、今はもういいです!
でっかい教会が目の前にあるけど、それも今はいいです!!!
バスターミナルの表示とバックパッカーだけこのレーシックで回復した千里眼をもって探すのだ、、そっちが優先!!
また、巡礼がスタートできたら、きっとこの街には来れるはずだから、、、多分、、きっと。
②へ続く
