雷のあと 《詩》
雷鳴とどろき
空光る
見ると塀に白い二つの足
ふさふさの丸いからだ
尖った三角の嘴
雷のあとに現れる伝説の鳥
鳥は塀をよじ登り
羽をパタパタさせて
わたしの胸に飛びこんできた
ずっしりとした重み
時おり嘴が
ツンツンと胸に当たる
「重たいね」と言うとすね
「かわいいね」と言うと嬉しそうにする
雨が降ったあとで
土はしっとりと湿っている
土の模様が海水の渦巻きのよう
ぴったりとくっついたからだを離す
鳥は嘴をツンツンさせて
すねたようにこっちを見る
ついに鳥は大きく羽を広げ
上に乗るように合図をした
真っ白なふさふさの
丸いからだに跨る
羽ばたきつつ飛び立つ
音のきれいな飛翔
雷雨のあとの澄んだ空
透明な空へ飛んでゆく
どこまでも一緒に飛んでゆく
