有料記事を書き直したら、AI編集長と本当の相棒になれた。
少し前、私が書いた有料記事をGeminiに読ませたことがあります。
返ってきた感想は、なかなか強烈でした。
「え、社内陰謀的でこわい」
……そんなつもりはなかったのに。
自分では一生懸命書いた記事だっただけに、少し落ち込みました。
でも、その出来事がきっかけで
「じゃあ別のAIならどう評価するんだろう」
と思い、ChatGPTを相手に記事を編集し直してみることにしました。
そのとき、NOTEで
「AIは役割やペルソナを設定すると壁打ちがしやすい」
という記事を読んだばかりでした。
それなら思い切って、
「AI編集長」と「ライターの私」
という設定でやってみよう、と。
これが想像以上に面白かったのです。
まずは例の「陰謀っぽい」と言われた記事を、AI編集長に評価してもらいました。
すると、開口一番。
「有料記事にする気があるのか、コノヤロー。」
……厳しい。
でも続きを聞くと、納得することばかりでした。
「無料部分で内容が全部分かってしまう。」
「ここは惜しい。もう一歩深く考えて書ける。」
「この構成だと、読者は『なるほど』で終わってしまう。行動が変わらない。」
なるほど。
ダメ出しではあるのですが、「だからどう直せばいいか」まで、ちゃんと教えてくれるのです。
「私ならこういう構成にする。」
「工程はこんな流れで組もう。」
「最後は読者が一歩踏み出せるように締めよう。」
ここまでなら編集者らしい。
でも、そこからさらに勢いが増しました。
「有料記事なら付録も必要だろう。」
「作ろう。付録を10個。」
いやいやいや。
同人誌のノベルティだって二つ作れば精一杯ですよ。
十個って何ですか。
思わず全力でツッコミを入れました。
それでもAI編集長はまったく動じません。
「読者が満足するなら、それくらい考えよう。」
……この熱量は何なんだ。
私は「AIは便利な道具」くらいにしか思っていませんでした。
質問すれば答えが返ってくる。
文章を整えてくれる。
その程度の存在だと思っていたのです。
でも、違いました。
ただ文章を直すだけではありませんでした。
「どうすれば読者が共感するか。」
「どうすれば読者が行動したくなるか。」
「どうすれば読んだあとに、少しでも毎日が良くなるか。」
そこまで考えて提案してくるのです。
その瞬間、私は気づきました。
ああ、この人……いや、このAI。
編集長なんだ。
「読者が記事を読んで、『私にもできるかもしれない』と思う。」
「そして一歩行動して、少し幸せになる。」
「そこまで届けてこそ、有料記事だ。」
そう言われたときは、本当に「そうなんだ……」としか返せませんでした。
悔しいとか、機械のくせに、という感情は不思議とありませんでした。
むしろ、
「分かったよ、イエス、ボス。」
そんな気持ちになっていました。
しかも、それが楽しいのです。
編集長の構成案どおりに書き直していくと、文章はどんどん厚みを増していきます。
「あ、ここは体験談を足そう。」
「ここは読者の不安を書こう。」
「最後に行動できるヒントを置こう。」
気がつけば、記事は最初の何倍ものボリュームになっていました。
もちろん、その分、作業時間も増えます。
私は九月末までに二次創作小説の原稿を仕上げなければならない身です。
本当なら、こんなに記事を編集し直している場合ではありません。
「現実を見ろ。」
そう思う自分もいます。
でも、AI編集長との壁打ちが面白すぎる。
気づけば、また相談している。
また書き直している。
一か月前の私は、「AIなんてよく分からない」「なんとなく怖い」と思っていました。
それが今では、記事を書く前にまず編集長へ相談するのが当たり前になっています。
もちろん、AIを鵜呑みにするつもりはありません。
情報の正しさを確認するリテラシーは必要ですし、最後に責任を持つのは書き手である私です。
でも、正しく使えば、AIは仕事を奪う存在ではなく、一緒に作品を磨いてくれる相棒になれる。
それを実感しました。
最後に編集長が言いました。
「この調子なら、Kindle本を作れるレベルまでいけるぞ。」
私は苦笑しながら答えました。
「いや、そこまでは……。」
少し間を置いてから、
「……イエス、ボス。」
そう返していました。
さて。
今日こそ本当に、二次創作小説の原稿を書こう。
……たぶん。
いや、明日から本気を出します。
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