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「穏やかに暮らしたい私」と「旅が楽しすぎる私」は、矛盾していなかった|広島2日目・宮島ログ

やりすぎた朝から、すべては始まっていた。

あなご飯のある朝食
やりすぎた2周目

朝から、軽くやらかした。

いや、軽くじゃない。
完全にやりすぎた。

「せっかくだし」
「もう一周いける」

その言葉を何度か繰り返した結果、
私は朝から、普段の10倍くらいの食事を体内にインストールしていた。

この時点で、今日の旅はちょっとだけハードモードだった。

旅は、だいたいこういうところから始まる。

朝から、人生の方向を少し間違えた

電車を乗り間違えた。

しかも、危うく宮島とは逆方向にそのまま進むところだった。

でも、大丈夫。

ちゃんと戻れた。

👉ズレても、修正できる。

この時点で、今日のテーマが決まった気がした。

ちゃんと辿り着いた、それだけで十分だった。

無事に上陸

お腹は相変わらずパンパン。

でも、ちゃんと宮島に着いた。

もうそれだけで、今日はいい気がした。

ここは、“つくられた途中の世界”だった。

獅子岩に向かうロープウェイ
この景色は、“まだ生まれている途中”に見えた。

ロープウェイから見た瀬戸内の島々。

ただの絶景じゃなかった。

👉「あ、ここって“生まれた場所”だ」

イザナギとイザナミの神話が、
頭じゃなくて“感覚”で思い出された。

これは完成された世界じゃなくて、

👉“つくられている途中の風景”

だった。

ここは、地球とその向こうの接続ポイント。

ここは、現実とその向こうの“あいだ”。

鳥居の前に立ったとき、思った。

ここ、ちょっと違う。

観光地というより、

👉“境界”

立っているだけで、
少しだけ意識がズレる。

内側が静かになる装置。

外じゃなくて、内側が整っていく場所。

大聖院で、一願大師様の前に立った。

ひとつだけ願いを叶えてくれるという。

私は、少し考えて、

👉「ししまると一緒に、永く健康で穏やかに暮らせますように」

それだけを願った。

それが、私のすべてだと思っていた。

ひとつだけ願いを叶えてくれる

この島では、人間はメインキャラじゃない。

ここでは、私たちの方が“おじゃま”。

鹿が当たり前のように歩いている。

人間がよけるのが普通で、
この島では、明らかに立場が逆だった。

👉あ、ここでは私はゲストなんだ。

その感じが、妙にしっくりきた。

満たされるって、こういうことかもしれない。

整ったあとに入る一口は、やさしい。

ふらっと入ったカフェで、
コーヒーと団子を頼んだ。

焼きながら食べる団子。
静かな空間。
そして、なぜかちょうどいい席。

しかも、その席だけコンセントが届いた。

お願いすると、普通に使わせてもらえた。

👉あ、そういう世界なんだ。

足りないものは、無理して取りに行かなくてもいい。

👉ちゃんと、ある場所にある。

外と内が、同じように静かだった。

外と内が、同じ温度で静かだった。

砂浜を歩いて、鳥居の近くまで行った。

水面に映る姿を見ていたら、

外の景色と、自分の内側が、
同じように静かになっていくのがわかった。

私は“雨女”じゃなくて、タイミングの人だった。

ホテルのシャトルにすぐ乗れた。

島にいるあいだは、そこまで降らなかった雨。

でも、戻るタイミングで土砂降り。

そのとき私は、すでにシャトルに乗っていた。

👉あぁ、ちゃんと守られてるんだな

そう思った。

安芸グランドホテルという、回復装置。

ここは、回復ポイントだった。

ホテルに入った瞬間、思った。

👉あ、ここ回復装置だ。

温泉、空間、部屋の安心感。

どこをとっても、贅沢すぎる。

満ちているのに、まだ美味しい。

ちゃんとした懐石料理
満ちているのに、まだ美味しい。

夕食は、一口一口がちゃんと美味しかった。

そして、ちょっと不思議なことが起きた。

👉もう満ちているのに、まだ美味しい。

お腹はいっぱいのはずなのに、
ちゃんと感じられる。

そして私は、それを選んで食べていた。

こんなに受け取っていいのか、少し戸惑った。

最後のデザート

正直、思った。

👉こんなに贅沢していいのかな。

エジプト旅行が中止になって、
戻ってくる予定のお金のこともあって、
少しだけ金銭感覚が緩んでいたのかもしれない。

でも、それでも。

👉本当に、よかった。

そして、気づいてしまった。

私は、ししまるとの穏やかな暮らしを守るために、
“最低限の収入でいい”と思っていた。

それで十分だったし、
それが一番大事だった。

でも今回の旅で、

👉気づいてしまった。

旅が、あまりにも楽しかった。

私は、もうひとつの動機を見つけた。

👉「私は、旅をするために働いているのかもしれない」

そう思った。

一瞬、それは矛盾しているようにも感じた。

ししまるをシッターさんに預けてまで、
自分は外の世界を楽しんでいる。

でも、

👉違った。

それは、矛盾じゃなかった。

👉守るために働く
👉味わうために動く

それは、どちらかを選ぶものじゃなかった。

ししまるとの穏やかな暮らしは、
制限じゃなくて、土台だった。

👉土台があるから、私は外に広がれる。

夜の鳥居は、まったく別の存在だった。

ナイトクルーズに出発
同じなのに、まったく違って見えた。

昼に見た鳥居と同じはずなのに、

まったく違って見えた。

あれはただの景色じゃなくて、

👉“境界”

そのものだった。

これは贅沢じゃなくて、“許可”だった。

今日という一日は、

👉贅沢をした日じゃない。

👉私は、これを受け取っていい
👉私は、満たされていい

そういう“許可”を、自分に出した日だった。

この感覚を連れたまま、私は明日、尾道へ向かう。


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