【#27】「私がお出かけ前にトイレにこもる、切実でちょっとマヌケな理由」

​「ねえ、まだ〜?」
玄関から聞こえる家族の声を背中に浴びながら、
私は今日もトイレの個室で一人、静かな攻防戦をくり広げています。
​そう、私には絶対に譲れないお出かけの
絶対ルールがあるのです。
それは「お通じをすませてからじゃないと、一歩も家を出ない」こと。
​一見すると「ただの神経質な人」に見えるかもしれません。
でも
これ当事者にとっては命がけの「安全確保」なのです。
なぜそんなに家で出したいのか。理由はシンプルで、使い慣れていない外のトイレに行くのが、めちゃくちゃ怖いから!

​片麻痺や高次脳機能障害があると、慣れない空間って本当にハードルが高いんです。外のトイレに入ると、脳内でこんなミッションが同時に始まります。

「外のトイレは、入ってみるまで分からない『ドキドキのトラップ部屋』」

手すり&トイレットペーパーの位置チェーーック!「え、左側にしかない!? 私の利き手と逆ー!」

​脱出ゲーム開幕!「鍵のつまみが固くて回らない…私、ここで閉じ込められるの…?」

​謎解きハイテクボタン「流すボタンどれ!? 『呼出』を押したら人が来ちゃう!!」
​無事に用を足せるか
どうかの前に
個室に入った瞬間から
パニックとの戦い。
だからこそ
「安心安全な我が家のトイレで全部すませておきたい!」と、
お腹に
強く強くお願いすることになるのです。

​もし周りのみんなに知ってもらえたら嬉しいな、と思うことが3つあります。

​わがままじゃなくて
「予防接種」です

出先で
パニックにならないための
自分なりの防衛策なのです。

​「焦らさない」が一番の近道

「ゆっくりでいいよ〜」
の一言があると
不思議とすんなりうまくいったりします。

​「あそこのトイレ広かったよ」は最高の愛

事前に知っている情報があると、それだけで
心の緊張がすーっと解けます。

​あたたかく
見守ってもらえたら
もっと遠くへ行ける

​トイレに不安があると
つい家に閉じこもりがちになっちゃうけれど、やっぱり家族やお友達と楽しくお出かけしたい!

​「またこもってるな〜」とクスッと笑いながら、
優しく待ってもらえたら
最高に幸せ。
さあ、今日も無事に任務完了!
それじゃあ
お出かけ(リハ)に行ってきまーす!

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