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momoro66
かんぺきじゃない、あなたをぎゅっとぎゅーしたい
普段はあまり泣かない子どもだった。
そんな我が子が泣いていた。
保育園のおすもう大会で負けた、あの日。
土俵を出て、自分の椅子に座るまで泣かなかった息子を見て、
「やっぱりこの子は、悔しくて泣くことなんてないんかな。」
そう思った、その時だった。
私たちから少し離れた場所で、
顔を真っ赤にして泣いていた。

流れても、流れてもあふれてくる涙。
私は、6歳になったばかりの息子の涙を初めて見た。
たくさん練習していたのは知っていた。
どんなに練習しても、勝負の世界は一瞬だ。
息子のとなりには友だちがいた。
息子のあふれる涙を何度もぬぐってくれる友だち。
ずっと肩に手を置いてくれていた友だち。
なにも言わずにとなりで座ってくれていた友だち。
この子たちは、言葉よりもずっとずっと近くにいたんだ。
大人が入り込めない時間が、そこには流れていた。
迎えに行った頃には、もう笑顔だった。
勝った子も、負けた子も、
みーーーんな笑っていた。
いっぱい れんしゅうしたけどな。
みんなも れんしゅうしてんから。
まけたけど、しゃあないわ。
かんぺきには できへんて。
でも、つぎはかつねん。
めっちゃ れんしゅう すんねん。
息子は言う。
つぎもまけへんで!
息子に勝った友だちが笑って返す。
悔しさも、うれしさも、
ちゃんと抱えて笑える子どもたち。
子どもたちは強いんだ。
けらけらと笑い合う。
子どもは、大人が思っているよりもずっと強い。
そして、ずっとずっとやさしいんだ。
ぽろっと涙が落ちた。
あのやさしい時間を
私は、ぎゅっと抱きしめていたいと思った。
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