小梅の種を食べちゃった
大袈裟、超大袈裟な話だけど聞いてくれ。
前日の冷やごはんを去年漬けた小さな梅干し2個でお茶漬けにして食べた。最近になって箸でも実が種からスッと外せるようになった小梅だ。その種を小皿に避ければいいのに、それをせずに食べ終えて、茶碗を見たら種が1個しかない。
ムム?あと一個はどこだ?無意識にそこら辺に置いたか、ティッシュペーパーに包んで足元のゴミ箱に捨てたのか?探したものの種は見つからなかった。どう考えてもサラサラっと胃に流し込んでしまったらしい。
梅干しの種を食す。
心配になってGeminiに尋ねると、大人は心配しなくても大丈夫、数日後便と一緒に排出されると言う。しかし心配し過ぎて、さらに質問を投げかけてしまう。
「消化を促す胃薬を飲むべき?」
「胃壁を守る胃薬を飲むべき?」
Geminiはどちらも不要だと言う。ここまで読んだ誰しも「何を小梅の種くらいで」と思っているかもしれない。ただ、わたしなりに心配する理由があるのだ。
あれは30代、初めて内視鏡検査を受けるきっかけになった出来事だ。
その日は友人4、5人で外出し、記憶が正しければ梅田のソニープラザに寄って、外国製のマーカーや、ユニークなお菓子を見ていた。友人のMが「わたしこれ好きやねん」と小さな細長いお菓子を手に取った。それはわたしが食べたことがないお菓子、『メントス』だった。自分も食べてみたくなり購入した。
自宅までのコンビニでアイスも買った。レモン風味の氷の真ん中にバニラアイスが少し入ったビッグサイズの氷菓だった。お腹が弱く下痢をしやすいわたしは当時冷たいものは控えて暮らしていた。アイスは食べても氷系は避けていたのに、その日はよほど暑かったんだろう。
帰宅して氷菓を食べたあと、メントスもひと粒口に放り込んだ。初めてのメントスは甘く、独特の食感が面白くて、2粒目を口に放り込んだ。噛み砕いただけのメントスは溶ける前にどんどん口に投げ込まれ、気づけばメントスは紙パッケージだけが残されていた。
もうお分かりでしょう。
その夜、ただならぬ腹痛に襲われた。下痢の痛みには慣れているが違う、上の方、胃だ。横になって寝ていられず座位で、痛みが抑えられる身体を丸めた姿勢で、もがき苦しみながら一睡もできず朝を迎えた。朝には痛みはだいぶ収まっていたが病院に行った。胃痙攣だったようだ。薬を処方され、次回は2週間後だったか。その頃になってもまだ胃の不快感は残っていたために内視鏡検査の予約を取って帰された。
この、初めての内視鏡検査が、1から10まで何もかも覚えているくらいに非常に辛かった。キシロカインスプレーでゲホゲホし、同じく内視鏡検査をする見知らぬ女性と交わした会話も、「痛かった〜っ?」とニヤニヤ笑う医者の顔もだ。
これがわたしの『メントス事件』。
事件でもなんでもない。普段食べないものを2つも選んで購入し、いやしい食い気が引き起こした事態だ。それ以来、消化に悪そうな小さな固体には敏感。小梅の誤飲はこの『メントス事件』を思い出させ、必要以上に心配を抱えた。しかしあれから丸2日が過ぎた。もう大丈夫だ。
それにしてもだ。
種が無事に排出されたか確認したかったのに、今のトイレではそれが難しい。我が家のトイレは排出物がするんと奥に行っちゃって、物(ブツ)をしっかり目視できない。
引っ越す前の家のトイレは違った。そこに留まり、わたしは色や形状から、自らの健康状態を確認していた。これ、とても大切なことなんだけど…。メーカーさんにはこの点についてどうお考えなのかを聞いてみたい。
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