【育児】授乳の罠
こんにちは。
一児の母、makiです。
最近巷で「授乳ケープ」問題が話題でしたよね。
※とある母親がカフェで授乳ケープを用いて授乳していたところ、店員に控えるよう注意されたという事件。(Xより)
このカフェでの授乳の賛否については散々各所で議論されているためここでは触れないが、「授乳」というテーマであれば私にも言いたいことがある。
授乳、罠すぎん???
私は妊娠する前から、周りで「母乳って子供産まれると自然に出るようになるんだよね〜」とか「母乳がめちゃめちゃ出て大変だったんだよね〜」とかいう人が何人かいたので、子供を産めば自動的に母乳が出てくるものだと思っていたし、完母か完ミか混合か、それぞれの価値観や生活スタイルに合わせて好きに選べるものだと思っていた。
そうしていざ自分が妊娠してそろそろ産まれるなぁと呑気に過ごしていた時期、私はこう考えていた。
産まれたら育て方どうしようかなー。
別に母乳信者でもないけど母乳はあげてみたいな。
でも夜寝れないのはしんどいし夜間は夫とシフト制にしてミルクあげてもらう混合がいいな。うん。
はい、これ罠。
周りから、あるいは自らきちんとした情報を得られていた素晴らしいママさんたちには関係ない話になるが、なんとなくの知識だけで知った気になっている人。かつての私。よく聞いて欲しい。
そんなノリで選択できるほど授乳は甘くない。
これ本当!!!
自然と母乳が出る??
ホルモンのおかげで母乳の分泌が始まるので、確かに間違いではない。
母乳がめちゃめちゃ出て大変??
もちろんそんな人もいる。
鵜呑みにしすぎた。楽観的すぎた。
なんとかなると思ってたけど、なりません。
母乳ほど自分との戦いになるものはないと言っても過言ではない。
※自然と母乳がバシャバシャ出る羨ましすぎる体質の人もいます
これから私が身をもって感じた授乳の罠について説明する。
罠①:
母乳は赤ちゃんに吸ってもらわないと出ないし、増えない
知ってましたか?
勝手に出ないんですよ。
赤ちゃんに吸われれば吸われるほど母乳が作られていく、そういう仕組み。
需要に基づき、供給が増えていく。
つまり、都合のいい時だけ今回はミルクあげればいいや〜なんてしていたら母乳は増えないのである。
むしろ、そんなやり方をしていたら母乳が増えないどころか需要がないと脳が判断して供給が減っていく。どんどん出なくなるという仕組み。
今の時代、ミルクも栄養がしっかりあるし、ミルクで問題なく育ってる子もたくさんいるから大丈夫!
お母さんも夜は寝て休もう⭐︎
みたいなアドバイスは間に受けるととんでもないことになる。
しかもこの母乳とやら、なんと、「夜間に」吸われれば吸われるほど増えるというシロモノらしい。
産後ボロボロの体で夜は休みたい母の気持ちと裏腹に、母乳はそうはさせてくれない。
私の知人は実際に夜間を夫の担当にしてミルクをあげてもらっていたら母乳が増えず、結局ほぼミルクになってしまったと聞いた。
当の私はと言うと、その時は何も知らないので夜は夫と交代で起きるのが休めるしいいよね、効率的だし。とまんまとシフト制を組んでいた。
私がこの罠に気づきようやく夜間授乳を始めたのは産後1か月経ってからであった。
罠②:
乳首が開通していないと母乳は出ない
知ってましたか?
母乳というのは、体内で作られる、それが乳首から放出される、の二段階構造だったということ。
妊娠中の人なら乳頭マッサージの話をどこかしらで見聞きしていると思うし、私もそうだったがなんとなくやらずにサボっていた。
サボっていたというか、少し言い訳させて欲しいのだが我が子は予定日より1か月近く早く産まれてしまい、臨月に入ったらマッサージを始めようと思っていたらその前に産まれてしまったのだ。
そのマッサージにどれほどの効果があるのかは分からないが、そのせいだと私は踏んでいる。
そう、産まれたのに乳首が全く準備されていない状態だったのだ。
そんな私に降りかかる試練。胸がガチガチに岩化、乳腺炎一歩手前。
あれはなんというか、体験した人にしか分からないと思うが胸に熱い岩がくっついているとしか言いようがない。しかも痛い。思い出すだけで痛い。
逃げ場がない母乳が作られては溜まっていく。爆弾のようにキリキリと育っていく。
そんな私の胸を助産師さんたちが代わる代わるマッサージしにきてくれて、搾乳を勧められた。
我が子は予定日よりかなり早く産まれたことが関係してか、哺乳力が弱く全然吸えなかったのだ。
赤ちゃんが吸ってくれないなら搾乳で出すしかない。
夜な夜な0時、3時、6時に起きて搾乳30分。終わったら10mlしかとれてない母乳を冷蔵庫に保管してもらう。(もちろん昼も)
入院中はこの日々でよくやっていたと思う。
産後は辛いというのは聞いていたので、こういうものなんだなーと思って受け入れていた。
そんなある時、助産師さん内で私の状況が共有されているようでベテラン助産師さんのような方が私の病室を訪れた。
ゴリゴリの、それはそれはゴリゴリのマッサージを施してくれた。
その節はありがとうございました。
心を無にマッサージを受け(素人は黙っとれ_の城島さんの表情)、かなり出るようになったと思う。
母乳が出る穴って、一つじゃないんだ…と知った日だった。
罠③:
楽そうに見えて混合って一番難しい
かつての私が目指していた理想の混合、というか混合育児のイメージは「基本母乳だけど、楽したい時や母乳あげられない時はミルクで代用」というもの。
これはいわゆる理想の混合と呼ばれるもので、実は完母レベルに到達する人以外にはかなり難易度が高い、幻想のようなものだった。
私のように知識がないのに混合をゆるく始めようとするとこのようなことが起きる。
母乳が十分に出ないので母乳のあとにミルクを足す→赤ちゃんにとって、乳首を吸って母乳を飲むということは重労働な一方、哺乳瓶は一生懸命吸わずとも口にミルクが流れ込んでくるので飲みやすい→赤ちゃんますます母乳飲まなくなりミルク量が増える→赤ちゃんが母乳吸ってくれないと脳が需要に気づかず供給が減る→母乳出ない、ミルク増える
なんという悪循環。
理想としていた混合はこんなんじゃない…と気づき始めた頃にはミルク寄りになっている。
しかも母乳もあげてミルクも作って、という二重作業がかなりめんどくさい。悪いとこどり状態。
理想の混合を目指すならまずは完母を目指すこと。これはプレママの中の標語にしていただきたいくらい、罠だった。
罠④:
授乳、それは痛みを伴う
これも本当に罠だった。
よく見る授乳中の画像やイラストってお母さんが幸せそうな表情してますよね。
でも授乳って痛いんですよね。乳首が噛まれる。切れる。ヒリヒリズキズキ。
一切の摩擦が無理になり、私は一時期保護クリーム+ラップで過ごしていた。
赤ちゃんの口って思ったより開かないし、授乳の姿勢って意外と難しい。お母さんと赤ちゃんの姿勢が悪いとうまく咥えられず浅吸いになって乳首が死ぬ。
解決法としては、とにかく正しい授乳姿勢を練習するしかないという鬼のトライアンドエラー。
正しい授乳姿勢については図解イラストや解説動画もあるが、自分が正しくできているのかどうかが分からないし、そもそも完治してないので乳首がずっと痛い。誰か助けてくれと本気で思っていた。泣きそうだったし母乳を諦めることさえ考える痛みだった。
私がそのときどうしていたかというと、まず保護クリーム。これはかなり重要。
ピジョン、ランシノー、ピュアレーンを試したがやっぱりピュアレーンが良かったと思う。
ピジョンはクリーム緩めで塗りやすい。ランシノーは慣れるまで匂いが気になる。ピュアレーンは一番テクスチャーが固くて冬は塗りづらいが一番良かった気がする。
痛みがひどいときは、クリーム+ラップ(常に)。
乳首が保護されて痛みが和らぐので、次の授乳タイミングで授乳姿勢の練習。この繰り返し。
あと乳頭保護器(ピジョン)も使って乳首を守りながら授乳。
これは期待ほど痛みはあんまりマシにならないものの、なんとなく気が休まる。
だんだん乳頭保護器が使いづらくなってきて、もはや直接あげた方がいいのでは?と思って直接にしたら意外とコツを掴めるようになっていた。
そうして、今でもたまに浅吸いが続くと痛みが出るがなんとか完母までこぎつけたのであった。
まとめ
・授乳と母乳、ミルクについて正しく調べて準備しよう
・夜間授乳辛いけど頑張ろう
・胸の張りも乳首の痛みもいつか終わるから頑張って乗り越えよう
私は母乳信者ではないので別にミルクでも全然構わないと思う。
こんなに母乳が辛いならミルクにすればいいじゃない、と思われても仕方ないと思う。
なんのモチベーションでここまで頑張ったのかと言われるともはやそれは意地でしかなかった。
サンクコストってやつ。
ここまで頑張ったのに、ここで諦めたら今までの辛さも頑張りも無駄になる。
しかも、胸が岩になるってことは割と母乳が作られる体質なのでは??だとしたらもったいないのでは??とかも思ったし、だんだん余裕が出てくると赤ちゃんが母乳を飲む姿ってなんかすごく可愛いんですよね。
そんなわけで完母になった私でした。
1人しか育ててないイチ母親の経験談なのでもちろんこれが全てではないし正解でもないけど、ここまでの苦労を誰かに聞いて欲しかったのと、先人の教えとしてこれから母になる誰かが授乳で後悔しないような助けになれば嬉しいと思って書いてみました。
苦労を思い出しながら書いていると熱が入ってしまい思いの外長文したためてしまったけど、ママさんたち、みんな頑張ろうね。
