スピッツ歌詞考察(第154回)Y
【基本情報】
Y
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:笹路正徳&スピッツ
4分25秒
<リリース日>
1995年9月20日(6thオリジナルアルバム「ハチミツ」)
<収録アルバム>
ハチミツ(1995年9月20日リリース 6thオリジナルアルバム)
ハチミツ 30th anniversary edition(2025年9月17日リリース)※期間限定生産
<タイアップ>
フジテレビ系ドラマ『白線流し』挿入歌(1996年)
フジテレビ系アニメ『ハチミツとクローバー』第14話挿入歌(2005年)
フジテレビ系ドラマ 木曜劇場『silent』劇中使用歌(2022年)
<備考>
2002年10月17日リリースのトリビュートアルバム『一期一会 Sweets for my SPITZ』で、GOING UNDER GROUNDがカバーしている。
2015年12月23日(アナログ盤LPは2016年1月27日)リリースのトリビュートアルバム『JUST LIKE HONEY ~「ハチミツ」20th Anniversary Tribute~』で、GOOD ON THE REELがカバーしている。
【MUSIC VIDEO】
【歌詞】
歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。
【考察】
小さな声で僕を呼ぶ闇へと手を伸ばす
静かで 長い夜
静かで長い夜。
小さく呼ぶ声が聞こえる。
暗闇の中で、“僕”は声の聞こえる方へと手を伸ばした。
慣らされていた 置き去りの時から
這い上がり 無邪気に微笑んだ 君に会うもう一度
ひとりぼっちには慣れていたけど、無邪気に微笑む“君”にもう一度会うために這い上がる。
強がるポーズがよく似てた二人は
弾き合い その後引き合った
強がりで似た者同士の“二人”は、反発し合っては仲直りを繰り返していた。
生まれた頃と変わらない心で
触ったら すべてが消えそうな君を見つめていた
無垢な心で触れると(=我に返ったら)消えてなくなってしまいそうな“君”を見つめていた。
やがて君は鳥になる ボロボロの約束 胸に抱いて
悲しいこともある だけど夢は続く 目をふせないで
舞い降りる 夜明けまで
そして忘れかけていた“僕”との約束を胸に抱いて、やがて“君”は旅立つ。
生きていると、悲しいことに直面することもある。
でも、夢や希望もある。
だから何事にも目を背けないで。
ここに舞い降りた“君”の姿を夜明けまで見つめている。
やがて君は鳥になる ボロボロの約束胸に抱いて
風に揺れる麦 優しい日の思い出 かみしめながら
つぎはぎのミラージュ 大切な約束 胸に抱いて
悲しいこともある だけど夢は続く 目をふせないで
舞い降りる 夜明けまで
忘れかけていた“僕”との約束を胸に抱いて、やがて“君”は旅立つ。
風に揺れる麦を一緒に見た穏やかな日の思い出をかみしめながら。
大切な約束を胸に抱いて、断片的な記憶の中の幻影が甦る。
生きていると、悲しいことに直面することもある。
でも、夢や希望もある。
だから何事にも目を背けないで。
ここに舞い降りた“君”の姿を夜明けまで見つめている。
登場人物は“僕”と“君”です。
しかしここに登場する“君”は、“僕”が暗闇の中で見た幻影です。
“君”に会えず「置き去りの時」を過ごす“僕”は、眠れない夜に“君”の姿を思い浮かべます。
「やがて君は鳥になる」は「夢を叶えるために“君”は鳥のように羽ばたくべきだ」、「ボロボロの約束」は「“君”は“僕”との約束を覚えてないかもしれないけど」というニュアンスでしょう。
別れを惜しみつつも、“君”の背中を押そうとしている“僕”の様子が窺えます。
タイトルの「Y」は、ふたつに枝分かれた道のことです。
テーマとしては「生」で、前向きな別れの曲でした。
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