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実質半額でも選ばれない?:Google Pixelはこのまま「過剰還元」とリセール暴落リスクに陥るのか?

この記事は下記の過去記事の続編です。

先日の記事で取り上げたように、SamsungとAppleは折りたたみスマートフォンの画面アスペクト比を「4:3」に変化させようとしています。

すでに正方形に近い画面比率で製品を発表している中華系メーカーに加え、Googleの展開するPixelの次期製品もこの影響を強く受けます。

リークされた次期Pixel 11Pro Fold

あくまでもリーク情報ではありますが、Googleの次期Pixel Fold(Pixel 11 Pro Fold噂)は以下の仕様と推測されています。

噂のスペック:
ディスプレイ
• 8.0インチ インナー OLED ディスプレイ
• 2076 × 2160 解像度
• 1-120Hz リフレッシュレート
• 最大 2050 ニトの明るさ
• 6.3インチ アウター M16 OLED ディスプレイ
• 1080 × 2342 解像度
• 60-120Hz リフレッシュレート
• 最大 2450 ニトの明るさ
パフォーマンス
• Google Tensor G6 (TSMC 2nm)
• MediaTek M90 モデム
• Titan M3 セキュリティチップ
• 新しい TPU + GXP 画像プロセッサ
• 初期搭載 Android 17
• 7年間のアップデート
メモリ&ストレージ
• 12GB / 16GB RAM
• 256GB / 512GB ストレージ
カメラ
• 新しい 50MP メインカメラ
• デュアル 10MP セルフィーカメラ
バッテリー&充電
• 約5,000mAh バッテリー
• Qi2 対応 (噂)
• PixelSnap 磁気充電
寸法
• 展開時 4.8mm
• 折りたたみ時 10.1mm
Pixel 11 Pro Fold は、サムスンの次世代 M16 OLED パネルを搭載する可能性もあり、明るさ、効率性、色精度の向上が期待されています。
発売予定:2026年8月

ここで重要なのは、PixelがSamsungやAppleのFold製品と異なりアスペクト比が正方形に近いことです。

SamsungのGalaxy Z Fold 8は4:3の画面比率を活かしてマルチウィンドウや画面分割機能を強化しており、セールスにおける明確な優位性を確立しています。

さて、対して pixelはどうでしょうか。

元々Fold市場の買い手は限定的であるため、トレンドの主流から外れた製品は厳しい苦戦が予想されます。
初代Google Pixel Foldは横長であっただけに原点回帰の可能性もあるかと思いましたが、残念な結果と言わざるを得ません。

Pixelの販売手法

Pixelの販売手法は、

  • キャンペーン

  • ストアポイント配布

  • キャンペーンでの旧世代端末の下取り優遇

これらを組み合わせた実質的な値下げです。Pixelブランドという点を除けば端末固有の魅力に乏しく、“Samsung製品より割安”というポジションを市場での立ち位置としてきました。

しかし、ハイエンド製品を販売する点においてこれはかなり不利な立ち位置と言わざるを得ません。

課題の多いPixel 10世代

現行のPixel 10世代はGoogle Tensor G5を採用しています。しかしレビュアーや市場から不満を集め、「期待外れ(失敗)」と厳しく批判されました。

その理由は、「TSMCの3nmへの移行」という最大の期待に対し、競合を大きく下回る処理性能しか出せなかったためです。

CPUについては既製品そのままの構成にとどまり、GPUについては主流ではないPowerVR系列のコアを採用しました。「AI性能を重視したため」と説明されていますが、ハイエンド機選びでは必須となるベンチマーク勝負を自ら降りた展開です。特にPowerVR系GPUはFPSが不安定で、グラフィックの再現度やゲームアプリ側の最適化にも課題が山積しています。ゲーマーにとって“選ぶ理由がない”製品とまで称される始末です。

この影響を受けてか、量販モデルであるPixel 10aでは最新チップではなく前世代「Tensor G4」の据え置き採用となっています。

さらにPixel 11世代で採用されるGoogle Tensor G6に関しても、『GPU面での大幅な改善は行われない公算が高い』というリーク情報が出ています。CPU性能の向上や省電力化は進むようですが、ハイエンドで最も訴求力のあるゲーム性能で他社の後塵を拝する構図は変わりません。

つまりPixel 11 Pro Foldは安売りするしかない

Google Pixelはその使い勝手からファンも多い端末ですが、その売上の主軸はaシリーズです。

ハイエンドに限定した場合、SoCのGPU性能に起因するゲーム性能で大幅に分が悪くなります。特にFoldはAndroid OSの総本山として面子をかけて販売している印象すらあります。

他社に比べてハードウェアに技術的な優位性はなく、量販モデルと比べて高付加価値に見合った製品を提供出来てはいません。

Google自身もその点には自覚的であり、ストアポイントや下取り優遇を進めているのは先に述べたとおりです。これは通常の施策ですが、発売半年後の春に大規模なキャンペーンを打つことが通例となっています。

2026年度のGoogle PixelのFold製品は、かなり追い込まれる未来が既に予見されます。キャンペーンも例年より“熱い”内容となるかもしれません。
が、しかしその価値は?

新たなPixel 11 Pro Foldが競合他社と同等の製品ならばそれも良いでしょう。しかし4:3の画面比が覇権を握った場合、二年後のリセールバリューは間違い無く暴落します。PixelのFoldラインナップ自体が廃止される可能性すら否定できず、その場合キャンペーンの軸の一つである“下取り価格優遇”というエコシステム自体が崩れるかもしれないのです。

  • SoCやGPU性能

  • リセール価格やキャンペーンの下取り価格

  • 折り畳み画面のアスペクト比

GoogleのFold製品にとって、かなり不利な要素が積み上がりつつあります。SoCさえ順当な進化をしてくれれば、“画面の比率は好みの問題”と言えたでしょう。

しかしファーウェイなど中華製品も一気に高性能化を果たしている現在、PixelのFold製品は発売前でありながら、もはや「見えている地雷」となりつつあるようです。

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