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alkalinedrysell
あの日を超えて(其々の思いへ)
ぎっしりと廊下に寝そべる人々は
何かに怯え、何かに苦しみ、
寒さに耐えながらじっとしている。
ここでは少し動くのも他者の迷惑になる。
だから考えなければならない。
両親は少し手前にいて私に何かを訴えかけるが、
この距離では聞き取れない。
眠りゆく、人のあいまを縫うように
我もまたここで 生きている証。
人々は混乱のさなか、
自分は何をするべきなのか、
どうすればいいのかを考えながら助け合う。
私は人の波を、そして眠りの海を交わしながら
さらに上へと進む。
迷惑を掛けぬように段差に登りながら、
そっと息を潜めて歩く。
少し手前に見える両親の姿は、どこか揺れる灯のようで、何かを伝えようとしているのに届かない。
遠き父母の呼び声だけが揺れている
届かぬ想いは胸で息づく
それでも、人の海は静かにそこへ眠っている。
しかし、そこには確かな生命の躍動がある。
ここにいるそれは…
自分も、そして周りも確かに
生きているという証拠なのだ。
