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封筒を買いに行っただけなのに、世界が広がった。

封筒を買いに行っただけなのに、世界が広がった。

少し前に、友達から素敵なアイデアをもらいました。

「トモリから、手紙を届けるのもいいんじゃない?」

聞いた瞬間、

「それ、素敵!」

と思いました。

でも、その一方で、

「まだトモリには早いかもしれないな」

とも思いました。

今はまだ、トモリというキャラクターを少しずつ育てている途中。

どんな子なのか。
どんな世界に住んでいるのか。
何を伝えていくのか。

私自身も、作りながら少しずつ見つけているところです。

だから、そのアイデアはいったん心の中にしまっておきました。

ところが最近、トモリの動画を作っているうちに、またその言葉を思い出しました。

画面の中だけじゃなくて、
トモリの世界を紙の上にも広げてみたらどうだろう。

そう思ったら、急に楽しくなってきました。

こうなると、もうダメです。

「じゃあ、どんな紙にしよう?」
「封筒はどうしよう?」
「花びらとか葉っぱをつけたら可愛いかも」

……と、頭の中でどんどん始まってしまいます。

いつものことです。

ひとつ思いつくと、その先、そのまた先まで想像してしまう。

まだ何も作っていないのに、
頭の中ではもうトモリが森の中を歩き始めています。

まずは、手紙を入れる封筒を探しに行くことにしました。

ところが、ここで思いがけないことが。

お店の方に「こういうものを作りたい」と話していると、

「封筒は自分で作れますよ」

と教えてもらったのです。

封筒を買うつもりで来たのに、
まさか自分で作るという選択肢があるなんて。

「作れるんだ!」

そこから、封筒を作るためのキットや道具を教えてもらい、気がつけばキットまで購入。

そして、さらに話をしていると、

「紙を探すなら、こんなお店もありますよ」

と、紙のお店を紹介してもらいました。

こうして、封筒を買いに来ただけだったはずなのに、
今度は「自分で封筒を作ること」と「紙を探すこと」へ。

せっかく教えてもらったのだから、と、さっそくその紙のお店にも行ってみました。

そこには、私が普段見ている紙とは少し違う世界が広がっていました。

まず目に留まったのは、薄く模様が入った紙。

柄が主張しすぎず、
光の加減でほんのり浮かんで見えます。

「これ、トモリの封筒に合うかも」

そんなことを考えながら、今度は色とりどりの紙の束へ。

お買い得になっている紙の束の中には、
ピンク、ベージュ、グリーン、ブルー……。

いろんな色が並んでいて、眺めているだけで楽しくなります。

さらに、触ってみると、紙によって手触りも違う。

つるっとした紙。
少しざらっとした紙。
ふわっと柔らかな感じの紙。

「この紙と、この紙を重ねたらどうだろう」

そんなふうに、頭の中で組み合わせを考えながら選んでいきました。

そして、特に心を惹かれたのが、小さな紙の束。

細い紙が束になっていて、
色もいろいろ。

これをパンチングしてみたらどうだろう。

丸く抜いたり、花びらの形にしたり、
葉っぱのような形を重ねたり。

いくつか重ねれば、小さな花にもなる。

葉っぱを散らせば、森の中みたいにもなる。

紙を見ているだけなのに、
だんだんトモリの森が頭の中に浮かんできました。

まだ何も作っていないのに、
素材を探しているだけで、もう物語が始まっているような気がしました。

動画を作っているときは、画面の中にトモリの世界を作ります。

でも今度は、紙の上に。

封筒を開けたときに、
小さな紙片や花びら、葉っぱのような飾りが現れて、
その中にトモリからの言葉がある。

そんな一通を作れたらいいなと思っています。

もちろん、まだ試作の段階。

どんな封筒にするのか。
どんな紙を組み合わせるのか。
トモリは何を届けるのか。

私にもまだ分かりません。

でも、分からないからこそ楽しい。

友達がくれたひとつのアイデアから始まって、
封筒を買いに行き、そこで「自分で作れる」と教えてもらい、
さらに紙のお店まで紹介してもらって。

気がつけば、次から次へと新しい扉が開いていきました。

なんだか、トモリレターに向かって少しずつ導かれているような気がします。

トモリはまだ、育っている途中。

だから私も、トモリと一緒に迷いながら、
少しずつ世界を広げていこうと思います。

いつか誰かのもとに、
トモリから一通の小さな手紙が届く。

封筒を開けた瞬間、
紙の手触りや小さな花びら、葉っぱのような飾りと一緒に、
トモリの森がほんの少しだけ広がる。

そして、読んだ人の心が、
ほんの少しあたたかくなる。

そんな手紙になったらいいな。

……なんて、ちょっと大げさなタイトルをつけてしまいました。笑

でも、本当にそう思ったんです。

封筒ひとつを探しに行っただけなのに、
知らなかった紙の世界を知って、
自分で作る楽しさを知って、
また次にやってみたいことが増えていく。

そうやって、思いがけないところから世界が広がっていくのって、なんだか楽しい。

だから、やっぱりこのタイトルでいいことにします。笑

トモリの小さな世界が、
今度は紙の上にも広がります。

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