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【子どもの粉薬】何に混ぜる?看病が楽になる飲ませ方

▪️はじめに

「お薬、全然飲んでくれない……」
「べーって吐き出しちゃった。どうしよう、病気が治らなかったら……」


子どもが熱を出したり、コンコンと苦しそうな咳をしたりしているだけでも胸が締め付けられるのに、追い打ちをかけるようにやってくる「お薬の時間」

全力で嫌がる我が子に無理やり飲ませる時間。
ヘトヘトに疲れて、自分まで泣きたくなってしまうこともあると思います。

ネットで検索すると、「あれに混ぜちゃダメ」「これに混ぜると効果が落ちる」なんて、教科書通りの厳しいルールばかりが出てきて、「じゃあどうすればいいの!?」と絶望していませんか?

私は以前、小児科の門前薬局で薬剤師として働いていました。
「全然問題なく飲めています」というお子さんが居る一方で、
何人ものお母さんたちから「子どもが薬を飲まない」という切実な悲鳴を聞いてきました。

そして私自身、私生活では大の偏食っ子を育てる一人の母親でもあります。
我が家の子どもも、とにかく粉薬を全拒否するタイプでした。
お薬の時間が来るたびに気が重くなり、ありとあらゆる方法を試しては失敗する毎日……。

服薬補助ゼリーやチョコシロップを使っても、
えずいてしまい、お薬を飲めなかった我が子。
初めて嫌がらずにお薬をゴクンと飲んでくれた、その時の救世主は、
「アイスクリーム」でした。

「お薬の説明書きに牛乳ダメって書いてある…
アイスも乳製品?乳製品と混ぜたら効果が落ちるんじゃ……?」

そう、真面目なお母さんほど、ここで不安を抱えてしまいますよね。
でも、安心してください。
教科書通りのアドバイスだけでは、現実の子育て現場は回りません。
そして、お薬を飲ませるための「科学的な落としどころ」は、ちゃんとあります。

この記事では、どんな粉薬も全拒否する子に今すぐ試せる「現場発のリアルな方法」と、お母さんたちが一番迷う「牛乳がダメなら乳製品は全部ダメなの?」という疑問の答えを、科学的な数字のロジック、そして製薬会社さんへ直接確認した『本音の回答』を交えて、わかりやすくお伝えします。

▪️基本編:粉薬全拒否な子への3大手段

「甘いイチゴ味のはずなのに、一口舐めただけで大号泣…」
そんな、すべての粉薬を拒否してしまう子に、まず試してほしい現場発のリアルな方法を3つご紹介します。

ポイントは「お薬のザラザラ感を消すこと」と「口の中でお薬の広がりを最小限にすること」です。

① お薬団子の「流し込み」方式

まずは、おなじみのお薬をペースト状のお団子にして飲ませる方法です。
お団子を作る時に意外と失敗してしまうことが多いのですが、
混ぜる水の量が多すぎてベチャベチャにしてしまうのはNGです。
お薬の量にもよりますが、水は本当に1〜2滴にで十分です。

やり方:

  1. 小皿にお薬を入れ、水を1滴ずつ落として、スプーン等で練ります。

  2. 耳たぶくらいの硬さの小さなお団子を作ります。

  3. そのペースト状のお団子を、お子さんの上顎や、ほっぺたの内側にペタッと貼り付けます。

  4. すかさず、お子さんの大好きなジュースや麦茶を飲ませて、一緒に胃の中へ流し込みます。

舌の真ん中にお薬が乗ると味を感じやすいですが、上顎やほっぺたの裏なら味を感じにくく、飲み物で流し込めば口の中に味が残りにくいのです。

②究極のココア・チョコ作戦

粉薬の独特の風味や苦味を隠すのに、一番優秀なのがチョコレート味です。
チョコの濃厚な香りと、チョコ自体が持つほのかな苦味が、お薬の嫌な味をマスキングしてくれます。
おすすめのアイテム:チョコレートアイス、チョコレートシロップ、練乳にココアを混ぜたもの

やり方:ほんのひとすくい(5g程度)のアイスやシロップを小皿に入れ、そこにお薬を混ぜてスプーンで口に運びます。

③濃いカルピス(ほぼ原液)でごっくん

イチゴ味やオレンジ味など、もともとフルーツ系のフレーバーがついている粉薬(風邪薬など)に特に有効なのがカルピスです。
やり方:水で薄める前のカルピス原液、またはかなり濃いめに作ったカルピスを少量(10mL程度)用意し、そこにお薬を溶かして一瞬で飲ませます。
カルピスの強い甘みとさわやかな酸味が、お薬の人工的なフルーティーさと絶妙にマッチします。

⚠️【重要】
1歳未満の赤ちゃんには、乳児ボツリヌス症の危険性があるため「ハチミツ」は絶対に使わないようにしましょう。

▪️要注意編:これは別格!「混ぜるな危険」な抗生剤

数あるお薬の中でも、小児科でよく処方されて、かつ「飲ませ方に一番苦戦する」2大巨頭がいます。

それが「クラリス(クラリスロマイシン)」と「オゼックス(トスフロキサシン)」です。

この2つには、それぞれ「やってはいけないNGルール」があります。
ここを間違えると、子どもが大号泣したり、お薬の効果が落ちてしまったりするので、攻略法をしっかり押さえておきましょう!

① クラリス®️(クラリスロマイシン)💊
👉ジュースやヨーグルトなどの「酸味」で『地獄の苦さ』に変わる!

混ぜるのNG: オレンジジュース、スポーツドリンク、ヨーグルト、乳酸菌飲料など酸性のもの

クラリスは、もともと「強い苦味を感じさせないための特殊なコーティング」が施されていて、口に入れた瞬間は甘く感じます。
ところが、このコーティングは「酸性の液体(酸味)」に触れると、胃に入る前に口の中で一瞬で溶けてしまう性質があります。
「良かれと思ってヨーグルトやオレンジジュースに混ぜたら、隠されていた本来の激しい苦味がガツンと出てきて、子どもが大パニックに…」というのは、外来でも本当によく聞く失敗パターンです。

👑 イチオシ攻略法:
クラリスには、酸味が一切なくて、お薬を油分で包み込んでくれる「バニラアイス」や「チョコレートシロップ」「練乳」がベストです!これなら苦味を出さずに、甘く美味しく飲んでくれます。
特にアイスは、冷たさが味覚を鈍感にしてくれるので、飲みやすいようです。

② オゼックス®️(トスフロキサシン)💊
👉「カルシウム」とくっつくと、お薬の効果が落ちてしまう

こちらは、牛乳などに含まれる「カルシウム」と出会うと、お薬の成分とカルシウムがガチッと合体(キレート結合)してしまい、腸から吸収されにくくなる性質があります。

「うちの子、アイスでしか飲んでくれないのに…効果がなくなっちゃうの!?」と心配になりますよね。私はなりました。

でも、今は声を大にして言いたいです。
「ほんのひとすくいのアイスなら、全然大丈夫!!」
その安心の理由を、「数字」で分かりやすくお伝えします。

このお薬の効果が半分くらいに落ちてしまうというデータは、
カルシウムをお薬と同時に「約400mg」摂ったときなんです。

では、お薬を飲ませるために使う「ほんの少しのアイス」に、
一体どれくらいのカルシウムが入っているか、
調べてみました👇

コップ1杯(200ml)の牛乳にはカルシウムが220mg含まれています。
 →効果が半分まではいかないものの、一緒に飲むと影響が少し心配ですね。

一方、お薬を混ぜるための少量のアイス(5g)やミルク(10mL)に含まれるカルシウムは5〜10mg程度です。
 →基準の400mgと比べたら、40分の1以下。

つまり、混ぜる量が少量であれば、カルシウムという「椅子」の数が圧倒的に足りないので、お薬の成分のほとんどは影響を受けずに、しっかり体に吸収されて効いてくれます

さらに心強い事実があります。
製薬会社(メーカー)の担当者さんへ直接確認したところ、
『お子さんの場合は、飲めることを最優先にして大丈夫です』
というお墨付きをいただきました!

「飲めなくて病気が長引くリスク」よりも、「ひとすくいのアイスや少量の牛乳を使ってでも、きっちり必要量を体に届けるメリット」の方が遥かに大きいです。

👑 イチオシ攻略法:
トスフロキサシンには「チョコレートアイス」や「チョコレートシロップ」が最強におすすめです!カルシウム量についても安心な上、チョコの濃厚な香りがお薬特有の風味を隠してくれます。

▪️おわりに

お薬を飲ませる時間って、ただでさえ体調が悪くて機嫌が悪い子どもを抱えて、親にとっても本当にストレスがかかる時間ですよね。

「早く治ってほしい」という一心で頑張っているのに、泣き叫んで拒否されたり、吐き出されたりすると、まるで自分のやり方が悪いのかな……と、自分を責めてしまいそうになることもあるかもしれません。
でも、どうか自分を責めないでください。

お薬を嫌がるのは、お子さんが苦味から自分の身を守ろうとする本能がしっかり働いている証拠。
そして、何とかして飲ませようと必死になっているあなたは、すでに100点満点中120点の素晴らしいお母さん、お父さんです。

教科書通りの「牛乳は絶対にダメ」「ジュースに混ぜちゃダメ」という言葉に縛られて、お互いにボロボロになってしまうくらいなら、今回の数字をちょっと思い出してみてください。
コップ一杯の牛乳はダメだけど、スプーンひとすくい(5g)のアイスなら、製薬会社さんも「それで飲めるなら大正解!」と答えてくれました。

ちょっとだけ肩の力を抜いて、使えるものは全力で使っていきましょう!

この記事が、今まさにスプーンを片手に悩んでいるあなたの心を、少しでも軽くするお守りになれば幸いです。


抗生剤も強敵ですが、漢方薬もまた、別の意味で手強いですよね。量も多いし、匂いも独特だし……。

「まさに漢方の飲み方で悩んでます!」という方は、ぜひスキやコメントで教えてくださいね!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました☺️

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