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【飛鳥・藤原】世界遺産登録へ!そもそも「イコモス」や「ユネスコ」って何?

「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産へ

前回、飛鳥時代を舞台にした「厩戸王」のMVについてnoteを書きました。

その制作の大きなきっかけとなったのが、「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産へ登録勧告されたというニュースです。

ただ、このニュースを見ていて、ふと疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

「世界遺産ってよく聞くけど、そもそもイコモスって何者?」

「あれ?世界遺産ってユニセフだっけ?ユネスコだっけ?」

今回は、そんな「そもそも」の疑問を紐解きながら、飛鳥が世界遺産に認定されるまでのスケジュールや、日本にある他の遺産について語ってみたいと思います


よくある勘違い「ユネスコ」と「ユニセフ」

まず、一番よくある勘違いから整理しましょう。

世界遺産を管轄しているのは「ユネスコ(UNESCO)」です。

「ユニセフ(UNICEF)」と名前がよく似ていますが、役割は全く異なります。

ユニセフ(国連児童基金)は、世界の子どもたちの命と健康を守るための支援活動を行う機関です。

一方のユネスコ(国連教育科学文化機関)は、教育、科学、文化を通じて世界の平和と安全に貢献することを目的にしています。

人類共通の宝である「世界遺産」を保護し、後世に残していく活動は、このユネスコが主導しています。

ニュースで世界遺産の話が出たときは、「子ども支援のユニセフ」ではなく「文化財保護のユネスコ」と覚えておいてください。


超厳格な審査員「イコモス」とは?

では、ニュースで連呼されている「イコモス(ICOMOS)」とは一体何者なのでしょうか。

一言で言えば、ユネスコの要請を受けて、立候補した遺跡や文化財を「本当に世界遺産にふさわしいか」を現地で厳しく調査・審査する、国際的な専門家集団(諮問機関)です。

世界遺産への立候補は、ただ書類を出せば通るような甘いものではありません。

イコモスは、歴史的価値だけでなく、保存状態や今後の管理体制まで徹底的にチェックします。

その結果として出されるのが、「登録(合格)」「情報照会(保留)」「登録延期(再提出)」「不登録(落選)」の4つの評価です。

つまり、今回イコモスが「登録勧告」を出したということは、この超難関の専門家審査を見事にクリアし、実質的に世界遺産へのパスポートを手にしたことと同義なのです。


日本の「世界遺産」と飛鳥の特別さ

ここで少し視点を変えて、日本には他にどんな世界遺産があるのか振り返ってみましょう。

現在、日本には富士山や京都の文化財、白川郷の合掌造り、姫路城など、数多くの素晴らしい世界遺産が存在しています。

最近では、大阪の百舌鳥・古市古墳群や、北海道・北東北の縄文遺跡群なども話題になりましたね。

実は、日本で一番最初に世界遺産に登録されたのは1993年のこと。

その記念すべき第一号が、姫路城と、厩戸王(聖徳太子)が建立した「法隆寺地域の仏教建造物」でした。

前回の動画でも触れましたが、厩戸王の遺したものが日本初の世界遺産になっている事実には、深い歴史のロマンを感じずにはいられません。

そして今回勧告を受けた「飛鳥・藤原の宮都」は、法隆寺の登録から30年以上の時を経て、ついに原点の地が世界に認められようとしています。

他の遺産と飛鳥・藤原が違うのは、ここが「日本という国家の形が初めて出来上がった場所」であるという点です。

天皇を中心とした政治が始まり、初めて本格的な都が築かれ、法律ができ、大陸との外交が始まった。

まさに「国のはじまりの舞台」が、世界遺産として肩を並べようとしています。 


飛鳥が世界遺産になるまでのスケジュール

では、実際に飛鳥・藤原が正式な「世界遺産」として認定されるのはいつになるのでしょうか。

今後のスケジュールは以下のようになっています。

・2026年6月:イコモスによる「登録勧告」(←今ここ)

・2026年7月下旬:ユネスコ世界遺産委員会での「正式決定」 

イコモスの勧告が出た後、毎年夏に開催される「世界遺産委員会」という国際会議で、ユネスコ加盟国による最終的な決議が行われます。

今年の委員会は7月にインドのニューデリーで開催される予定です。

イコモスから登録勧告を受けたものが、この委員会で覆ることは滅多にありません。

そのため、順調にいけば来月の7月下旬には、正式に「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産として誕生することになります。

私たちは今、日本の歴史が新たに世界へ刻まれる、その直前の瞬間に立ち会っています


現代へ続く生きた歴史として

1400年前、厩戸王や推古天皇、蘇我馬子たちが駆け抜けた飛鳥の地。

彼らが理想を掲げ、悩み、創り上げた国の礎が、今こうして世界的な宝として認められようとしています。

7月に「世界遺産委員会」や「飛鳥・藤原」という言葉をニュースで耳にしたときは、ぜひ前回のMV「厩戸王」を思い出してみてください。

教科書の中の遠い昔の出来事ではなく、現代にまで繋がっている生きた歴史として。

あの映像と音楽が、皆さんの歴史を楽しむ一つの「礎」となれば幸いです。

来月の正式決定の吉報を、一緒に楽しみに待ちましょう!



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