見出し画像

受験はさせたい。でも、大変な思いはさせたくない。

面談をしていると、時々こんな相談を受けます。

「地元の中学は少し心配なんです」

「できれば私立に行かせたいんですが、お金が厳しくて」

「公立中高一貫校を考えています」

そして最後に、

「本人には、あまり大変な思いをさせたくないんです」

と言われます。

どれも自然な親心です。

子どもに良い環境を用意したい。

できるだけ安心できる道を選びたい。

苦労は少ない方がいい。

そう思うのは当然です。

ただ、その話を聞きながら、私はいつも考えることがあります。



【どれも間違っていない】

地元の中学には行かせたくない。

私立は難しい。

公立中高一貫校を目指したい。

子どもには無理をさせたくない。

一つひとつを取り出せば、どれも間違っていません。

実際、多くの家庭が同じような思いを抱えています。

問題は、それぞれが正しいことではありません。

それらを同時に手に入れようとしていることです。



【公立中高一貫校という選択】

公立中高一貫校には大きな魅力があります。

学費は比較的抑えられる。

教育環境も整っている。

進学実績もある。

だから人気になります。

当然、競争も激しくなります。

適性検査対策が必要になります。

作文や記述の練習も必要になります。

休日の学習も増えます。

環境を変えたいなら、負荷を引き受ける必要があります。

逆に、負荷を減らしたいなら、環境についても受け入れなければならないものが出てきます。

その両方を同時に手に入れることはできません。



【失いたくない】

面談をしていると、

保護者は欲張っているわけではないと感じます。

むしろ逆です。

失いたくないのです。

子どもの時間を失いたくない。

お金も失いたくない。

良い環境も失いたくない。

子どもの笑顔も失いたくない。

だから全部守りたくなる。

全部残したくなる。

けれど、

選択とは、残すことではありません。

何を引き受けるかを決めることです。



【目を背けたくなること】

中学受験では、

学力の話はたくさん出ます。

勉強時間の話も出ます。

偏差値の話も出ます。

けれど本当に難しいのは、

親が何を引き受けるのかを決めることです。

環境を取るのか。

負荷を取るのか。

費用をかけるのか。

別の道を選ぶのか。

どれを選んでも、何かは残り、何かは手放すことになります。

だから迷います。

だから苦しくなります。

そして、その苦しさから目を背けたくなります。



【学びのノートとして】

面談で、

「地元の中学は心配です」

「私立は難しいです」

「公立中高一貫校を考えています」

「でも、あまり無理はさせたくありません」

という話を聞くたびに思います。

どれも間違っていません。

どれも親として自然な願いです。

ただ、

すべてを同時に手に入れることはできません。

中学受験は、子どもが試される場のように見えます。

けれど実際には、

親が何を引き受けるのかを問われる場でもあります。

選択とは、

何かを諦めることではありません。

何かを引き受けることなのだと思います。

↓あわせて、こちらも

いいなと思ったら応援しよう!