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形のないものがもやもやしていた。
心臓ができ、血が流れはじめた。
目ができた。
子どもがでんぐり返しをした。
殻を破りそうに見えた。

動けない卵、流れのままに漂っていた。
毛を伝い、それがたちまちに広がった。

あまりに小さな卵、潰してしまいそうで、手を止めた。
ただ、その広がりにひれ伏すほかなかった。

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