ほたるのお祭り
ほたるを見るお祭りに行ってきた。
ただ、ほたるを見る。
それだけのお祭りだ。
見る場所は屋内。
椅子に座って鑑賞する。
ほたるはスマホなどの光に弱いので、
安全のためにも着席して見る。
そして、会場が真っ暗闇になる。
舞台のカーテンが開くと、
そこには、ほたるが光りながら
宙を舞っていた。
なんとも幻想的な光景だ。
都会でほたるを見るのは
なかなか難しいだろう。
綺麗な水が必要だと
聞いたことがある。
わたしが子どもの頃は、
近所の川辺で
ほたるを見ることができた。
遠いむかしの話だ。
そんなほたるを見たことがない人たちが
集まると、どうなるか。
個人的には、
情緒を楽しみたいところだったが、
そうはいかなかった。
まず、
真っ暗闇になる。
すると、
あちこちで軽い悲鳴が上がり、
当然、赤ちゃんは泣く。
そして、
ほたるがお目見えすると、
「キャー」という歓声。
さらに、
みなさん楽しそうにお喋りしている。
なんとなく、
ほたるは静かに、
厳かに見るものだと
思っていた。
そうだった。
これは、
ほたるを見るお祭りだった。
お祭りなら、
賑やかなのも当たり前。
郷に入っては郷に従え。
お祭り気分を味わうことにした。
しばらくすると、
アナウンスが流れる。
「残り1分です」
あっという間に
時が流れていた。
最後の1分は、
しんっと静かになった。
みんな、
ほたるを見つめている。
まるで星空を見ているようだった。
時々、
流れ星のように飛んでいくほたるがいる。
星と違うのは、
光がふっと消えること。
一瞬、
暗闇に溶け込む。
その儚さが、
わたしは好きだ。
時間が許されるなら、
もう少しだけ、
のんびり眺めていたかった。
贅沢な1分を味わった。
このお祭りは、
とても人気があり、
チケットは毎年なかなかの争奪戦だ。
都内で、
しかも屋内でほたるを見られる貴重な機会。
屋外では、
かき氷や焼きそば、
フランクフルトなどのお祭りグルメに、
子ども向けの遊びのイベントもあり、
一日楽しめる。
ご興味のある方は、
ぜひ来年訪れてみてほしい。
チケットは事前予約制なので、
お忘れなく。
※来年の参考までに、今年のお祭りのチラシを載せておきます。
開催日などは変更になる場合がありますので、最新情報をご確認ください。

