偽物の正体。
まさ:シリコンってよく耳にするけど?レジンの型に使ったり、人の体に入れて強調したり?あのぷにぷに?何で出来てるの?
エミ:そうね、ハンドメイドとか医療系。いろいろね。
まさ:あの、ぷにぷにしたものが「シリコン」なんでしょ?
エミ:実はそこ、ちょっとした勘違いなの。
まさ:え?
エミ:ぷにぷにの方は「シリコーン」。パソコンとかに使われる方が「シリコン」なのよ。
まさ:え、違うものなの!?
真沙美:日本語だと、どっちも「シリコン」って呼ばれがちだから、混ざっちゃうのよね。
まさ:え?元の物質も違うの?
真沙美:説明するわね。
📖 真沙美の解説
①シリコンは、自然界にある元素
シリコン(珪素)は、砂や石の中にある天然の元素なの。半導体として、パソコンやスマホのチップに使われているわ。
②シリコーンは、それを加工した人工物
シリコンを原料に作られた人工の化学物質が「シリコーン」なの。ゴムやオイルのような性質で、熱に強くて体に入れても安定してるから、医療用のインプラントやキッチン用品に使われているのよ。
③元をたどれば、どちらも同じ
パソコンの半導体も、体に入れるぷにぷにも、元をたどれば、どちらも砂や石に含まれる珪素が出発点なの。加工の仕方が違うだけ、っていうのが面白いところね。
まさ:え?鉱物なの?
エミ:そう、正確には半金属の分類ね。
真沙美:地質学的な見方をすれば、立派な鉱物の主役でもあるのよ。
まさ:主役?
真沙美:地殻の中で、酸素の次に多い元素なの。地面や岩、砂のほとんどは、珪素からできてると言ってもいいくらいよ。
まさ:え、そんなに!?
エミ:水晶とか石英も、珪素と酸素が結びついたものなのよ。
まさ:あの綺麗な水晶も!?
エミ:そうなの。
まさ:じゃあ、人間の体にも入ってたりする?
真沙美:微量だけど、あるのよ。骨とか、爪とか。
まさ:え、体の中にも珪素が!?
真沙美:ただ、それがどんな働きをしてるかは、まだ研究が続いている段階なの。
まさ:サプリとかであるよね、シリカって。
真沙美:美肌になるとか、骨が強くなるとか言われがちだけど、そこまではっきり証明されてるわけではないのよね。
まさ:自然の物質なんだね。だから私のナチュラルよ!って言い張ったりできるのか…
エミ:え?何の話?
まさ:いや、何でもない。
🖋真沙美のあとがき
「シリコン」も「シリコーン」も、元をたどれば同じ石や砂なのよね。呼び方も由来も似てるのに、片方はパソコンの頭脳になって、片方は体の中に入る。ちょっとの違いで、こんなに使われ方が変わるというのは、なんだか面白いなと思うの。
📚 参考文献
一般的な無機化学・地球化学の知見に基づく。地殻中の元素存在比は、米国地質調査所(USGS)や英国王立化学会(Royal Society of Chemistry)が紹介する代表的なデータを参考。

