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お悩みQ&A #17「退屈な職場と激務の職場、どちらを選ぶべき?」

こんにちは!工藤マサムネです。

今回は「退屈な職場と激務の職場、どちらを選べばいいのか?」について一緒に考えていきたいと思います。

32歳会社員です。
以前、かなりストレスの多い職場で働いていたのですが、退職して、今はIT関係の仕事をしています。年収は570万円ほどで、土日休み、勤務時間も8時半〜17時と安定していて、長期休暇もしっかりあります。
ただ、仕事が驚くほど暇です。1日にやることがほとんどなく、勤務時間の大半を何もせず過ごしています。楽ではあるのですが、成長している実感もなく、「このまま何年もここにいていいのかな」と思うようになりました。
そんな中、前の会社の社長から「戻ってきてほしい」と何度も声をかけられました。戻れば年収630万円ほどのディレクターのポジションで、将来的には1年以内に管理職に昇進できる可能性もあるそうです。今より仕事のやりがいもあり、自分を必要としてもらえている感覚はあります。
一方で、前の会社はかなり忙しく、人手不足なので、しばらくは勤務も不規則になりそうです。
今の「楽だけど何も身につかない仕事」と、以前の「大変だけど成長できる仕事」。条件だけなら今の会社のほうが良い気もしますが、長期的に考えると前の会社に戻るべきなのか迷っています。
僕はどちらの会社を選ぶべきでしょうか?

「退屈だから辞める」が、本当に正解なのか?

まず、今の仕事に物足りなさを感じていること自体は、決しておかしなことではありません。

毎日ほとんどやることがなく、時間だけが過ぎていく…

そんな環境にいると、「自分は何をしているんだろう?」「このまま何年もここにいて大丈夫なのかな?」と不安になるのは自然なことだと思います。

人間は、ある程度の挑戦や新しい経験がないと「成長している」「前に進んでいる」という感覚を持ちにくいからです。

ただ、ここで一つ発想を変えてみてほしいと思っています。

退屈な仕事=悪い仕事、とは限りません。

むしろ今回のケースでは、かなり貴重な環境なのではないでしょうか?

年収570万円、定時勤務、土日休み、長期休暇もある、そして仕事が暇。

普通なら「そんな仕事ある?」と思うくらいの条件です。

それであれば、その暇な時間を「自分の人生のために使える時間」と考えてみてもいいのではないでしょうか?

言い換えるならば、前職の報酬は「お金」がメインで現職は「自由」がメインと言えると思います。

「会社で勉強できる」というのは、実はかなり贅沢

もし職場のルール上許されているのであれば、空いた時間に資格の勉強をしたり、オンライン講座を受けたり、新しいスキルを身につけたりしてみてください。

「業務の役に立つかもしれないので」という理由で、業務に関連がありつつも自分が興味を持っている分野を勉強させてもらってもよいでしょう。

もしできそうであれば、今の仕事とは関係のない分野でも構いません。

副業を始めてもいいし、趣味を本格的にやってみてもOK。

「今の会社で成長しなければいけない」とか「今の仕事と関連のある分野でなければいけない」と考える必要はありません。

成長する場所を会社の中だけに限定する必要もありません。

たとえば、会社から570万円をもらいながら、空いた時間と定時後の時間を使って新しいスキルを身につける。

その結果、2〜3年後にもっと条件の良い会社へ転職できるようになったとしたら、今の「暇な仕事」は、実はあなたの人生を前に進めるための土台だったことになります。

「仕事=自己実現」と考えすぎなくてもいい

もう一つ、ぜひ考えてみてほしいのが、「仕事にやりがいを求めすぎなくてもいい」ということです。

「仕事は楽しいものであるべき」
「仕事を通して成長するべき」
「自分の能力を最大限に発揮するべき」

このような考え方は確かに素敵ですし、よく耳にすると思います。

でも、それができない仕事は「意味のない仕事」なのでしょうか?

僕はそうは思いません。

仕事は、極端に言えば「生活費を稼ぐための手段」でもあります。

仕事で自己実現しなくても、休日に好きなことをして幸せになってもいい。
仕事ではそこそこ働いて、家に帰ってから趣味に全力を注いでもいい。

むしろ、仕事に自分の人生の100%を預けない方が、長く安定して生きられる人もいます。

会社で100%頑張ってしまうと、家で使えるエネルギーがゼロになってしまうこともあります。

さらに、仕事に魂を込めすぎると、仕事で褒められれば自分に価値があるように感じ、仕事で否定されれば自分自身まで否定されたように感じてしまうこともあります。

中には、定年退職後に「会社というアイデンティティを失った」ということで一気に人生を見失ってしまう方もいらっしゃいます。

だからこそ、「仕事は仕事。私の人生は私の人生」と少し距離を置くことも、一つの生き方だと思います。

では、前の会社に戻るのはどうなのか?

ご質問者様のケースでは、僕はかなり慎重になった方がいいと思います。

特に気になるのが、年収570万円から630万円になるという部分です。

確かに昇給は嬉しいですが、年間60万円の差です。

この金額のために、以前かなりストレスを感じていた職場へ戻る必要があるのかは、一度冷静に考えた方がいいでしょう。

今の条件を捨てて、ストレス、不規則勤務、人手不足への対応を引き受ける。その対価が年間60万円。

僕なら、かなり慎重になります…

そしてさらに重要なのは、その先にある「1年以内にディレクターになれる」という話です。

「1年後に昇進できる」を、そのまま信じない

社長がご相談者様を高く評価していること自体は、本当なのだと思います。

ただ、「1年以内にはディレクターにできる」という話は、現時点ではあくまで「可能性」です。

会社として正式に決まっていることなのか、それとも「とりあえず今戻ってきてくれたら、将来的にはそうしたい」という話なのかでは、大きな違いがあります。

そして少し意地悪な見方をすると、「今、人手が足りないから、とりあえず戻ってきてもらいたい」という事情がないとは言い切れません。

本当にご相談者様をディレクターとして必要としているのであれば、「1年後に昇進できるかもしれない」ではなく、「ディレクターとしてこの条件で来てほしい」という提案をする方法もあるはずです。

だから、もし戻るのであれば、ここは遠慮せず「初めからディレクターとして転職したい」と交渉していいと思います。

戻るなら「お願いされている側」の強さを使う

今は社長の方から「戻ってきてほしい」と言っている状態です。

つまり、ご相談者様はかなり強い立場にいます。

それであれば、「1年後に昇進できるかもしれません」という曖昧な条件ではなく、

  • 昇進の具体的な時期

  • 昇進の条件

  • ディレクターになった場合の仕事内容

  • そのときの給与

  • 勤務日数・勤務時間

  • 不規則勤務がいつまで続くのか

  • 人員が揃わなかった場合はどうするのか

まで確認していいでしょう。

できれば口約束ではなく、書面にしてもらうことが大切です。

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そして、それでも「ディレクターになる可能性があります」という程度の話しか出てこないのであれば、僕は戻らない方がいいと思います。

「必要とされているから戻る」には少し注意

もう一つ、今回のお悩みで気になるのが、「前の会社では自分を必要としてくれている」という部分です。

これは非常に嬉しいことですよね。

人間には「誰かの役に立ちたい」「認められたい」という気持ちがあります。

だから、社長から「あなたに戻ってきてほしい」と言われたら、今の職場で感じている「自分は何の役にも立っていない」という感覚が、一気に埋められるように感じるかもしれません。

しかし、「必要とされている」と「その環境が自分にとって良い」は別です。

「自分を必要としてくれるから戻る」のではなく、「その仕事そのものをもう一度やりたいから戻る」のであれば、戻る理由としては妥当だと思います。

逆に、「今の仕事では自分に価値がないように感じるから、必要としてくれる前の会社に戻りたい」という気持ちが大きいのであれば、少し冷静になった方が良いでしょう。

「どちらか」ではなく「どちらも」を考えてみる

このご相談文では、「暇だけど安定した仕事」と「忙しいけど成長できる仕事」の二択になっています。

しかし、本当は第三の選択肢があります。

今の安定を維持しながら、会社の外で成長することです。

今の仕事を続けながら資格を取り、副業を始め、新しい分野を勉強し、趣味を極め、転職活動をしてみる。

そうやって「今の仕事から得られる安定」と「前の仕事から得られそうな成長」を別々に手に入れる方法があります。

これができれば、一番強いですよね。

僕なら、まず「暇な時間」を使い切ってみる

僕だったら、すぐには前の会社に戻りません。

まず半年〜1年くらい、今の環境を徹底的に利用してみます。

前の会社に戻ってしまったら、今の会社で試せることが試せなくなってしまうからです。

そのため、辞める前に一度今の職場でできることを全部試してみます。

まずは「こんなに暇なのに570万円もらえる」という状況を、ただ退屈だと嘆いて終わらせるのではなく、「この時間で自分は何を作れるだろう?」と考えてみます。

資格でも、勉強でも、副業でも、趣味でもOK。

そして半年後、一年後に、「やっぱり私はもっと仕事そのものに刺激が欲しい」と思ったなら、その時点で転職を考えればOKです。

その時には、今よりスキルも経験も増えていて、前の会社以外にも選択肢ができているかもしれません。

逆に、暇な時間を使って何かを始めてみた結果、「仕事はこれくらいでいい。私はプライベートを充実させたい。」と気づく可能性もあります。

それも立派な答えです!

最後に

人生には、「大変なことを頑張っている=偉い」という空気があります。

だから、楽な仕事をしていると、

「自分は成長していない」
「もっと頑張らなければ」
「こんなに楽をしていていいのか」

と罪悪感を覚えることがあります。

でも、楽な環境を手に入れることは、人生における一つの成功でもあります。

大切なのは、「その余裕を何に使うか」です。

何もせず時間を潰してしまえば、確かに数年後に後悔するかもしれません。

でも、その時間を自分の勉強・趣味・家族・友人・副業・創作・将来の準備に使えば、話はまったく変わります。

だから僕は「暇な仕事から逃げる」のではなく、「暇な仕事を利用する」という考え方を一度試してみてほしいです。

そして、どうしても前の会社に戻りたいのであれば、今度は「お願いされている側」であることを忘れないでください。

年間60万円程度の昇給と曖昧な昇進の口約束で、以前と同じストレスを引き受ける必要はありません。

本当にあなたを必要としているのであれば、それに見合う条件を提示してもらえばOK。

「自分を壊さずに、成長できる環境をどう作るか?」

この視点で考えてみると、今の仕事を続けることも、前の会社に戻ることも、そして第三の会社を探すことも、全部「自分の人生を良くするための選択肢」として見えてくるのではないでしょうか?

参考になれば幸いです!

工藤マサムネ

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