【詩】ぼくは忘れない
転校した小学校の同級生から
声変わりしたおっさん声で
電話がかかった時のショックを
ぼくは忘れない
二十歳の頃、久しぶりに
初恋の人と会った時に
その人が孕んでいたショックを
ぼくは忘れない
高校の同窓会名簿
親しかった友人の欄に
物故と書かれていた時のショックを
ぼくは忘れない
若い頃に好きだった人が
おばちゃんになって
目の前に現れた時のショックを
ぼくは忘れない
更にその人にはすでに
数人の孫がいると
聞いた時のショックを
ぼくは忘れない
転勤した同僚が
目のやり場に困るような
頭になって現れた時のショックを
ぼくは忘れない
