ゲームレビュー#24:イーアルカンフー
1985年4月22日、当時アーケードゲームやMSXで勢いがあったコナミがサードパーティとしてファミコンに初参入しました。当時、コナミはMSX(パソコン)への力入れが半端なく、ファミコンには来ないのではと思っていました。しかし来てくれました、その第1弾に選ばれたのが「イー・アル・カンフー」です。
当時はダイエーのゲームセンターで遊んだ記憶があります。ブルース強いよ、ブルース。それよりも驚きなのが、アーケードのイーアルカンフーの稼働日が1985年1月なのに、その3ヶ月後にファミコンへの移植。すごくないですか?
そして、本作が大ヒットを記録したことで、コナミはファミコン市場での確固たる地位を確立。その後の「グラディウス」「ツインビー」「悪魔城ドラキュラ」「がんばれゴエモン」といった名作ラッシュへつながる、まさにコナミ伝説の原点となった作品です。
ファミコンのイーアルカンフーはアーケード版の完全移植を目指すのではなく、ハードの制約に合わせて「家庭用ゲームとしての最適化」が行われました。アーケード版との比較として、簡単に以下をまとめました。
アーケード版は敵キャラクターが11人のところ、ファミコン版は5人
アーケード版はジョイスティックでの8方向操作とボタン二つで16種の技が可能だが、ファミコン版では十字キー+A/Bボタンのジャンプとパンチとキック(ジャンプ・ローキック可)のみ。
そして、ファミコン版「イー・アル・カンフー」に登場する5人の敵キャラクターと、その特徴です。
王(ワン / WANG):棒術の使い手。練習台。
桃(タオ / TAO):火炎(火の玉)を吐いてくる攻撃の持ち主。火の玉は撃ち落とせるので、練習しましょう。
花(チェン / CHEN):鎖鎌を自在に操る強力な敵。リーチがすごく長いです、ジャンプキックをマスターしましょう。
丑(ラン / LANG):手裏剣を連射してくる忍者娘。お色気担当。
珍(ムウ / MU):ラスボス。なんと空中を飛んで突進してきます。
スト2のベガはここから
ファミコンの容量制限の都合上、敵の数は5人に絞られましたが、個性豊かで、ただの劣化移植ではなく、ファミコンのレスポンスを活かした調整が良く操作感がとても楽しいです。なので、以下にファミコンの良いところを語らせてください。
1対1の「格闘ゲーム」の基礎を完成させた操作性:十字キーの方向とパンチ・キックボタンの組み合わせで、飛び蹴りやローキック、屈み攻撃などを直感的に繰り出せます。この「間合いを測り、技を打ち分ける」レスポンスの良さは、後の「ストリートファイター」等に続く対戦格闘のプレイ感をすでに完成させていたのでは無いでしょうか?二人プレーが無いのが無念。
爽快感あふれるジャンプとスピード感: アーケード版に比べてジャンプの軌道が非常に軽快で、画面狭しと飛び回るアクロバティックな立ち回りが可能です。敵の武器を飛んで避けつつ跳び蹴りを叩き込む疾走感は、当時のファミコンキッズを夢中にさせました。あと、三角飛び蹴りは有名ですね。三角飛びとは、横方向にジャンプして画面の端(壁)にぶつかると、そのまま反対側へビューンと跳ね返るあのアクションです。そして、その反動でキックを相手に与える、まさに必殺技。
ただのキック名作「空手バカ一代」の三角飛びを思い出しませんか?古すぎ耳に残る耳馴染みの良いBGMとSE: 中華風の軽快なメインBGMや、攻撃がヒットしたときの「バシッ!」という心地よいサウンドエフェクトなど、音作りのクオリティの高さはすでに「コナミクオリティ」そのものでした。
アーケードの醍醐味をファミコンの128Kbpsという極小容量の中に凝縮し、「ファミコンで遊ぶアクションゲームとして一番面白い形」に再構築してみせた傑作だと思います。今プレイしても一瞬で操作感を思い出せるほど、心地よいアクションの原点が詰まっています。
そんな「イーアルカンフー」は任天堂Switch Onlineで遊べます!!!あなたもクンフーをマスターしませんか?三角飛びもですよ。シェイシェイ。
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