苦手な方からの2つの学び
約4年前のとあるプロジェクトのこと。
僕には苦手な方がいました。当時はコロナ禍のど真ん中でフルオンラインでのコミュニケーションを強いられ、なかなか上手くいかなかったプロジェクトでした。
苦手な方(Aさん、僕より先輩)は僕とは違うチームのリーダーさんで、階層が同じなため、良く会話する相手でした。最初の印象はどうもトゲトゲしく、細かく指摘するような感じで、すぐに「あ、苦手だな」と潜在意識が刷り込まれた感じがしました。ただAさんと良く話し合い合意していかないと進まないプロジェクトなので、何とか距離を縮めようと、努力はしましたが、どうも噛み合わない。もちろん僕もAさんもこれまでの経験やキャリアも違う、価値観も違う、性格も違う、そんな違いだらけでしたが、思えばお互いの考えを主張してばかりで、平行線を辿るような日々でした。
そして、メンタルにきました。あ、このままだとヤバいと。
あぁ今日も会話するのか、一向に気が走らない、やる気が出ない。
でも逃げられない、やるしかない、周囲のメンバーの顔もちらつく、そんな葛藤。そして「苦手な人の対処法」みたいな本も読みました。こんなことが書いてありました。
・どんな人でも良いところがある、それを見つけてみよう
・共通項(趣味とか)を見つけてみよう
そうかと思い、プロジェクトの打合せとは別枠で、二人だけで話す機会を作ろうと、毎日30分、時にプラス定時後に1~2時間と意図的に時間を作り、話し込みました。Aさんもトコトン付き合ってくれました。二人だけの会話なので、腹を割って話せたり時に雑談したり、いつもとは違う雰囲気にはなりましたが、Aさんの「それ」は結局、見つけられませんでした。
結果、以前と変わらず鈍行のような進み具合いが続いて、メンバーにも迷惑をかけてしまいました。ただただ、自分の力不足、未熟さが情けなかったです。
そして、任期が終わりかけた最後のミーティングでAさんから言われたこと。「〇〇さん(僕の名前)、結局上手くいきませんでしたね、ガッカリしています。」この時はもうメンタルも落ちていたので、ただお詫びするしか余力が残ってなく、どこか宙に浮いている状態でした。
と、ここまで自分にとっては試練のような話ですが、後々振り返ってみると学べたこともあります。
それは、「対等とリスペクト」。
Aさんにとっても、僕は苦手だったことでしょう。
ただ、一人のビジネスパーソンとして、対等に向き合ってくれました。時に土俵際に追い込むような差し方で厳しく指摘し、追い詰めるのですが、それはプロジェクトを上手く進めるためのAさんなりの意思だったのかもと。また、ご自身の主張とあわせて、僕の意見はしっかり耳を傾けて理解しようとしてくれました(合意するかは別として)。そこには僕へのリスペクトを感じました。Aさんなりの寄り添い方、距離の縮め方を模索していたのですね。
僕はこの経験を契機に、一見ネガティブな事象・経験があったとしても、そこから深い学びを見出す大切さに気付かされ、今に至ります。これは言うまでもなく、Aさんと出会い、ご一緒したことで得られたことです。
あれから4年経ちました。Aさんはまだ同じ社内にいらっしゃいます。
また話したいな、元気にしてるかな、と感謝の念が沸き起こっている今日この頃です。いつかのタイミングで再会して、思い出を話したいな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
