ハリー・ポッターと秘密の部屋に学ぶ英語表現〜"ever"の使い方
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に登場するロックハート先生。ナルシストで、自分の武勇伝のほとんどを偽り、みんなを巧みにだましていたカリスマ講師です。どこか胡散臭い性格も印象的でした。
今回は、そんな彼が自信満々にハリーたちへ語りかけるシーンから、使える英語表現をピックアップしてみます。
ハリーポッターの魔法の部屋から一節
Now, Professor Dumbledore has granted me permission to start this little Duelling Club, to train you all up in case you ever need to defend yourselves as I myself have done on countless occasions- for full details, see my published works. -Gilderoy Lockhart
今回の英語表現
grant permission to ~ ~に許可を与える
grant は「正式に与える」という意味を持つ単語です。そのため、grant permission は、先生や上司、公的機関などが「許可を与える」という少しフォーマルな場面でよく使われます。
train up (人を)訓練する、育成する
train よりも「時間をかけて育て上げる」というニュアンスが感じられる表現です。人材育成や教育について話すときにもよく使われます。
on countless occasions 幾度となく、何度も
countless は「数えきれないほどの」という意味。つまり on countless occasions は、「数え切れないほど何度も」という強調表現です。
full details 詳細、詳しい内容
detail は「詳細」という意味ですが、full details とすることで「すべての詳細」「詳しい内容」というニュアンスになります。映画やドラマでは I'll give you the full details later.(詳しいことはあとで話すよ)のようによく使われます。
ここで使われているever の意味は?
ここで使われている ever は、「万が一〜」「もし〜することがあれば」といったニュアンスを表しています。
つまり、to train you all up in case you ever need to defend yourselves は、「万が一、自分の身を守らなければならない時のために、君たちを訓練する」という意味になります。
この ever があることで、「そんな状況は起こらないかもしれないけれど、もし起きたら」という"念のため"の気持ちが加わります。なくても文法的には成立しますが、入れることで「万が一」というニュアンスがより自然に伝ります。
また、ever は「もし〜することがあれば」「機会があれば」といった意味でもよく使われます。
If you are ever in Osaka, come and see me.
「大阪に来ることがあれば、ぜひ会いに来てください。」
If you ever need to contact me, please call anytime.
「もし私に連絡する必要があれば、いつでも電話してください。」
どちらも、「そういう機会があれば」「必要になったら」という柔らかいニュアンスが感じられます。
一方で、ever といえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは Have you ever been to Japan? のような表現ではないでしょうか。
Have you ever been to Japan?
「これまでに日本へ行ったことはありますか?」
この場合の ever は、「これまでの人生で一度でも」という経験を尋ねる意味になります。
このように ever は、「これまでに」という意味だけでなく、「万が一」「もし〜することがあれば」といった意味でも非常によく使われる単語です。
映画やドラマでも頻繁に登場するので、「もし〜することがあれば」という if you ever ... や、「万が一〜なら」という in case you ever ... の形をひとまとまりで覚えておくと、英語がぐっと聞き取りやすくなります。
普段見慣れている ever も、実はさまざまな場面で活躍する便利な単語なんですね!
以上、ハリーポッターから学べる英語表現についてのご紹介でした。
