棘のある葉と、青い実のこと
散歩の途中で、思わず足を止めた。
緑と赤が混ざった葉の中に、
少し白い粉をまとったような青紫の実がいくつもついていて、
まるで小さな鉱石みたいだった。
最初は名前も知らなくて、
「なんだろう、この実」と思いながら写真を撮った。
あとで調べてみたら、
この植物は「ヒイラギナンテン」というらしい。
葉はヒイラギのように鋭く尖っていて、
実は南天みたいにつくから、その名前になったそうだ。
しかも、「魔除け」と「難を転ずる」という、
縁起の良い意味まで重なっているらしい。
植物って、ただそこに生えているだけなのに、
昔の人はちゃんと意味を見つけていたんだなと思う。
たしかに、この葉には近づきにくさがある。
触れたら痛そうだし、
どこか「不用意に近づかないで」と言っているみたいだ。
でも、その中にできる実は、驚くほど静かで綺麗だった。
その姿を見ていたら、
人も同じなのかもしれないと思った。
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