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お嬢様育ちの人妻 保奈美 (22)


「あれは……さすがに私には着れませんよぉ。」


胸の谷間が見えてしまうようなタンクトップはさすがに着られないと、保奈美はキッパリと男たちに断った。


「えー、ダメなんですかぁ?」


「絶対似合うのになぁ。」


男たちは残念がりながらも、それ以上は保奈美にリクエストはしてこなかった。

さすがに胸の谷間を人前で出すような服は、清楚な保奈美には無理だと分かっていたようだ。

そして再び、男たちの熱視線はギャル風の女性へと向けられた。


「にしても、あの姉ちゃんのオッパイすげぇな。」


「何カップですかね?」


「F……いや、Gあるかもな。」


「やっぱ、それくらいあるっすよねぇ。くぅー! 堪んねぇな!」


女性の胸の豊かな膨らみと深い谷間を眺めて、すっかり見惚れている男たち。


「……。」


保奈美は表情には全く出さなかったが、その間、完全に無言になっていた。

またあの嫉妬に近いような感情が、保奈美の心に芽生えていたのだ。

普段、他人に対してマイナスの感情を抱かない性格である保奈美の、無自覚に近い嫉妬心。

せっかく勇気を出してミニスカート姿を披露したのに、みんな外の女性の胸の谷間に見惚れちゃうなんて……と、保奈美は心のどこかでガッカリしていたのだ。

すると親方の熊谷が、そんな保奈美の少しムッとしている雰囲気に気がついた。


「あっ! すみません保奈美さん。ついつい、男ってダメですよね。女性のオッパイに弱くて、本能的に見ちゃうんですよ。」


「……そ、そうなんですね。」


少し苦笑気味に笑う保奈美。

すると、岡田も熊谷に続いて慌てて保奈美に謝ってきた。


「保奈美さん、すみません! 保奈美さんの太ももがありながら、あっちのオッパイに夢中になっちゃって。ちょっとオッパイの引力に惹きつけられただけなんで、怒らないでくださいね!」


「べ、別に怒ってないですよぉっ。」


「めっちゃ怒ってたじゃないですかー! なぁ蒼、保奈美さん怒った顔してたよな?」


「してましたね。マジでビビりました。」


「もぉ、蒼くんまで! 怒ってないってばー。」


「あははっ! これだけ普段おっとりしてる保奈美さんでも、怒りの感情は持ってるんですねー。」


「だから、怒ってないですよぉ。」


男たちは、ヤキモチを焼いて嫉妬していた保奈美を、揶揄うように笑っていた。


「ほら、もう休憩の時間は終わりですよっ!」


そう言って、少し不機嫌そうにお茶を片付けて去ろうとする保奈美。


「え? もう終わり? 保奈美さん、もう少しミニスカ姿見せてくださいよー。」


「ダメですよぉ、もう着替えちゃいますから。」


男たちは不満そうだったが、保奈美はそれに構わず着替えに向かった。

もちろん保奈美も本気で怒っているわけではないので、
〝もっとミニスカート姿が見たい〟
と言う男たちに、最後はクスクスと笑った顔を見せながら階段を上がって行った。


===

===



そしてまた、その日の夜。

保奈美はクローゼットを開けていた。

ミニスカートを褒められたのが、やっぱり嬉しかったのだ。

そして、あの癖になるドキドキ感。

自分の太ももに、あんなに男性たちを惹きつける魅力があるなんて思ってもみなかった。

もちろん、だからといってミニスカートで外出しようなんて今も思わないけれど、あの三人に喜んでもらえたのは純粋に嬉しい。


(明日は、どうしようかな……)


男たちからはタンクトップをリクエストされたけれど、あんな谷間を見せつけるような服はさすがに着られない。

でも……あの女性の胸に見惚れていた男たちの顔を思い出すと、どうしても気持ちがソワソワしてくる。


(男の人って、そんなに好きなんだ……)


〝オッパイ〟


そして保奈美は、いつか熊谷たちがしていた生々しい会話を思い出した。



〝保奈美さんよ、いつもフワッとした服着てるから分かりづらいけど、あれ、結構胸あるぞ〟

〝それ、俺も思いました! 屈んだ時とかヤバいっすよね。結構な巨乳っすよね?〟



そう、あの女性ほどではないかもしれないが、保奈美も立派なFカップの乳房の持ち主なのだ。

細身のスタイルである分、一見服の上からは分かりにくいが、下着姿になればそこにはふっくらと柔らかな大人の谷間がしっかりとできる。

透き通るような美白でもっちりとした保奈美の乳房は、他の女性と比べても特に柔らかいタイプであり、男なら誰もが虜になるであろう極上の魅力が詰まっていた。

保奈美は自身のその魅力に無自覚なところがあったが、熊谷たちにあんな風に言われたことで、自分の胸にも強い興味が出てきていた。


(私も……見せたら、熊谷さんたちはどんな反応をするんだろう……)


そんな、エッチな好奇心が湧き上がってきてしまう。

あんな胸元が開いたタンクトップは持っていないし、着られない。

でも、それ以外の服なら……。


「うーん……これはどうかな……」


保奈美がクローゼットから引っ張り出したのは、タイトな白のTシャツだった。

これも普段はあまり着ない服だ。

なぜなら、肌にピタッと密着するタイトな生地である分、胸の膨らみがハッキリと出てしまうからだ。

今までは着たとしても、上に必ず何かを羽織って胸のシルエットは隠してきた。

このTシャツだけの場合、保奈美のFカップの双丘はかなり強調されることになる。


「……やっぱり……落ち着かないなぁ。」


鏡の前で白Tシャツを試着してみた保奈美は、肌に密着する生地と、否応なく強調されてしまっている自分の胸の膨らみに、恥ずかしさを感じた。

下は、膝丈のフワッとしたスカートを合わせてみる。

すると意外にも、ファッションとしては可愛らしく成立した。

タイトなTシャツとフワッとしたスカートは、ちゃんと女の子らしいバランスが取れていた。


「うん、まぁ……悪くはないけど……」


服装としては違和感はないが、やっぱり胸の膨らみが気になってしまう。

でも、今まで保奈美が過剰に胸を隠すファッションをしてきただけで、これくらいの服装をしている女性は街に出ればたくさんいる。


(別に、変じゃないよね……? スカートも可愛いし。)


明日のコーデが決まると、保奈美は途端にワクワクする気持ちになった。


「うん、これにしよっ。」


上機嫌で、鏡の前でわざと少し前屈みになってみる保奈美。

それは、お嬢様育ちの保奈美による、ほんのささやかで控えめなオッパイアピール。

少しエッチな好奇心と、男たちの視線という刺激を求める冒険心を、保奈美は一人きりの寝室で、密かに楽しんでいた。


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