私だけが違ってしまった|双極性障害

ごくごく普通の家庭の中で育ったはずなのに、どこでどう間違ってしまったのだろうか。
私だけが歪に育ってしまった。その証拠に姉弟は健やかに育っている。

古い記憶の中で、すでに自分の存在価値に疑問を持ってしまっていたのだ。


機能不全家族という訳でもないし、家族に対して嫌いとかそういう感情はない。

ただただ居心地が悪いのだ。私「だけ」が違ってしまった。

それは私が普通ではなかったからなのだろう。
まぁ何が普通なのかは正直わかりかねるが、恐らく一般的なマジョリティのことなのだろうな。
普通に健康で、普通に楽しめて、心身共に充実していること。
生きることに疑問を持たずに、ただただ未来を輝かしく描くこと。

「生きること自体」を頑張らなければ生きられないのに、そんな未来など描けるはずもない。
頑張ることをやめてしまえばそれこそ死しか残らない。

そんな考えになってしまった原因など思い当たる節もない。
その原因に罪を擦り付けることすら出来ないのだ。
そんな行き場のない感情でどうやって生きていけばいい?


家族に対しても常に仮面を被って生きるしかなかった。
演じなければ生きていくことが出来なかった。

自分の思いを吐き出すことが出来るはずもなく、それこそ反抗期など恐らく無かっただろう。


常に孤独だった。
安心できる場所が欲しかった。

普通に笑い、普通に泣き、そういった感情が希薄だと、心が枯渇していることをずっと感じて生きてきた。

今まで上辺だけの表情で、心から感情が湧き出てきたことがあっただろうか。


私は人間になりたかった。


私という個は感情が枯渇している物体でしかない。
それこそ下手に自我なんぞ持っているが故に苦しまねばならない。

人間になりさえすれば少しはこの苦しみから逃れられるだろうか。

そんな思いがあることを誰も知らない。

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