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忘我

誰にも従わず、誰をも羨まず、ただひたすらに、情事を劈くような文字と、自らの意思で泳ぎまわるのであると、変幻自在で、自由や希望を謳わずに、漂う愛を紡ぎながら、暗澹としたアンサンブルや、詰るだけの青春の視神経を圧迫するような、屈折した情報を払いのけ、ノスタルジーの火の粉により、焼けただれた心身を人身御供として捧げるような儀式の最中、定めを用いる黒幕や、数多の実像が弾けて、事実のほとんどが幻想に変わり、関わるほどに空回りし、乾いてしまう毎日や、浪費家たちが、欲望に振り回されている頃、張りぼての女神を信仰する弱者たち、このままでも、どのままでも良いから、と諦観するだけに至らせるような政策や、カルトたちが謳う言葉を、崇むるほどに、拙い悲しみを敷衍させ、些細な出来事を攪拌しては、退嬰的な奴らや、紀元前から積み上げた恨みつらみや、憎しみが加速し、今に足枷を嵌め、はびこる悪意を収容し、亡骸を集めては、メタファーで改ざんする日曜日、挿げ替えられた可能性を加工しては、腐敗してゆくだけの権力やら、怯懦な故に、愚かな策略を続け、依存性のある言葉が、雨のように降り注ぎ、曖昧な観点を超越して、厭世観を引き裂く巨大な昆虫たちや、悲愁に喘ぐ大きな口をしたカラスたちや、大義を持たずに彷徨くオオカミや、ファシズムを加速させるフクロウの群れ、報いを受けるべきだと迫る独善的な人々や、無償の愛を捧げる母のような心で、世界を抱きしめて、私が見ている世界は、君が見ている世界とは、同じではないし、全く正しいものなんて、何一つとしてないし、ここで見繕うものや、何かに引きずられたり、ありがとうでは、足りないだとか、あらゆる価値は、今を揺さぶるばかりで、何が価値かすらあやふやなままに、曖昧なものを崇めては、愛されたいなどと、強請るばかりである。

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