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2025/26シーズン前半戦のブンデスリーガ・ベストイレブン FOKUS Bundesliga!!!


2025/26シーズン前半戦のベスト11

12月21日、2025年のドイツ・ブンデスリーガが幕を閉じた。今季もブンデスリーガでは様々な選手が輝きを放ち、監督も独自の戦術で選手たちの能力を引き出した。本テキストでは、今季ここまで素晴らしい輝きを放った選手のなかでも特に素晴らしいプレーを見せた選手を、ポジション毎に分けてベストイレブンとして紹介する。




TOR(GK)

GK:長田澪バックハウス

Mio Backhaus
所属クラブ:SVヴェルダー・ブレーメン
生年月日:2004年 4月16日(21歳)
出身:メンヘングラードバッハ, ドイツ
身長:194cm 利き足:右足

最下位にまで沈んだホルスト・シュテッフェン監督率いるSVヴェルダー・ブレーメンで、21歳の若手GKがここまで躍動すると誰が想像できただろうか。長田澪は、第15節時点で3度のクリーンシートを記録。とくに第11節のRBライプツィヒ戦ではセーブを連発し、試合には敗れたにも関わらず、現地で高い評価を受けた。チームメイトの菅原由勢とともに今後の更なる活躍に期待だ。

次点:オリヴァー・バウマン(TSG1899ホッフェンハイム)


ABWEHR(DF)

LSB:アレハンドロ・グリマルド

Alejandro "Álex" Grimaldo García
所属クラブ:バイエル・レヴァークーゼン
生年月日:1995年 9月20日(30歳)
出身:プエブラ・デ・ヴァユボーナ, バレンシア州, スペイン
身長:171cm 利き足:左足

今季のブンデスリーガ前半戦最高の左サイドバックの名前を挙げるなら、アレハンドロ・グリマルド以外にはあり得ない。第3節のアイントラハト・フランクフルト戦で2本の直接フリーキックを決めるなどリーグ戦で4ゴール4アシストを記録し、チームの副キャプテンとしても躍動。カスパー・ヒュルマンド監督就任以降、サイドに張るエルネスト・ポクに代わって中盤でプレーメイカーとして振る舞う役割でも印象的だった。

次点:ダヴィド・ラウム(RBライプツィヒ)


CB:ニコ・シュロッターベック

Nico Cedric Schlotterbeck
所属クラブ:ボルシア・ドルトムント
生年月日:1999年 12月1日(26歳)
出身:ヴァイブリンゲン, ドイツ
身長:191cm 利き足:左足

「2位争い」を牽引するボルシア・ドルトムントで圧巻の活躍をみせるのが、ニコ・シュロッターベックだ。相手FWを封殺するスプリント能力もさることながら、見事なのが左足のキックでのビルドアップ。ニコ・コヴァチ監督の戦術を物怖じせずに公の場で批判する「姿勢」からも、キャプテンシーが窺える。チームとの契約が満了する今季の残り期間でどのような活躍をみせるか注目だ。

次点:カステロ・リュケバ(RBライプツィヒ)


CB:ルカ・ヴシュコヴィッチ

Luka Vušković
所属クラブ:ハンブルガーSV
生年月日:2007年 2月24日(18歳)
出身:スプリト, クロアチア
身長:193cm 利き足:右足

能力面はもちろん、数字面で考えても、ルカ・ヴシュコヴィッチはすでにリーグを代表するCBの実力者だ。クロアチアの名門ハイドゥク・スプリトのユース出身の彼は、今夏にレンタルで加入したハンブルガーSVですでにチーム最高の選手として君臨している。とくに見事だったのが、第13節ブレーメンとのノルト・ダービーで挙げた得点。フリーキックに直接合わせたスコーピオンシュートは、あまりに鮮やかだった。

次点:アモス・ピーパー(SVヴェルダー・ブレーメン)


RSB:コンラート・ライマー

Konrad Laimer
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
生年月日:1997年 5月27日(28歳)
出身:ザルツブルク, オーストリア
身長:180cm 利き足:右足

今季のブンデスリーガで首位を独走するFCバイエルン・ミュンヘンの「陰の立役者」が、コンラート・ライマーだ。ヴァンサン・コンパニ監督率いるチームで左右の「偽サイドバック」としての役割を全うしている。守備時のSBとしての役割はもちろん、MF化してからのネガティブ・トランジションも見事で、第14節のVfBシュトゥットガルト戦では先制点を決めるなど2ゴール3アシストを記録。チームに欠かせない存在だ。

次点:菅原由勢(SVヴェルダー・ブレーメン)


MITTELFELD(MF)

CMF:ロッコ・ライツ

Rocco Reitz
現所属:ボルシア・メンヘングラードバッハ
生年月日:2002年 5月29日(23歳)
出身:デュイスブルク, ノルトライン=ヴェストファーレン州, ドイツ
身長:176cm 利き足:右足

オイゲン・ポランスキ監督のもとで復調しつつあるボルシア・メンヘングラードバッハのなかで圧巻の活躍を披露するのが、ロッコ・ライツだ。ボール保持時には中盤の底からパスを捌き、守備時にはドリブルで進出してきた相手からボールを奪ってカウンターを演出するなど、完璧なプレーでチームを支えた。中盤でコンビを組むヤニック・エンゲルハルトとともにチームのプレーメイクを司っている。

次点:イェンス・ステーイ(SVヴェルダー・ブレーメン)


CMF:ヨズア・キミッヒ

Joshua Walter Kimmich
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
生年月日:1995年 2月8日(29歳)
出身地:ロットヴァイル, バーデン=ヴュルテンベルク州, ドイツ
身長:177cm 利き足:右足

今季も、リーグ最高のMFはヨズア・キミッヒをおいて他にはいない。プレーメイカーとしての冴え渡るパスセンス、レオン・ゴレツカアレクサンダル・パヴロヴィッチとの連携、そのままサッカードイツ代表に還元されることを考えても、キミッヒの充実ぶりは多くのファンにとって喜ばしい事実だろう。気がかりなのは、出ずっぱりな現状。W杯も考えて怪我を避けるローテーションをしても、リーグ優勝は射程圏内だろう。

次点:ニコラス・ザイヴァルト(RBライプツィヒ)


LMF:サイード・エル・マラ

Saïd El Mala
所属クラブ:1.FCケルン
生年月日:2006年 8月26日(19歳)
出身:クレーフェルト, ノルトライン=ヴェストファーレン州
身長:183cm 利き足:右足

2025/26シーズンのブンデスリーガ最大のサプライズの1人は、間違いなくサイード・エル・マラだろう。19歳の左WGは、急激にスターダムを駆け上った。2025年夏のU-19ユーロで4試合4ゴールと活躍した彼は、今季デビューしたブンデスリーガで14試合6ゴール2アシストを記録して衝撃を呼び、今年11月にはドイツ代表に招集された。チームも絶好調なだけに、後半の活躍にも期待大だ。

次点:ルイス・ディアス(FCバイエルン・ミュンヘン)


OMF:クリストフ・バウムガルトナー

Christoph Baumgartner
所属クラブ:RBライプツィヒ
生年月日:1999年 8月1日(26歳)
出身:ホルン, ニーダーエステルライヒ州
身長:180cm 利き足:右足

TSG1899ホッフェンハイム在籍時から活躍が期待されていたトップ下の「逸材」が、遂にその才能を開花させた。オーレ・ヴェルナー監督のもと、「ポスト・シャビ・シモンズ」の役割を与えられると、それを見事に遂行し、15試合で6ゴール6アシストを記録した。アンカーの二クラス・ザイヴァルトやストライカーのロムロとの連携も見事で、ワンツーから相手DFラインを崩してみせる。チームの絶対的な主軸だ。

次点:ジャン・ウズン(アイントラハト・フランクフルト)


RMF:ヤン・ディオマンデ

Yan Diomande
所属クラブ:RBライプツィヒ
生年月日:2006年 11月14日(18歳)
出身:アビジャン, コートジボワール
身長:180cm 利き足:右足

エル・マラ、レナート・カールバズマナ・トゥーレなど、20歳以下の若手WGの活躍が注目される今季のブンデスリーガのなかで、衝撃的なプレーを連発しているのがヤン・ディオマンデだ。実力者のヨハン・バカヨコから右WGの定位置を奪うと、フランクフルト戦でハットトリックを挙げるなど、14試合で6ゴール2アシストを記録した。スプリント能力とシュートのうまさは一級品で、後半にむけて更なる活躍が期待される。

次点:マイケル・オリーセ(FCバイエルン・ミュンヘン)


ANGRIFF(FW)

CF:ハリー・ケイン

Harry Edward Kane MBE
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
生年月日:1993年 7月28日(30歳)
出身:ウォルサムストウ, ロンドン
身長:188cm 利き足:右足

最早、ブンデスリーガ内には、ハリー・ケインに比肩する選手は1人も存在しないだろう。それほどまでに圧倒的な存在感を放った。ストライカーとしての役割はもちろん、最前線から一列降りてのプレーメイカーとしての役割も超一流。シュトゥットガルト戦では、後半からの途中出場にも関わらずハットトリックを挙げるなど、相手を蹂躙してみせた。今季、リーグ戦での得点がどれだけ伸びるのか注目だ。

次点:フィスニク・アスラニ(TSG1899ホッフェンハイム)


2025/26シーズン前半戦のベスト11


2025/26シーズン前半戦のMVP

ハリー・ケイン

今季のブンデスリーガ前半戦で活躍したストライカーはケインだけではない。フィスニク・アスラニヨナタン・ブルカルトハリス・タバコヴィッチなどは素晴らしい選手たちだ。しかし、今季のリーグ得点王とMVPはすでに前半戦で決したようなものだ。優勝争いもバイエルンが圧倒するだろう。なぜなら、バイエルンにはケインがいるのである。彼はそれほどに群を抜いた存在だ。

ストライカーとしても一流、恐らくトップ下としてもケインに匹敵する選手は現在のブンデスリーガに存在しないだろう。ペナルティエリア内で相手CBを背負いながらターンするフィジカル、ボックス外からゴール角にむけて正確に放たれる強烈なミドルシュート、自陣から送られる上質なスルーパス。すべてにおいてケインがリーグ最高水準を誇っている。ケインがいる限り、バイエルンは対戦相手を圧倒し続けるだろう。


後書きに代えて:2025/26シーズン前半戦ベスト監督

オーレ・ヴェルナー

Ole Werner
RBライプツィヒ 監督
生年月日:1988年 5月4日(37歳)
出身:プリッツ, シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州

今季のブンデスリーガ前半戦で最高の監督を1人だけ選出するのは、非常に困難だ。コンパニはもちろん、ホッフェンハイムのクリスティアン・イルツァー、FCケルンのルーカス・クヴァスニオク、レバークーゼンのカスパー・ヒュルマンドは、チームの潜在能力を最大限に引き出して結果を残している。ただ個人的にベストな監督を1人選ぶならRBライプツィヒのオーレ・ヴェルナーだ。

理由は明快で、昨季までと異なる戦術を素早くチームに落とし込み、若手選手たちの才能を見事に引き出したと感じるためだ。その筆頭格がニコラス・ザイヴァルトで、それまでリーグ戦で鳴かず飛ばずだったオーストリア代表MFがヴェルナーの元で完璧なアンカーとして開花した。彼以外にもクリストフ・バウムガルトナーアサン・ウエドラオゴヤン・ディオマンデダヴィド・ラウムなどのプレーが改善している。

まだ37歳の若手監督がRBライプツィヒが擁するタレント集団を掌握し、昨季絶不調だったうえ、シャビ・シモンズベンヤミン・シェシュコロイス・オペンダの3本槍を失ったチームを再生してみせたのだ。その指導力と戦術眼に賛辞を送りたい。あえて次点を挙げるなら、ヒュルマンド監督。シーズン途中就任とは思えないスピードでチームの問題を解決した。見事な手腕だ。


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