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ちょいちょい書くかもしれない日記(猫の城塞)

べ、別に、フラグを立てようとしたわけじゃないんだからねっ!
と言いたくなるくらい、起きたら雪だった。
いや、今豪雪に見舞われているところに比べたら、赤子のような雪である。それはわかっているが、普段さほど降らないところに暮らしていると、けっこうその微々たる雪がこたえるのだ。
今日、友人と京都の某寺へ行くことになっており、それをずっととても楽しみにしていたのに、計画は中止になった。
ガックリ。久し振りに美味しいごはんを食べよう! ということになっていたので、余計にガッカリ。
ふて腐れて猫の型を持ち出し、雪をぱかぱか抜いて、塀の上にズラリと並べた。
猫の城塞である。
通り掛かったご近所の豆柴氏は、「いぬはいついかなるときも散歩をおろそかにはしません!」と、かわいい服をしっかり着込み、飼い主に抱っこされて、吹雪の中を誇らしげに行き過ぎた。
飼い主は、絶望の向こう側を見たような顔をしておられた。がんばって。
かつて実家にいた犬も、雪になると大張り切りで散歩に出掛けたな……と懐かしく思いだした。
誰かの家から逃げ出したのか、遺棄されたのか、とにかくはまったままの太い首輪に有刺鉄線が巻き付き、それが首の肉を裂いて化膿させて……と、たいていのことには慣れているはずの、医者の家の娘である私がギャーッと顔を覆うくらい酷い有様で我が家に来た犬だった。
そのせいか、感情表現がほとんどできず、思いのすべてを胸の内に閉じこめたような犬だったのだが、雪の日だけはあからさまにテンションが上がっていた。
こっちも嬉しくて、バカみたいな距離をひとりと一匹でうろつき回り、雪まみれで帰宅して、結果、お互いスンッ……としてしまうのも可笑しかった。
犬はいい。
いいけれど、今の私にはやはり荷が重い。

晴れてきたじゃーん! とムカついていたが、断続的に吹雪くので、やはり今日は出掛けるべきではなかったのだろう。
宅急便のお兄さんにも、「や、今日は家にいるべきっす。絶対に」と念を押された。
彼らは私がどんくさいことを知っているので……そういうことだ。
美味しい懐石料理……と悲しくなりつつも、悔しさを胸に鍋に野菜をぽんぽん放り込んで、ポトフを作った。
こういうのでいいんだよ。
いいけど! たまには! プロが作ってくれる細やかで美しい季節感溢れる料理を食べたかったんだよ!
友達としょーもない話がしたかったんだよ!
それもあって、期日前投票を済ませたのになあ。
そういえば、私は投票を敢えて他人に勧めない。
投票が可能な年齢なのだから、自分の振る舞いは、自分でしっかり考えて決めればいい。
投票を済ませた者を対象にした、お店のご厚意のかたまりのようなサービスも、受けたことはない。
選挙権を勝ち取り、民主主義を守ってくれた先人たちへの感謝こそあれ、その成果を受け取っただけの自分が投票したことを理由に、縁もゆかりもないお店に甘やかしていただくわけにはいかない。
でも、選挙ができて、みんなが無事に投票できたことを言祝いでいるのだ、と言われたら、なるほど祭りか、それは大いにありだなとも思うようになった。
皆が互いに敬意を持てる選挙を経験したら、その祭りに参加してみたいと今は思う。

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椹野道流 こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。