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第1章 その① 嘘と欲に塗れた世界で

※この物語はノンフィクションです。


僕は、周りから呆れられるほど素直だった。

フィッシング詐欺やショップ店員の誘い文句に簡単に引っかかる日々。

でも、そんな性格を気に入ってくれて、彼女が出来ることが多かった。

僕のこんな性格を気に入ってくれたことは嬉しかったし、何より「好き」って言ってくれると、心が満たされた。

大学生までは、彼女が途切れることがなかった。

心が澄んだ子もいたし、中には容姿は可愛いのに悪口しか言えない子もいた。

そんな僕は社会人になり、仕事が楽しくなった。

ドラッグストアの仕事は僕の性に合っていた。
元々接客が好きで、常に何かをしていないと落ち着かない性格も幸いした。
まるで、魚みたいだと自分でも思ったほどだ。

そんなこともあり、22歳から仕事人間になった。

彼女はというと、店舗のアルバイトと何人か付き合ったり、デートした。

でも、何故か時が経つと、相手が学校の都合やら、僕の素直さに飽きたと言われ、フラれることが多かった。

その度に、仕事熱は加速していった。

気付けば30歳手前。

両親から「彼女でも作れ」と言われる始末。

耳にタコが出来た。

でも、心の何処かで、彼女というオアシスを探したい気持ちがあったんだと思う。

第2話

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