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tetsuya99
ねぎ臭
「なんだそりゃ」
「訪問先で貰っちまった」
ネギが机の上を占領していた。
「おいおい、机の上に置くんじゃない。匂いがつく」
係長が慌てて廊下に新聞紙を敷き詰め置いた。
「小野くん、ネギ臭いぞ」
「えっ、ティッシュ詰めててもわかるんですか?」
花粉症の山本先輩。
この季節はいつも鼻ティッシュ。
「おのぉー、かなり臭い」
「手、洗ってきます」
「小野くん人気だな」
「はい、この間はトマト、きゅうりと八百屋開けますよ」
笑って同僚の木村が答えた。
「野菜は取れたが、契約はどうだ?」
「はい、臭獲しました」
「……収穫?」
「これです」
ネギの匂いが立ち込めた。
