「私って体力ないんだ」そう思っていた私が勘違いしていたこと
私って、体力ないんだ
ランニングを始めたら、健康になると思っていました。
社会人5年目。
ランニングコミュニティのイベントに参加したり、友達と皇居を走ったり。
「ウェルネス」という言葉がぴったりな毎日。
健康的な生活を送っている、そう思っていました。
でも、現実は違いました。
ランニングをした翌日は、疲れがすごくて仕事にならない。
メールを読んでいても、頭に入ってこない。
仕事が終わってスーパーへ行く。
でも、献立が決まらない。
野菜売り場。
お肉売り場。
お惣菜売り場。
気づけば、スーパーの中を3周していました。
やっと買い物を終えて家に帰ると、そのままソファにダイブ。
30分休まないと動けない。
それくらい疲労困憊の毎日でした。
「私って体力がないんだ。」
「きっと運動に向いていないんだ。」
本気でそう思っていました。
毎日朝からランニングをして、楽しそうに運動している友達がうらやましかった。
友達からランニングに誘われても、断ることが増えました。
まさか、その原因が体力じゃなかったなんて、このときの私は知る由もありませんでした。
当時の私は、朝はギリギリまで寝て、慌てて支度をして家を出る生活。
朝ごはんは食べません。
どうせお腹も空いていないし、朝食べると午前中眠くなる気がしていたからです。
そんな理由で、大学生の頃から朝ごはんを食べない生活が続いていました。
お昼はお弁当。
夜はちゃんと自炊。
野菜も食べているし、栄養バランスにも自信がありました。
実は私、栄養士なんです。
だから、自分はちゃんと食べていると思い込んでいました。
食事が原因かもしれないなんて、一度も考えたことがなかったんです。
え……2,500kcal?そんなことある?
体に不調を感じながらも、HYROXという競技に挑戦したくて、クロスフィットジムへ通い始めました。
「体力をつけて、もっと速く走れるようになりたい。」
そう思って、ランニング中のペースを測るためにGarminのスマートウォッチを購入しました。
使い始めてしばらくして、消費カロリーが表示されることに気付きます。
ある日の消費カロリー。
2,500kcal。
え……
2,500?
そんなことある?
栄養士だった私は、
「女性は1,600〜1,800kcalくらい」
というイメージをずっと持っていました。
だから、自分が2,500kcalも消費しているなんて、本気で思っていなかったんです。
もう一つ、勘違いしていたことがありました。
それは、
「エネルギーが足りなければ体重が減る。」
「体重が変わらないなら足りている。」
そう思い込んでいたことです。
確かに、食べ過ぎれば体重が増える。
だから逆に、食べなければ減る。
そう思っていました。
でも、ある日調べてみると、必ずしもそうではないことを知りました。
体重が減らなくても、エネルギー不足は体調に現れることがある。
その瞬間、ここ数年の出来事が全部つながりました。
ランニングの翌日に仕事にならなかったこと。
風邪をひきやすかったこと。
足の炎症がなかなか治らなかったこと。
「私って体力がないんだ。」
そう思っていたけれど、
もしかしたら違ったのかもしれない。
大事なのは、栄養バランスだけではありませんでした。
足りなかったのは、
体力じゃなくて、食べる量だったんです。
「食べなきゃ」じゃなくて、「食べたい朝ごはん」を作った。
そう気付いてから、まず始めたのは「食べる量を知ること」でした。
自分では結構食べているつもりだったからです。
まずは摂取カロリーを把握しようと思い、食事管理アプリを使い始めました。
面倒なことは続かないので、ここは迷わず課金。
Garminで消費カロリーは分かる。
あとは、自分がどれくらい食べているかを知ればいい。
そう思って始めたのですが……
昼と夜の2食だけで2,500kcal食べるのって、思っていたよりずっと大変でした。
夜ご飯は22時頃。
これ以上食べるのは正直きつい。
そこで、ずっと避けてきた朝ごはんを食べることにしました。
でも、お腹は空いていません。
「朝ごはんを食べよう。」
それだけのために早起きできるほど、私の意志は強くありません。
だから私は、
「食べなきゃ」ではなく、「食べたい朝ごはん」を作ることにしました。
当時ハマっていたのは、ブルーベリーのベーグル。
クリームチーズを挟んで、ちょっといいコーヒーを淹れる。
「明日の朝、これが食べられる。」
そう思うと、朝起きるのが少しだけ楽しみになりました。
お店みたいなヨーグルトボウルにも憧れて、可愛いお皿も買いました。
モチベーションって、本当に大事なんです。
私は、根性論より仕組みを選びました。
夜のうちに果物を切って、ヨーグルトを盛り付けておく。
朝は、はちみつとカカオニブをかけるだけ。
プロテインも、粉ではなく紙パック。
溶かす手間すら面倒になる日があることを、自分が一番知っていたからです。
私は根性論が苦手です。
だから頑張ったというより、
続けられる仕組みを作っただけでした。
さらに、仕事終わりに練習がある日はクリーム玄米ブランを食べることにしました。
近所のドラッグストアで安く売っていたので、まとめ買いして会社のロッカーへ。
朝ごはんを食べられなかった日は午前中に1袋。
夜トレーニングする日は夕方に1袋。
「食べられる時に食べる。」
そんな考え方に変えていきました。
この生活を始めて2週間くらい経った頃、変化がありました。
今まで朝は全然お腹が空かなかったのに、朝起きると自然とお腹が空くようになったんです。
「朝は食べられない体質」だと思っていたけれど、そうじゃなかったのかもしれない。
朝ごはんを食べるために15分だけ早起きする。
たったそれだけの変化なのに、午前中も仕事に集中できるようになりました。
夕方のエネルギー切れも減りました。
仕事終わりにスーパーを何周もしていた私も、いつの間にかいなくなっていました。
1日が終わったときの疲れ方が、全然違う。
そのとき、やっと思ったんです。
「あぁ、私に足りなかったのは体力じゃなかったんだ。」
「体力がない」と思っていた私へ。
今でも毎日100点の食事なんてできません。
夜は外食の日もあるし、帰りが遅くてスーパーのお惣菜で済ませる日もあります。
でも、それでいいと思っています。
私に合っていたのは、
「毎日完璧に食べること」
ではなく、
「1週間で整えること」でした。
昨日食べられなかったら、今日は少し意識してみる。
朝ごはんが無理だったら、午前中にクリーム玄米ブランを食べる。
夜ご飯が少なかったら、次の日は朝ごはんをしっかり食べる。
そんなふうに、少しずつ調整しています。
もし今、
「私って体力がないのかな。」
「運動に向いていないのかな。」
そう感じているなら、一度だけ食事を振り返ってみてください。
大切なのは、栄養バランスだけではありません。
「ちゃんと食べているか」だけでもありません。
自分の運動量に合った量を食べられているか。
そこを見直すだけで、運動がもっと楽しくなる人もいるかもしれません。
私は、そうでした。
だからこれから私は、運動を頑張る人ではなく、運動を楽しみ続ける人を、食事の面から応援していきたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、「私って体力がないのかな」と悩んでいる誰かのヒントになったら、とてもうれしいです。
