抹茶だけじゃない!「香りに驚く」ユニークなお茶チョコレート5選
「お茶のチョコレート」と聞いてまず思い浮かべるのは、鮮やかな緑色の抹茶の味ではないでしょうか?
もちろん定番の抹茶も外せませんが、今、お茶チョコの世界は驚くほど面白い進化を遂げています。
爽やかで繊細な味わいの煎茶、独特な芳醇さをまとった番茶、華やかな香り広がる和紅茶や台湾茶……。茶葉の種類によって、チョコレートの味わいは無限に広がり、全く異なる表情を見せてくれます。
今回は、これまでの「お茶チョコ」のイメージがガラリと変わるような、個性豊かな顔ぶれをまとめました。
実際にどんな茶葉が使われているのか、その中身にも注目しながらご紹介します。
①FOSSA フォッサ
◆お茶のカジハラ べにふうきセカンドフラッシュ

華やかな香りとコクが特徴の「べにふうき和紅茶」を使用した一品です。
あでやかな香ばしさが際立つこちらのミルクチョコレート。
口に入れた瞬間から、溶け消えた後までずっと、べにふうきの優雅な香りが寄り添ってくれます。
紅茶の渋味・ミルクの旨味・砂糖の甘味、3要素の黄金バランスに唸る一品です。
こちらのチョコレートに使用されている、「べにふうきセカンドフラッシュ」を飲んだ時の記録はこちら。

お茶のカジハラは、熊本県葦北郡芦北町告という山間部でお茶の栽培をしています。
中でも夏摘みべにふうきは世界的なコンテストで最優秀賞に輝いた茶葉。
その魅力を余すことなくチョコレートにしたのが、フォッサのチョコレートなのです。
②CALATIR カラティール
◆フェネラ 煎茶

こちらは「煎茶」を使用した珍しいチョコレートです。
使用されているのは「川根煎茶」
静岡県大井川上流域(主に川根本町・島田市)で栽培される、深い旨味が特徴のお茶です。
煎茶ならではの優しい渋味、ナチュラルな爽やかさ、グリーンで濃い旨味。奥深くまろやかなミルクとの相性も抜群。
お茶好きにこそ勧めたい、素晴らしい完成度と再現度の高さです。
こちらはなんと、フリーズドライにした川根煎茶の茶葉を使用しているとのこと。茶葉の魅力が美しく濃縮されている画期的なお茶チョコです。
③La chocolaterie NANAIRO ラ ショコラトリ ナナイロ
◆焙じ番茶のホワイトチョコレート

ホワイトチョコレートをベースにした、深みのある樹木のような緑色が特徴的な一品です。
背面には、お茶の花をドライにしたものがあしらわれています。
ほのかに爽やかさが続いた後に、麗しい焙煎香が広がります。
今まで感じたことのない風味。
お茶の花の淑やかながらも芯のある苦みもクセになります。
使用しているのは出雲番茶。
古くから地方で親しまれている伝統茶です。
ナナイロでは出雲番茶とカカオハスクを合わせたお茶も作っています。

チョコレートには、細やかに挽いた中煎りの茶葉を使用している、とのこと。
挽きにもこだわっています。
素材にも製法にもこだわり抜くナナイロらしい、納得の美味しさです。
④PRESQUILE プレスキル ショコラトリー
◆タブレットショコラ東方美人

こちらに使用されているのは「東方美人茶」
台湾の北部で栽培される、蜜のような甘い香りが特徴の発酵茶です。
瑞々しい果実香+古木を感じさせる渋味が一体となったショコラに、相性の良いドライの桃がトッピングされています。
台湾茶を練り込んだショコラとドライ桃の香りが共鳴する。
おしとやかな華やかさと儚さが詰まった甘美な香りの一品です。
⑤green bean to bar CHOCOLATE グリーンビーントゥバー
◆福岡 -ほうじ茶-

こちらは福岡・うきはの「新川製茶」の有機ほうじ茶を使用したミルクチョコレート。
じわ〜じわ〜と溶け出す、清純な香ばしさとコクと深みのある甘味。
終始上品で後味もさっぱりとして美しい。茶葉の魅力を最大限に引き出した傑作です。
お淑やかで、くっきりとした品の良い香ばしさで、茶葉の個性がいきいきと感じられます。甘さも風味が際立つ絶妙なライン。
新川製茶の焙じ茶には、もともとココアパウダーを思わせるニュアンスがあり、チョコレートの甘味や旨味が合わさることで、高い相乗効果を生み出しています。
新川製茶
— みな (@cacaocult37) January 6, 2026
◆有機焙じ茶
【香り】ココアパウダーを思わせる芳醇な焙煎香と、爽やかさをまとった軽やかなニュアンスが合わさり、上品で心落ち着く香り。奥底にうっすら桃を感じる。
【味】苦味をまとった渋みが極々微量。スッとなじんでさらっと飲める、あっさりとした味わい。 pic.twitter.com/q4fpzHGpLQ
まとめ:「茶葉が生きるチョコレート」を選べる時代に
チョコレートは、どんな茶葉と合わせても、相性抜群。
茶葉にチョコレートの油脂分や甘味が加わることで、もともとの香りがより豊かに感じられたり、新しい香りに出会うこともできます。
あらゆる茶葉の香りを「噛める個体」にして凝縮できる、お茶チョコには、無限の可能性が秘められているのです。
だからこそ「お茶チョコ選び」で大切なのは、「美味しそうな雰囲気」ではなく、「作り手が自ら信頼する人から茶葉を仕入れ、こだわりを持って商品化しているかどうか」だと私は考えます。
バズるもの、映えるもの、売れるものを作ることは決して間違いではありません。
しかし、商売を優先させるだけでは、本末転倒。
素材を栽培する生産者へのリスペクトあってこそ、お茶のチョコレートの個性は輝きを放ちます。
愛している茶葉だからこそ、どのような特徴を持ったチョコがその魅力を最大限に引き出せるか分かる。そんな作り手を見つけて、応援していけたらと思います。
お茶も種類問わず、数限りなく飲んでいます。
ご興味があれば、こちらのマガジンもあわせてどうぞ。
