④「私なんて」と思っていた私が気づいた|ありがとうという名の、無罪放免。
プロローグ:ありがとうという名の無罪放免
母が、ありがとうと言った。
消え入りそうな声で。振り絞った声で。
その時は、まだ実感がなかった。
わかったわかった。そんな感じだった。
あとからじわじわと、
ボディブローのように効いてきた。
ありがとうという名の、
無罪放免。
やっと許された気がした。
第1章:リリーフ投手
私はやっと選ぶ側に辿り着いた。
とはいえ、長かった認知の歪みは
簡単に変えることはできなかった。
時々押し寄せる不安感。
リリーフ投手にはまだいて欲しかった。
無条件に心を預けられる人を求めていた。
なかなか変われない自分に、
苛立ちを覚えていた。
第2章:澄んだ心
ひょんなことから、学校に通った。
私の周りは一回り以上歳の離れた女の子たち。
久しぶりにバカみたいなことして、
笑ったり泣いたり。
時に真剣に作品に向き合って、
衝突も起こったり。
それでも誰も離れていかなかった。
それが当たり前でしょ。と言わんばかりに。
彼女たちと過ごすうちに、
思い出した青臭い日常。
忘れていた友情、打算的な関係は一つもなく、
ただ一緒にいたい。
そんな純粋な気持ちを思い出させてくれた。
関係を、大切にしてくれた。
第3章:薄墨で書かれた言葉
気付いたら、いつも若者の輪の中に私がいた。
「私なんて」、それは薄墨で書かれた言葉になっていた。
そろそろ手放す時だろう。
傷つくのが怖くて、気持ちを分散させる手法は。
これからは彼女たちがしてくれたように、
誰かにしてみよう。
少しずつ前を向いてる自分がいた。
気づいたら、動けていた。
正しいOSの使い心地を、初めて知った。
エピローグ:心の凪が訪れた
改めて知った。
若いからじゃない、澄んだ心を持っているから言えること。
彼女たちが言った。
自分を大切にしないのは、
あなたを大切にしてる人に失礼だよ。
もっと愛されてもいい。
そう教えてもらった。
それが確信に変わるまで、
それまではせめて穏やかに。
母に許された私に、
心の凪が訪れた。
OSは書き換えられる。
でも、1人ではやらなくていい。
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「かすり傷だらけの私を愛せるなら」
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「私なんてと思っていた頃の話」
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