「VIVANT」の考察 ①
実際、「VIVANT」は2年前の前シリーズが終わったところから今回のシリーズが始まったし、しかも今回は2クール、つまり15回くらいあるし、まだまだ考察が出来る段階じゃないと思うんですよね。でも何か後出しジャンケンみたいになるのもいやだから、今まで見たところまでで、私の思う今後の展開(の一部)つまりは考察を書いておこうと思います。
いつもはざっくりあらすじを書いたりするんですが、「VIVANT」は長くてストーリーが複雑な上、謎が種明かしされながら進むところがあって、ちょっと説明が難しい。
例えば、最初の謎はVIVANTとは何か、だったんです。他にもテントとは何かとか、ブルーウォーカーは誰かとか、大きいもの小さいもの含めて、謎が明かされながら進むところが面白さの一つなので、あらすじを書くとそれだけで、あまりにも膨大になってしまうので、このコラムでは、あらすじの説明なしに、ドラマを見ている前提で書いていきます。もし見ていない方は、ご承知の上でお読み下さい。また、以下は、8/23放送分までのネタバレになりますので、ご注意下さい。
まず最初に触れておきたいのは阿部ちゃん(野崎)のこと。「さよならノワール、面白い」の時にもちょっとふれましたが、阿部ちゃんは絶対裏切り者じゃないと思いました。でもね、公安外事部の全ての監視カメラが、中国の民間諜報機関シンシーに乗っ取られてたっていうのは、本当かなあ、と思ってしまいますね。
外事警察からの理由は潜入捜査ってことだけど、シンシー側は阿部ちゃんが寝返ったのは、お金が理由ってことで納得してるのかな。まあ、確かに50億円は桁違いだけど、何かもう少し先に進んで答え合わせがないと、いろいろ納得できない感じです。
それでは、今書いておきたい私の考察です
① 竜星涼(新庄)は生きている
取り調べで竜星涼(新庄)が別班の堺雅人(乃木)以外の人物を拉致した人ではないとわかった尋問の時、それでもテントのモニターだった竜星涼は無期懲役、もう二度と普通の生活は送れないと堺雅人に言われていました。物語上はそのことに絶望した竜星涼が、敢えてタイ警察に銃を向け、撃たれるように仕向けて亡くなったということになってます。でもね、私、これちょっとおかしいと思ったんですよ。なぜかというと
1) タイ警察は犯人を銃殺しないように訓練されている
だから、ああいう時も腕や足しか撃たないことになっている。なのに、胸を撃たれた竜星涼を見て、「誰が撃ったんだ!」と隊長が怒っていました。
2) あれだけの銃弾を浴びて即死ではない。
病院に運ばれて、手術を受けた上で、というかその手術中に亡くなっている。胸を撃たれたなら、即死かそれに近い状態(病院に運ばれたけど死亡を確認、みたいな。)だと思うし、手術の余地があったなら、胸を撃たれたのは何だったのか。何かちょっと不自然。
3) 別班員拉致の犯人じゃないとしても、彼は情報の宝庫である。
外事警察では阿部寛(野崎)の優秀な右腕。しかもテントのモニターとしての二重スパイ。つまり彼は、テントにも外事警察にも通じている。しかもどちらでも優秀な幹部だった。別班員拉致以外にも、もっと時間をかけて聞きたいことがあるはず。いくらテントのモニターだったとしても、無期懲役で刑務所に埋もれさせるには、惜しい人材じゃないかな。
ブルーウォーカーを罪の軽減をえさに別班に取り込んだように、竜星涼も別班としては利用価値があるんじゃないか、というのが私の考察です。だからああいう騒ぎを起こした。胸の血痕は、堺雅人と協力した上での偽装。竜星涼の同僚が、挑発されても彼を撃つことが出来なかったのは、その性格を見透かされていたんだと思います。
じゃあ、坂東弥十郎(佐野)が確認した遺体は?まあこれだけは、明確な答えがないですが、すぐに火葬の手配をしていることからも、たぶん腐敗とか傷とか、見るに堪えない状態であったのかなって(或いは仮死状態にある竜星涼本人とか?いろいろ化粧とかで誤魔化してる?)。
だってね、タイから遺体を輸送する必要ってあったのかなって。火葬してあっても、骨からDNA検査はできるから、火葬して骨を輸送してもいいわけでしょう?(外事警察員なら、まず間違いなくDNAの登録はあるでしょう。)でもそうなると、逆にDNAはごまかせないから、むしろ敢えて遺体を送ったような気がするんですよ。
② 役所広司(ベキ)は本当に死んだのか
まあ、盛大にお葬式してましたからね、まあ、死んだのかな、とも思いますが、でもだったら、テロをやめたテントの話はもういらないと思うんですよ。これからは、孤児院の経営を、あの見つかった鉱物の利権を得てやっていくわけだし。なのに山中崇(アリ)をわざわざ新たな幹部とするよう手配して、二宮和也(ノコル)の様子を描写してる。つまり、テントが何らかの形で物語に関わってくる伏線ですよね。しかもシンシーが阿部寛から聞き出そうとしているのは、別班よりむしろテントのことだし。
それに役所広司が亡くなった時、火を着けてますよね。火を着ける時って、大抵、隠したい何か、誤魔化したい何かがある場合が多い。堺雅人の銃の腕なら、急所を外すことくらい出来るし(第1シーズンで同僚の別班員を撃った時参照。)、あの派手な葬式も逆にカモフラージュのように思える。
つまり役所広司を死んだことにして、テントは何かをやろうとしている?日本政府の顔を立てるために、逮捕されて、積年の恨みを晴らすためにああいう行動に出たけど、息子である堺雅人に協力して、何かをやろうとしているのではないか、と思うのですが、どうでしょう?
もし役所広司が本当に死んでるのだとしても、なぜ、二宮和也とテントの描写が続くのか。何か、ありますよね。まだそれが何かはわからないけど、何かはある(←これ、考察か?)。
今回は、今のところ、まだ他の人の考察を見ていないので、もしかしたら私でも思いつくようなことは、きっと他の人も指摘しているのかな、と思います。だから、今回のコラムは自分の覚書みたいな感じかな。
でもやっぱり、今の時代では考えられないくらい、お金かけて、海外ロケまでして作っているだけあって、VIVANTは面白い。前回はコロナ渦だったから、あの何もないモンゴルの砂漠を見るだけでも、ワクワクしましたが、この大きな話をどう収めるのか楽しみにしています。
でもVIVANTは映画化するらしいですね。映画を作るのは構わないけど、テレビシリーズはテレビで完結して欲しいです。じゃないとすごく、白けた気持ちになりそう。きっと完結編は映画で、みたいなのって、金もうけ主義みたいなのが透けて見えるから、白けちゃうんだろうな。どうか、今オールドメディアと揶揄されるテレビの矜持を見せてほしいです。
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