Web小説プロが公募に出す本当の理由
「なんでプロ作家が公募に出してるんだよ、ズルくない?」
X(旧Twitter)や創作系のコミュニティでときどき見かける、この素朴な疑問。「プロ作家がめちゃくちゃ面白い作品書いたなら、直接編集に持ち込めばいいじゃん」「なんで出版社もプロに新作依頼しないで公募に出させるんだよ」——気持ちは、正直、めちゃくちゃわかる。
わかるけど、いろいろズレてる。
私はプロ4年目のWeb小説作家で、なろう・カクヨム発の商業書籍を6シリーズ・コミカライズ含めて15冊刊行している。デビューは新人賞の受賞じゃなくて「打診」だし、その後もほとんど打診経由で本を出してきた。そして、賞にも出したことがある。この立場から、「なんでプロが公募に出してんの?」の中身を書いてみたい。
はじめに断っておくと、この記事はあくまでWeb小説(なろう・カクヨム系)から書籍化した自分の目線での話だ。ラノベレーベルの新人賞や、一般文芸の公募がどうなっているかは私は知らない。だから「プロ作家が公募に出す理由」といっても、私が書けるのは新文芸/Web小説の話に限る。この前提だけ、最初に置いておく。
ここから先は、いくつか業界の内側の話も混ざるので、有料で書く。
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